
Liイオン電池(LIB)用セパレータの基礎、材料および製造技術と最新動向
~市場動向と基礎、塗工、乾燥、延伸などの製造工程、最新技術~
受講可能な形式:【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ
日時
【ライブ配信】2025年9月30日(火)13:00~17:00
【アーカイブ配信】2025年10月15日(水)まで受付 (視聴期間:10/15~10/28)
セミナー趣旨
■微多孔膜及びコーティングセパレータの原料、プロセス、物性、開発経緯及び採用背景を含め基礎、現状、課題及び今後の展望を解説
■セパレータ製造の工程要素である塗工、乾燥、延伸技術の要点
Liイオン電池(LIB)は1991年世界で初めて商業化され、そのセパレータとしてポリエチレン(PE)湿式微多孔膜(東燃化学)が採用された。現在でも高エネルギー密度・高容量LIBでは基材としてPE等のポリオレフィン(PO)の微多孔膜を基材としたコーティングセパレータが主流である。セパレータはLIBの高安全・高信頼・高性能を支える材料の一つであり、セパレータ物性との関係は複雑である。LIBからの要求の現状、それを達成する為の微多孔膜・それを基材としたコーティングセパレータの原料、プロセス、物性について、開発経緯及び採用された背景を含め基礎から、現状、課題及び今後の展望の概要を説明する。
【第2部(浜本氏)】
EV普及などLIBのニーズが高まり、薄型、高容量化の課題として、電極だけでなくセパレータの均質化、高品質化、安全性確保がより重要な課題になっている。本セミナーではセパレータ製造の工程要素である塗工、乾燥、延伸につき、要点を解説する。
受講対象・レベル
LIBメーカ、その材料メーカ、それらの原料や製造装置メーカ、LIBを搭載するEV、定置蓄電(ESS)、スマートフォン、ノートパソコン等のメーカの研究・技術開発・市場調査に携わる方
習得できる知識
Liイオン電池(LIB)用セパレータの市場動向(その用途のLIBやEVを含む、主に中国や新規市場)、製品、プロセス、物性試験法、セパレータの物性とLIBの性能や安全性との関係、標準化・規格化の動向とその背景、開発経緯・歴史(微多孔膜が選定された理由等)に関する基礎知識、現在の開発課題・動向・今後の展望の概要
セミナープログラム
1.市場動向
1-1.LIB及びその用途(EV等)
1-2.LIB用セパレータ
1-3.最近のトピックス(中国市場、新規市場)
2.電池用セパレータ
2-1.役割
2-2.電池用セパレータ向け高分子多孔質材料の種類
3.LIB用セパレータ
3-1.開発経緯・歴史
3-2.LIB用セパレータの物性・品位
4.ポリオレフィン微多孔膜
4-1.種類
4-2.製法(多孔化法)
5.コーティングセパレータ
5-1.種類
5-2.製法(多孔化法)
第2部 LIBセパレータ関連工程技術 ~グラビア塗工、乾燥を中心に~ 14:30~15:30(浜本氏)
1.LIBセパレーター工程の分類
1-1.湿式工程
1-2.乾式工程
2.グラビア塗工
2-1.方式の分類(正転・逆転・キス方式・密閉式・小径型)
2-2.塗工可能領域(スジとカスケード)
2-3.セルの過充填と部分充填
2-4.ドクターブレードの役割と分類
2-5.端部の厚塗り対策
3.乾燥工程
3-1.乾燥の3要素
3-2.「減率乾燥」と「限界含水率」
3-3.乾燥風の吹き出し方式(二次元ノズル・多孔板・浮上系)
3-4.乾燥に関わる物性値(蒸発潜熱、飽和蒸気圧)
3-5.ルイスの近似(水系と有機溶剤系の違い)
3-6.蒸発潜熱の推算方法
3-7.飽和蒸気圧の温度依存性(アントワンの式)
3-8.乾燥計算(簡易な減率乾燥の見積もり)
3-9.乾燥トラブルと対策(ベナールセル、白化、発泡)
4.延伸工程
4-1.一軸延伸
4-2.二軸延伸
4-3.ボーイング
4-4.アニーリングと熱収縮
第3部 セパレータ最新技術など 15:40~17:00(山田氏)
1.LIB用セパレータの物性と、LIBの性能や安全性との関係
2.LIB用セパレータの標準化・規格化の動向とその背景
3.LIB用セパレータの開発課題・動向・今後の展望
3-1.開発課題・動向
3-2.今後の展望
4.最後に
セミナー講師
元東レバッテリーセパレータフィルム(株)、元東燃化学(株)
元富士フイルム(株)、元サムスン電子
セミナー受講料
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 )
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円
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8月1日からの1名申込み: 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円 )
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受講について
受講方法・接続確認はこちら(申込み前に必ずご確認ください)
<配布資料>
製本資料(開催日または視聴開始日の、5日前に発送予定)
※ライブ配信受講を開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
講師のプロフィール
Roll To Rollによるフィルム製品 のスケールアップや製造トラブルで お困りの方に塗工・乾燥工程に熟知した専門家が最新技術で支援します!
浜本 伸夫
はまもと のぶお / 神奈川県 / AndanTEC
30年間のフィルムのRoll To Roll工程の開発、製造へ携わった経験をもとに、2023.4からコンサル業を開始。下記の3活動を軸に活動中。
1)顧客企業の技術支援:現在3社と年契約。単発含め、既に10社以上...続きを読む
受講料
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