
先制医療の基本的な考え方と商機~公的保険外サービスこそがビジネスチャンス~<会場受講>
・先制医療に注目:公的保険外サービスモデルの一つとして
・民間企業が収益を上げるためには:その指針
セミナー趣旨
高騰する医療費を抑える方法の一つとして、公的保険外サービスに関するビジネスモデルが提案されつつあり、政府もこれらのビジネスモデルを推奨し、支援策も検討されています。しかし、殆どのビジネスモデルは予防医療の発想で、「一般的な患者」を想定してデザインされた集団に対する予防医療であり、予防医療ビジネスモデルは従来の医療関連ビジネスモデルと変わらないものとなってしまっています。その意味で、民間企業が収益性のあるビジネスモデルを作るのは簡単ではないとみなされることが多いと思います。
そこで公的保険外サービスモデルの一つである先制医療に注目してみます。先制医療は患者個人の最適な疾患予防、疾患リスク低減を目指すことで、個別化医療の発想であり、今までの予防医療の考え方とは一線を画します。
本セミナーでは、民間企業が先制医療関連サービスで収益を上げるための方法・手段・考え方を紹介します。
受講対象・レベル
・(新規)事業企画担当者:製薬会社、化学会社、検査機器メーカー、検査薬メーカー、各種センサー開発会社、
サプリメント会社、漢方薬提供会社、バイオベンチャー
・先制介入担当者:医師、看護師、臨床心理士、薬剤師
・ベンチャーキャピタリスト/データアナリスト
・保険会社企画担当者
習得できる知識
1.公的保険外サービスの本質が理解できます
2.先制医療のメリット、デメリットが理解できます
3.先制医療にもビジネスチャンスが存在することを理解し、その限界も理解できます
4.先制医療の殻を破る新たなビジネスモデルの必要性が理解できます
5.新たな先制介入という概念が理解できます
6.先制介入に大きなビジネスチャンスがあることが理解できます
セミナープログラム
1 公的保険外サービスとは:先制医療事業化の視点での解釈
1.1 公的保険外サービスをめぐる国の目論見として
1.1.1 公的保険外サービスとは
1.1.2 国の支援の動き
1.2 公的保険外サービスにおいて医療費の伸びを抑える方策
1.2.1 国民健康保険制度下で医療費を抑える方法
1.3 公的保険外サービスという考え方が世間に認められつつある背景
1.4 政府の追い風:積極的に推進しようとしている
1.5 公的保険外サービスの成功例として
1.5.1 高齢者の多様なニーズ
1.5.2 「介護保険サービス」と「保険外サービス」の組み合わせ
1.6 公的保険外サービスの市場規模推算
1.7 市場規模増加の背景・要因
1.7.1 医療技術の進歩
1.7.2 バイオ医薬品などの画期的な高額新薬開発
1.7.3 高額医療へのアクセス数の増加
1.8 国民健康保険制度と公的保険外サービスの組み合わせを成功させるには
1.9 公的保険外サービスの事業化のためには
1.10 公的保険外サービを先制医療関連事業への展開は可能か?
2 先制医療の基本的な考え方と公的保険外サービス事業への展開
2.1 先制医療とは?
2.1.1 先制医療の重要性
2.1.2 先制医療の実践方法
2.1.3 先制医療の課題と展望
2.2 先制医療と国民健康保険制度との関係
2.2.1 国民健康保険制度下での医療行為とは
2.2.1.1 病気の発症後、病名を決めてから医療行為として治療を開始
2.2.1.2 予防医療という概念はない
2.2.1.3 予防医療のための保健薬の処方は原則できない
2.2.2 医療行為としての先制医療
2.2.2.1 国民健康保険制度下での医療行為と異なる医療行為であり、自由診療とみなされる
2.2.2.2 予防医療のための医療行為(検査・診断・治療・投薬など)は保険適用外となる
2.2.2.3 予防医療のための処方薬は保険適用外となる
2.3 今の国民健康保険制度下では認められない医療行為とみなされる
2.3.1 この国民健康保険制度の基本的な考え方を変えることができるのか?
2.3.2 自由診療という範疇の医療行為とするしかないのか?
2.4 国民健康保険制度を変えることは現状では難しい:どうすれば良いか?
2.4.1 新たな先制医療保険を作る考え方
2.4.2 先制医療が混合診療として認められる可能性
3 先制介入の基本的な考え方とビジネスチャンス
3.1 医療事業の殻を破るためのアイデア
3.1.1 先制医療に代わる先制介入を認知してもらうための必要条件とは?
3.1.2 企業が中心となり先制介入のビジネスプランを作ることで、新たな収益事業を立ち上げることができるか?
3.1.3 先制介入を医療費削減のための柱の一つとするためのビジネスプランを作ることができるか?
3.1.3.1 収益を上げるためのアイデア
3.1.3.2 先制「介入という言葉の可能性
3.1.3.3 先制介入の担当者として
3.2 先制介入を実現させるために
3.2.1 先制介入ビジネスプランの7つの要件
3.3 ワンストップ先制介入の課金の仕組み作り
3.3.1 ワンストップ先制介入保険を作る
3.3.2 ワンストップ先制介入保険とは:目的/被保険者/保険対象/保険料
3.4 先制介入の医療経済効果の検証
3.4.1 先制介入の効果判定方法の立案
3.4.2 先制介入による医療経済効果の検証方法の立案
3.4.3 医療経済効果検証をするための疫学研究方法の立案
4 まとめ
<質疑応答・名刺交換・個別相談>
*途中、小休憩を挟みます。
■講演中のメインキーワード
公的保険外サービス、予防医療、先制医療
■講演中のサブキーワード
遺伝子検査、健康診断、ライフスタイルの改善、早期発見、早期治療、生活習慣病の増加、医療費の削減、医師法、医療法、医療行為、
先制介入保険適用薬、保険適用外薬、OTC医薬品、サプリメント、漢方薬、AI、医師、看護師、臨床心理士、薬剤師、
大規模データベース(全国がん登録、介護保険総合データベース、指定難病患者データベース、全国保健医療情報ネットワーク等々)、
データアナリスト
セミナー講師
BM総研代表 工学博士 千葉 敏行 氏
■ご略歴
1975年 東北大学薬学研究科修士課程終了
同 年 藤沢薬品工業株式会社に入社
1988年 工学博士(東京工業大学)
2002年 藤沢薬品工業株式会社退社
同 年 産業技術総合研究所・産学官連携コーディネーターに就任
2003年 財団法人先端医療振興財団・専門役に就任
2005年 退職。株式会社BM総研を設立。(現・BM総研)
2012年 同志社大学理工学部客員教授に就任
2020年 退職
現在に至る。再生医療関連の執筆経験多数。
■その他のご活動
京都大学再生医科学研究所 非常勤講師(1999-2001)
信州大学医学系研究科 非常勤講師(2000-2002)
京都工芸繊維大学 客員教授(2001-2003)
JST研究成果展開事業 専門委員(現在) など
■ご専門および得意な分野・ご研究
ドラッグ・デザイン 再生医療 臨床研究 生命倫理 先端医療の事業化
■本テーマ関連学協会でのご活動
日本薬学会 再生医療学会 HAB研究機構(評議委員)
セミナー受講料
1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
受講料
45,100円(税込)/人