
セミナー趣旨
本セミナーでは、メタマテリアル・メタサーフェスに関し、ナノ光学などの高度な専門知識がなくても理解できるよう、基本原理から丁寧に解説します。また、講師自身が基礎研究から製品開発まで関わった経験をもとに、光メタマテリアル・メタサーフェス、さらにはその音響メタマテリアルへの展開について、産業界における研究開発の実際、課題、そして、研究開発戦略などについて解説します。
セミナープログラム
1 メタマテリアル・メタサーフェスとは
1.1 メタマテリアル・メタサーフェスとは…そもそもメタって?
1.2 メタマテリアル・メタサーフェスの原理…メタマテリアル・メタサーフェスの原理を平易に解説
1.3 メタマテリアル・メタサーフェスの可能性
2 メタマテリアル・メタサーフェスの実例~研究の立上げから商品化までの自らの経験を紹介
2.1 ランダム分散メタサーフェスによる可視…赤外光制御
2.2 音響メタマテリアル…雑音を遮断し、風を通す
3 今期待されているメタマテリアル・メタサーフェス
3.1 メタレンズ…スマホカメラの出っ張りを無くする
3.2 通信用メタアンテナ…6Gに向けて
4 メタマテリアル・メタサーフェスの研究開発戦略
4.1 メタマテリアル・メタサーフェスは産業で本当に役に立つのか?
4.2 メタマテリアル・メタサーフェス導入の適性の考察
4.3 メタマテリアル・メタサーフェス実用化のための課題
4.4 研究開発に必要な技術・設備・体制など
4.5 協業・アウトソーシングによる効率的な研究開発戦略
セミナー講師
納谷昌之(なやまさゆき) 氏
納谷ラボ 代表 / 慶應義塾大学 特任研究員(博士(工学)) / フリーサイエンティスト/ひかりがたりすと
<略歴、等>
北海道大学大学院応用物理学専攻修士課修了。
富士フイルム株式会社で、研究主幹、先端コア技術研究所光学基盤技術研究室長、応用物理基盤技術ユニット長として、光学、特にナノフォトニクスを基にしたセンシングやメタマテリアル光制御デバイスなどの研究開発を推進。日射制御メタサーフェス、ナノ構造超反射防止膜、風を通して音を遮る音響メタマテリアルなど、基礎技術の構築から実用化までを行なった。
2021年に富士フイルムを退職し、納谷ラボを開設。慶応義塾大学理工学部研究員として、光励起液体ロボティクススの基礎研究。コンサル業務、執筆活動などを行なっている。
セミナー受講料
お1人様受講の場合 51,700円[税込]/1名
1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)
受講について
- 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
- インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
受講料
51,700円(税込)/人
前に見たセミナー
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
レアアースレス・モーターとは?レアアースフリーの衝撃、環境と経済を変えるモーターの進化論
【目次】 現代社会はモーターなしには成り立ちません。スマートフォンから電気自動車、産業用ロボットに至るまで、私たちの生活のあらゆる側... -
HVDC(高圧直流送電)とは?HVDCが描く未来、再エネ社会を繋ぐ革新送電
【目次】 現代社会において、電力は私たちの生活を支える不可欠なインフラです。しかし、その電力供給のあり方は、気候変動問題への対応やエ... -
エネルギーハーベスティングとは?自然の力がエネルギーの新しい形に、その現状と展望を解説
【目次】 エネルギーハーベスティングは、私たちの身の回りに存在する太陽光、熱、振動、電波といった微小なエネルギーを「収穫... -
ナノテクノロジーとは?基礎から最新応用、未来の課題まで徹底解説
【目次】 1ナノメートルは髪の毛の太さの約10万分の1。ナノテクノロジーとは、原子や分子といった極限の小ささの世界で物質を自在に設計...