
燃料電池・水電解におけるセル/電極触媒の構造解析と劣化メカニズムの解明
― 固体高分子形・固体酸化物形燃料電池/水電解セルの構造や組成変化、劣化要因の分析手法 ―
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
◎本セミナーでは、固体高分子形・固体酸化物形の燃料電池および水電解セルにおいて、電極触媒やセル構造に起こる変化を的確に捉えるための観察・分析手法、オペランド計測技術、および試料調製の工夫について、最新の知見を交えて解説します。
SEM、TEM、FIB、XRD、XAFS、XPSによる観察・分析手法に加え、実際の測定例を通じて、セル劣化メカニズムの理解や構造最適化に役立つ情報が得られます。
■ セミナーのポイント■
・「燃料電池・水電解セル」各部位の構造と特性の関係と、電気化学反応に伴う構造変化
・SEM、TEM、FIB、XAFS、XPSによる燃料電池・水電解セルの構造観察・分析手法、実際の分析事例
・状況や目的に応じた構造解析・観察用試料調製方法やオペランド観察の実践例
キーワード:燃料電池、水電解、水素、電極反応、構造変化、電子顕微鏡
日時
【Live配信受講】2025年8月20日(水) 13:00~16:30
【アーカイブ受講】 2025年9月3日(水) まで受付(視聴期間:9/3~9/17)
セミナー趣旨
燃料電池や水電解セルは、長時間試験後の構造を観察すると様々な変化が見られ、それがセル性能低下と関係する。その劣化メカニズムを解明するには、試験前後のセルの構造を観察して比較するのが一的である。また、セルの作動環境を模擬した条件で電極触媒の構造・組成変化をその場観察する方法もある。
一方、セルの構造と性能の関係がわかると、高性能セルの構造設計に関する知見が得られる。本セミナーでは、セル各部位の構造と特性の関係や、電気化学反応に伴う構造変化について言及した後、様々な状況や目的に応じた構造解析・観察用試料調製方法について述べる。
受講対象・レベル
・燃料電池・水電解材料の評価・分析、特に構造解析に携わっている方
・電池など複合材料の構造解析にお悩みの方、ご興味のある方
習得できる知識
・燃料電池・水電解材料の観察用試料調製方法と構造解析の進め方
・燃料電池・水電解材料の性能と構造の関係
セミナープログラム
(1)世界と日本の水素政策
(2)燃料電池・水電解の種類と特徴
2.燃料電池・水電解セルの構造と特性
(1)固体高分子形燃料電池・水電解セルの構造と特性
(a)セル各部位と特性の関係
(b)電気化学反応に伴う構造変化
(2)固体酸化物形燃料電池・水蒸気電解セルの構造と特性
(a)セル各部位と特性の関係
(b)電気化学反応に伴う構造変化
3.燃料電池・水電解の電極触媒およびセルの構造観察・分析法
~測定原理・方法、測定例~
(1)X線回折(XRD)
(2)走査型電子顕微鏡(SEM)
(3)集束イオンビーム加工観察(FIB-SEM)
(4)透過電子顕微鏡/走査透過電子顕微鏡(TEM/STEM)
(5)高エネルギー放射光X線を用いた分析(X線吸収分光(XAFS))
(6)その他:X線光電子分光法(XPS)など
4.燃料電池・水電解の電極触媒およびセルの観察用試料調製法
(1)粉砕法
(2)機械研磨
(3)ミクロトーム
(4)イオンミリング
(5)集束イオンビーム加工法(FIB)
5.燃料電池・水電解の電極触媒およびセルのオペランド観察・測定
(1)固体高分子形燃料電池を対象としたその場観察・オペランド測定
(2)固体酸化物形燃料電池・水蒸気電解セルのその場観察・オペランド測定
□質疑応答□
セミナー講師
九州大学 水素エネルギー国際研究センター 教授 博士(工学) 松田 潤子 先生
<ご経歴>
主にエネルギー関連材料について、電子顕微鏡を用いた微構造解析を行っている。特に水素貯蔵、水素脆性、燃料電池、水電解に関わる水素関連の材料については、材料の性能と耐久性に関係する水素と格子欠陥の相互作用、電極触媒の酸化還元反応に伴う構造変化などに着目した観察と解析を行っている。「その場観察」については研究会を主催し、大学、研究機関、企業の方々が集まって議論したり、情報交換したりする場を提供している。
メーカーにてセラミックス材料の開発に従事。東京大学、国際超電導産業技術研究センターおよび産業技術総合研究所を経て、2011年から九州大学にて水素貯蔵、燃料電池、水電解など水素関連材料の構造解析(劣化メカニズム解明やその場観察)を行う。
<研究テーマ>
燃料電池・水電解材料の微構造解析,金属触媒ガス中反応のその場TEM観察
<受賞歴>
2011年8月 応用物理学会 第33回応用物理学会優秀論文賞
【HP】https://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/html/100024584_ja.html
セミナー受講料
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≪配布資料≫
PDFテキスト(印刷可・編集不可)
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(備考)※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
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受講料
49,500円(税込)/人