
~界面を中心として~
☆全固体電池の基礎から最新技術動向まで、研究・開発のキーポイントをわかりやすく解説します。
固体電解質や界面現象の理解を深めたい技術者・研究者に最適なセミナーです。
【アーカイブ配信受講:7/23~7/30】での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
過去10年の間、二次電池特にリチウムイオン電池の用途は急拡大し、ウェアラブル端末から電気自動車に至るまで、身の回りの様々な製品に利用されています。多方面への展開により電池の性能は向上し、それにより電気製品の性能も向上しています。二次電池の用途が広がる中で、リチウムイオン電池を越える新たな二次電池の研究・開発も進められています。中でも、固体電解質を用いた全固体電池は、カーボンニュートラル社会の実現や、IoT社会の発展を支える新たな二次電池として注目を集めています。全固体電池では、構成する全ての部材が固体となるために、利点もある一方で、新たな課題も生じています。
本セミナーでは、全固体電池の開発を取り巻く現状と、全固体電池開発のキーポイントとなる固体電解質および電池内部の界面で生じる現象について基礎からわかりやすく解説します。
受講対象・レベル
・二次電池に関する研究・開発を始めた研究・製造部門の方
・二次電池への新規参入を検討されている企画部門の方
・その他,二次電池や全固体電池について情報を集めたい方
必要な予備知識
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします
習得できる知識
・全固体電池のメリット・デメリット、現状と課題について理解できる
・固体電解質の基礎と応用
・固体電解質の界面・表面の分析と構造
セミナープログラム
1.ポストリチウムイオン電池と全固体電池
1-1 ポストリチウムイオン電池と全固体電池への期待
1-2 全固体電池の構造と特徴
2.固体電解質の基礎
2-1 結晶欠陥
2-2 拡散とイオン伝導、イオン導電率
2-3 粒界、界面
2-4 主な固体電解質とその特徴
2-5 固体電解質の合成と焼結
2-6 固体電解質の評価
2-6-1 構造
2-6-2 イオン伝導性
2-6-3 電気化学安定性
3.全固体電池の基礎
3-1 全固体電池の分極要因
3-2 活物質・電解質の界面接合
3-3 電池の評価
3-3-1 構造
3-3-2 電池特性
4.全固体電池の材料・プロセス・構造の同時最適化による特性向上の事例紹介~酸化物系固体電解質を例として~
4-1 ガーネット型固体電解質
4-2 ガーネット型固体電解質と金属リチウム負極の界面接合
4-2-1 構造①
4-2-2 材料
4-2-3 プロセス
4-2-4 構造②
4-3 全固体電池の正極合剤界面接合
4-3-1 材料①
4-3-2 プロセス
4-3-3 構造
4-3-4 材料②
5.まとめ
【質疑応答】
キーワード:
全固体電池,リチウムイオン電池,固体電解質,セミナー
セミナー講師
長崎大学 大学院工学研究科 准教授 博士(工学)山田 博俊 氏
【ご専門】固体電気化学
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ 会員の方あるいは申込時に会員登録される方は、受講料が1名49,500円(税込)から
・1名46,200円(税込)に割引になります。
・2名申込の場合は計49,500円(2人目無料)になります。両名の会員登録が必要です。
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
メールまたは郵送でのご案内となります。
郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講について
Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順
- Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
受講料
49,500円(税込)/人
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2025/07/11(金)
10:30 ~ 16:30リチウムイオン二次電池の構造と材料設計の考え方~材料と構造と電池性能の関係性とは!?~<会場開催セミナー>
東京・大井町]きゅりあん6階中会議室
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