
電極スラリーにおけるレオロジーの基礎・測定法からグラフの読み方、正極・負極・ドライ電極の測定事例、活用が期待されるレオ・インピーダンス測定(レオロジーとインピーダンスの同時測定)まで。
セミナー趣旨
リチウムイオンバッテリー用電極スラリーに焦点を当て、スラリーレオロジーの基本的な測定法、グラフの読み方、データから分かることについて解説します。さらに、最近活用が期待されているレオ・インピーダンス測定(レオロジーとインピーダンスの同時測定)による電極スラリーの複合分析事例について紹介します。
受講対象・レベル
・電極スラリーの混錬や塗工工程でお悩みをお持ちの方
・リチウムイオン電池の材料開発やプロセス開発を分析の拡充からより効率的に進めたい方
・スラリーの仕上がりの管理をレオロジー測定でご検討の方
・レオメータをもっと活用したいと思っている方
必要な予備知識
この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ありません。
習得できる知識
・スラリーレオロジーの基本的な測定法
・レオロジーデータの読み方
・リチウムイオン二次電池の電極スラリーの一般的な傾向についての知識
・スラリーのインピーダンス測定についての基礎知識
など
セミナープログラム
1.レオロジー測定の基礎
1)測定装置と測定モード
2)フローカーブ/定常流測定
3)動的粘弾性測定
2.電極スラリーのレオロジー
1)スラリーの構成成分とレオロジーデータへの影響
2)スラリーレオロジー測定におけるジオメトリ選択
3)スラリーレオロジーの基本測定と分かること
4)正極スラリー測定事例
5)負極スラリー測定事例
6)ドライプロセス向け無溶剤電極材料のパウダーレオロジー
3.電極スラリーのレオ・インピーダンス測定
1)スラリー分析におけるインピーダンス測定の位置づけ
2)スラリーのインピーダンス測定プローブ
3)インピーダンスデータの基本的なプロット
4)電極スラリーのレオ・インピーダンス測定事例と電池性能
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社 アプリケーション課 シニアセールスアプリケーションサポートアナリスト
川田 友紀 氏
■ご略歴
大阪大学大学院理学研究科高分子科学専攻修了後、化学系企業で研究開発に数年間従事。
筑波大学大学院数理物質科学研究科で博士号取得後、
産業技術総合研究所イノベーションスクールにて博士研究員として勤務。
現職のTA Instrumentsでは、熱分析およびレオロジープロダクトラインを担当。
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 40,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき29,700円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
40,700円(税込)/人
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