
ポリマーアロイ中級講座 ~設計・応用・実践・課題解決 1日速習講座~
★2025年10月1日WEBオンライン開講。株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏(元住友化学株式会社)が、ポリマーアロイ中級講座 ~設計・応用・実践・課題解決 1日速習講座~ について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★ポリマーアロイ実務者、中級者に向けた、設計・応用・実践・課題解決について1日で学習できる講座です。
ポリマーアロイ材の開発検討を担当すると、樹脂の種類により、或いは、混練混合装置の仕様によって、書籍の知識だけでは解決できない様々な技術問題に直面することが多々あります。本講演では、ポリマーアロイ材料の開発実務において直面する課題の解決に繋げるいくつかの要素技術について解説し、併せて各種アロイ材の開発実例について紹介します。
セミナー趣旨
★「ポリマーアロイ」の基礎理論については各種の書籍・刊行物に示されているが、現実のポリマーアロイ材の開発検討を担当すると、樹脂の種類により、或いは、混練混合装置の仕様によって、様々な技術問題に直面することが多い。本講演では、ポリマーアロイ材料の開発実務において直面する課題の解決に繋げるいくつかの要素技術について解説し、併せて各種アロイ材の開発実例について紹介する。
ポリマーアロイの基礎的理論を学んだ方や、実務でアロイ材料開発を担当されている方を対象に、混合・分散・分配に係る混練機械装置の特性、操作条件の材料物性への影響、主要な基材ポリマーについてポリマーアロイ化する上での技術上の留意点や、個々のアロイ材料の特長について、開発事例を紹介する。また、近年盛んになっているプラスチックリサイクルのための再生樹脂の生産や植物由来樹脂・バイオマス由来樹脂の開発へのポリマーアロイ技術の適用事例について解説する。
習得できる知識
混練・混合と分散に関する知識、相溶化剤に関する知識、再生樹脂の配合設計、植物由来樹脂の活用
セミナープログラム
■注目ポイント
★ポリマーアロイ実務者、中級者に向け、設計・応用・実践について1日で学習できる講座です。
★混練・混合と分散に関する知識を学習、習得できる!
★相溶化剤に関する知識を学習、習得できる!
★再生樹脂の配合設計について学習、習得できる!
★植物由来樹脂の活用について学習、習得できる!
講座担当:齋藤順
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 13:00-17:00
【プログラム】
【第1部】ポリマーアロイ材料の設計と混練製造技術
1. ポリマーの混合・混練について-分配と分散
2. ポリマー混合・混練装置の種類と特性
2-1. 回分式装置と連続式装置
2-2. 単軸混練押出機と二軸混練押出機
2-3. スクリューセグメントの特長と組み合わせ
3. 高せん断混練押出機
3-1. 長L/D 混練押出機
3-2. 帰還式せん断混練機
4. 実験機から生産機へのスケールアップ技術
4-1. せん断方式と せん断速度分布、
4-2. 伸長混練の影響
4-3. カオス混練とは何か?
4-4. 脱気度合いの影響
【第2部】ベースポリマー種とポリマーアロイ材料の開発事例
1. 基材ポリマー種別のポリマーアロイ
1-1. ポリオレフィン系ポリマーアロイ
(1) ポリプロピレン/エラストマー、プラストマー系アロイ
(2)ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーの生産技術と動的加硫の考え方
1-2. スチレン系樹脂のポリマーアロイ
1-3. ナイロン系樹脂のポリマーアロイ
1-4. ポリエステル系樹脂のポリマーアロイ
1-5. ポリカーボネート樹脂のポリマーアロイ
2. 相溶化剤(相容化剤)の選定・設計の考え方と実際
(1)非反応性相容化剤
(2)反応性相容化剤
(3)無水マレイン酸変性ポリマーの利用
【第3部】再生樹脂、バイオマス樹脂生産へのポリマーアロイ技術の応用
1. 再生樹脂の生産技術
1-1. 自動車部品・家電機器部材のリサイクルにおけるポリマーアロイ技術の応用
回収樹脂の分別と、添加樹脂・添加材料の混合
1-2. 回収樹脂の性能向上のためのポリマーアロイ化技術
2. 植物由来樹脂のアロイ
2-1. 既存の合成樹脂への植物由来樹脂の添加
2-2. 植物由来樹脂と添加樹脂材料との混合
3. バイオマス・植物成分のアロイ
3-1. ポリ乳酸を成分とするアロイ
3-2. バイオマス・植物成分を用いるアロイ材料
3-3. セルロースナノファイバーを用いるポリマーアロイ複合材料
4. まとめ:ポリマーアロイ設計技術と環境適合材料
【Q&A:質疑応答】
【キーワード】
混練分散、相溶化剤、再生樹脂、マテリアルリサイクル、バイオ由来樹脂
【講演の最大のPRポイント】
「ポリマーアロイ」の基礎理論については各種の書籍・刊行物に示されているが、現実のポリマーアロイ材の開発検討を担当すると、樹脂の種類により、或いは、混練混合装置の仕様によって、様々な技術問題に直面することが多い。本講演では、ポリマーアロイ材料の開発実務において直面する課題の解決に繋げるいくつかの要素技術について解説し、併せて各種アロイ材の開発実例について紹介する。
セミナー講師
元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏
【経歴】
1973 年 住友化学工業(株) (現 住友化学㈱ )入社
新規合成ゴム材料(省燃費タイヤ用S-SBRのポリマー構造設計、製造プラント設計)の開発、 オレフィン重合触媒(チ―グラーナッタ触媒、メタロセン触媒)の開発、ポリマーアロイ(TPO,TPV,エンプラアロイ)の開発に従事、研究グループマネージャーを経て、事業部長、研究所長を歴任
2006 年 12 月 住友化学㈱ 理事・石油化学品研究所長に就任
2011 年 3月 同社 退職
2011 年 6月 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 就任
2011 年 4 月~ 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括役員
として 機能性樹脂・ゴム 新製品開発を指導。
2014 年6月 日本エイアンドエル㈱社長 退任、同社顧問に就く。
この間、 2011 年 公益社団法人 高分子学会 フェローに就任
2015 年より 日本エイアンドエル退職後、コンサルタント業を開始。
また、公的機関からの要請で、下記を 継続中。
2008 年~ 北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師
2011 年~ 一般社団法人日本ゴム協会 関西支部、 関西ゴム技術研修所 講師
2016 年 (株)AndTech 顧問に就任。国内外の企業、研究機関において、技術指導
事業開発コンサルティング、講演会講師、化学経済誌に著述活動など行う
現在に至る
【専門内容】
私は化学企業に入社以来、42年にわたり、高分子材料関連の研究開発、事業化研究、全社研究企画管理、事業部門での営業・マーケティング、樹脂・ゴム専業企業の事業経営と海外子会社管理などに携わってきました。在職中、研究所勤務時代には、新規合成ゴム材料の開発、製造プロセス技術の開発、ポリマーアロイ材料の開発、重合触媒・メタロセン触媒の開発などを担当し、いずれも工業化・商業化に結び付けてきました。退職後は、大学・大学院での非常勤講師を務めて、学生や院生に、企業における研究開発や事業開発の進め方、海外事業に必要なビジネス法務事項などの講義を行っているほか、各種の学協会、特に高分子学会や新化学技術推進協会の活動の支援を行っています。
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
受講料
45,100円(税込)/人