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トラブル未然防止に向けた信頼性試験法や寿命予測
習得できる知識
・試験に必要なサンプルサイズの設定法
・故障時間分布の基本
・ワイブル分布の基本
・加速試験の方法(試験水準の設定の仕方や故障データの求め方)
・加速試験結果に基づく寿命予測式の推定の仕方
・寿命予測式に基づく市場使用環境での耐用寿命の推定法
・信頼性データの解析(ワイブル解析,累積ハザード解析)
・信頼性試験計画の立て方
・信頼性データに基づく工程の統計的品質管理
セミナープログラム
§1 信頼性の基礎と寿命を見極めるための加速試験
<10:00~12:30>
【趣旨】
パソコンやテレビなどの電子回路製品の過去のトラブルには、使用1年から数年程度で故障した短寿命トラブルがあります。これらのトラブルをなくすため、本セミナーでは、トラブルの未然防止対策のための加速寿命試験の考え方ややり方を詳細に解説します。特に、耐用寿命の推定の仕方、具体的には市場でどのくらい使用したら、どのくらいの確率で製品に故障が起こるのかを温度加速モデルを例にとり詳細に解説します。
【プログラム】
1.信頼性の意味と概念
1-1.信頼性とは、信頼性の特徴
1-2.信頼性試験での試験時間とサンプルサイズの関係
2.加速試験の基礎
2-1.ワイブル分布を適用した故障時間分布
2-2.劣化速度加速モデルと耐用寿命
2-3.温度の加速モデル(アレニウスモデル)を用いた耐用寿命推定
2-4.測定した1年の市場温度からの耐用寿命推定
2-5.製品の耐用寿命の推定法
〔質疑応答・個別質問〕
§2 市場故障率の推定と品質管理
<13:10~15:40>
【趣旨】
主に電子部品を題材として、その寿命分布が出来上がる背景にある検査との関係を示す。その考え方に基づき、検査結果を累積ハザード解析して、市場故障率を推定する手順を示す。
生産規模に応じた目標品質を満足するに許容される市場故障率の限界を導き出し、その許容限界となる市場故障率を実現するために必要な、工程内の検査不良率限界を導き出す。製造工程の検査不良率から市場の不良率までの全不良率から累積故障確率の許容限界を導き出して、それを実現する工程性能指数、さらには工程能力指数の許容下限値を導き出して、工程の統計的品質管理を進める。
【プログラム】
1.市場故障率推定
1-1.公的規格に基づく市場故障推定
1-2.信頼性試験結果の平均故障率
1-3.工程検査実績に基づく市場故障率推定
2.工程管理限界の調整
2-1.工程能力指数と工程性能指数
2-2.管理図の標準偏差
2-3.検査結果の管理基準と検査規格
〔質疑応答・個別質問〕
セミナー講師
<第1部>
M.A信頼性技術オフィス 代表 本山 晃 氏
・日本信頼性学会 関西支部顧問、広報委員
・信頼性試験研究会副主査、故障物性研究会幹事
・2017,2018,2019年度JAXA社外有識者委員
・2012-2015年 大阪大学大学院工学研究科 招聘教員 「電子回路の寿命予測」担当
・元 パナソニック㈱ 解析センター 主幹技師
<第2部>
三菱電機(株)姫路製作所 品質保証部 購入部品品質保証課 松岡 敏成 氏
セミナー受講料
55,000円(税込、昼食・資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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