
積層セラミックコンデンサ(MLCC)の設計、材料技術、開発動向と課題
~ MLCC技術の総合知識&セラミックス材料視点の技術開発動向 ~
B5Gや6G、自動車のEV化、自動運転化、IoTの進展、、、
大幅な需要の増大が見込まれるMLCCに関わる方々は是非!
MLCCの小型化、高性能化の肝となる用セラミック材料の技術動向とノウハウ 小型化・高性能化・大容量化等の市場の要求に応えるMLCC開発に求められる技術、設計の考え方、セラミックス、コンデンサ、BaTiO3の基礎知識、スラリー分散、シート成形、焼成工程等の積層製造プロセスの基礎知識とノウハウ
日時
【ライブ配信】 2025年6月30日(月) 13:00~16:30
【アーカイブ配信】 2025年7月11日(金) まで受付(視聴期間:7/11~7/25)
受講可能な形式:【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ
セミナー趣旨
本セミナーでは、MLCCの開発や製造にかかわる技術者、研究者の方、あるいはMLCCに必要な資材、材料の開発、品質保証、製造にかかわる技術者、研究者の方に、MLCC開発で求められる技術、設計の考え方、総合的な知識を概説します。主にNi内部電極MLCCで薄層素子を形成するBaTiO3(BT)粉末の合成およびBT誘電体セラミックスの設計指針として、酸素空孔に関わる格子欠陥の生成、ドナーやアクセプター元素などによる異種元素置換による格子欠陥制御など、熱力学的考察を交えて材料組成開発に係わる組成設計を説明します。また、MLCCプロセス技術として、セラミックスラリー作成から焼成工程の、どちらかと言うとノウハウの世界ではありますが、これらの技術動向を踏まえて技術ポイントを紹介していきます。IoT・5G、AI関連、車載用等とMLCCのさらなる市場の広がりが見えていますが、MLCCでは何を大事に設計し、何が課題であるのかも考え、MLCCの今後につながる技術動向を示していきたいと思っています。
習得できる知識
セラミックス、コンデンサ、MLCCに関する基礎知識、BT基礎知識、酸化物の格子欠陥、電気伝導、信頼性、還元焼成雰囲気制御、酸素空孔制御、積層製造プロセスの基礎知識、MLCCの技術動向
セミナープログラム
・セラミックス 焼結 平衡状態図 コンデンサの分類
・インピーダンス デカップリング
・MLCCの概要 温度補償系誘電体材料 高誘電率系誘電体材料
・Ni内部電極MLCC 内部電極金属の酸化 非還元誘電体材料
2.BaTiO3(BT)誘電体セラミックスの基礎
・BTの強誘電性 ペロブスカイト 相転移 バイアス特性 分極
・BTのサイズ効果
・微粒BT粉末の合成 固相法 シュウ酸法 水熱法 加水分解法 c/a軸比
・BT誘電体原料組成 添加元素 Aサイト Bサイト 原料製造
・BT誘電体セラミックスの構造 コアシェル構造 非コアシェル構造 粒界 粒成長 不均一歪
3.Ni内部電極MLCC対応のBT材料
・酸化物の還元現象 熱力学 ギブスの生成自由エネルギー エリンガム図 平衡酸素分圧
・BTの酸素空孔生成 格子欠陥濃度 Brouwer図
・格子欠陥の制御 元素置換 アクセプター ドナー 化学量論比
・アクセプター元素添加効果 半導体化防止 加速試験 信頼性
4.BTセラミックスの長期信頼性
・BTセラミックスの信頼性 酸素空孔 欠陥の会合 ドナー元素添加効果 粒界 トラップ
・BTの電気伝導性 オーム則、チャイルド則、空間電荷制限電流、放出電流
・酸素空孔移動 活性化エネルギー シミュレーション 機器分析
・MLCCの摩耗故障と加速性 ワイブルプロット アレニウスプロット 温度加速 電圧加速
5.MLCCの製造プロセス
・MLCC製造工程の概要
・シート成形 剥離 積層 スラリー組成 PVC 分散材 分散プロセス シート品質 バインダー
・内部電極 スクリーン印刷 焼成収縮 共素地 Ni粉末、カバレッジ
・焼成 雰囲気制御 H2/H2O制御 酸素分圧 脱バインダー 残留炭素 再酸化 高速焼成
6.MLCCの技術動向
・小型、高容量化、狭ギャップ化
・IoT 5G 低ESR 低ESL化 三端子 多端子
・車載用MLCC 車載規格(AEC-Q200) 高圧化、高温化
・誘電体材料の開発動向 CaZrO3 新規材料 新規コンデンサ
質疑応答
セミナー講師
※元(株)村田製作所
1978年 九州大学大学院 理学研究科地質学専攻修士課程 終了
1978年 播磨耐火煉瓦株式会社 (現,黒崎播磨)入社
兵庫県高砂市 本社技術研究所に勤務。
主に製鋼、製鉄用耐火物の材料開発、主に、不定形耐火物の開発に従事
1986年 株式会社村田製作所 入社
京都府長岡京市本社および滋賀県野洲市野洲事業所に勤務。
電子セラミックス材料、主に積層セラミックコンデンサ用誘電体材料の研究開発に従事。
その後、電子セラミックス材料研究開発、分析センター、故障解析センターの部門長に
就任、知的財産部門で先行技術調査を経験。
2005年~2012年 日本セラミックス協会 電子材料部会役員
国際協力・AMECおよびナノクリスタル研究会の各委員として部会活動に参加
2014年 株式会社村田製作所 定年退職
2016年 和田技術士事務所設立
専門
MLCC用誘電体材料
セミナー受講料
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 )
1名分無料適用条件
2名様以降の受講者は、申込み前にE-Mail案内登録をお済ませください。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(クレジットカード決済の場合は領収書)は代表者にS&T会員マイページにて発行します(PDF)。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】 |
1名申込み: 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
定価:本体36,000円+税3,600円
E-Mail案内登録価格:本体34,400円+税3,440円
※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※お申込みの際、備考欄に【テレワーク応援キャンペーン希望】と記載ください。
※他の割引は併用できません。
受講について
ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)
配布資料
- 製本資料(開催日または視聴開始日の、5日前に発送予定)
※ライブ配信受講を開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、
セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性があります。
受講料
49,500円(税込)/人