
分析装置の進化に伴い、より手軽に結果が得られるようになった反面、その弊害も!!
薄膜評価に用いられる各種分析機器の原理や得られるデータの特徴等を俯瞰し把握、目的に応じた分析手法の選択・適したデータを得るための分析スキルの向上が期待できます!
セミナー趣旨
近年の分析装置はユーザーフレンドリーであり、オペレーターが分析原理や分析限界を知らなくても、相応の結果が得られることもある。これは、ハード・ソフト両面の高度化の賜物であるが、その一方で、ブラックボックス化が進んでいる。
この点、違和感を覚える方もいらっしゃるかも知れないが、ブラックボックス化には違和感だけではなく、弊害がある。例えば予想外の結果が出た場合、原因究明に時間を要することがある。
また、開発要素や分析要素が多岐にわたる場合、分析方法の選択に迷うこともある。
選択を誤れば、目的に適したデータを得られず、分析に要した苦労や経費(例:分析に係る人件費、分析依頼費、装置購入費)が無駄になりかねない。
そこで本セミナーでは、機器分析の概要を述べた上で、現代技術の発展に欠かせない「薄膜」をターゲットとして、代表的な機器分析を俯瞰し、その原理、特徴、等について、実例を交えて紹介する。
また、機器分析の選択のポイントについても言及する。
セミナープログラム
第1部 機器分析の概要
Ⅰ 代表的なフロー(入射→相互作用→認識)
Ⅱ 入射
1.X線
2.電子
3.その他
Ⅲ 相互作用
1.X線との相互作用
2.電子との相互作用
3.その他
Ⅳ 認識
1.検出器
2.表示
Ⅴ その他
1.真空
2.試料ステージ
第2部 代表的な機器分析
Ⅰ 形状観察
1.光学顕微鏡
2.レーザー顕微鏡
3.SPM
a)AFM
b)STM
4.SEM
Ⅱ 結晶解析
1.X線回折(XRD)
a)写真
b)ゴニオメーター
2.電子線(TEM)
Ⅲ 表面分析
1.XRF
2.XPS
3.AES
4.ATR(FT-IR)
5.マッピング
Ⅳ その他
1.深さ分析
a)SIMS
b)RBS
2.機械的特性
a)SAICAS
b)ナノインデンテーション
3.(格子)欠陥
a)TEM
b)トポグラフ
第3部 機器分析の選択のポイント
Ⅰ おさらい
Ⅱ 外部機関の利用
Ⅲ 分析装置の導入
1.更新
2.新規
<質疑応答>
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
セミナー講師
合同会社I・R・D CEO 博士(理学) 古田 啓 氏
■ご略歴
1992年から民間企業4社に勤務。非破壊検査、薄膜形成等様々な技術開発・研究開発を担当。
また、市場調査をふまえた新技術の開発、上市、生産部門への技術移管、技術支援、知財管理、営業支援、等にも従事。
2024年1月、経営・技術のコンサルティングファーム(合同会社I・R・D)を設立、現在に至る。
第1種放射線取扱主任者、中小企業診断士、1級知的財産管理技能士(特許、ブランド)。
■ご専門および得意な分野・ご研究
機器分析、放射線計測、表面処理、MOT(技術経営)、知財管理
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
50,600円(税込)/人
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:30 ~
受講料
50,600円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込、コンビニ払い
開催場所
全国
主催者
キーワード
分析化学 薄膜、表面、界面技術 計測工学前に見たセミナー
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:30 ~
受講料
50,600円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込、コンビニ払い
開催場所
全国
主催者
キーワード
分析化学 薄膜、表面、界面技術 計測工学関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
IGBTとは?原理と仕組み、その利用法をわかりやすく解説
【目次】 IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)は、現代の電力エレクトロニクスにおいて非常に重要な役割を果たしています。特に、... -
熱雑音とは?知っておくべき基礎知識と対策法をわかりやすく解説
【目次】 電子機器や通信システムにおいて、熱雑音は避けて通れない問題です。特に、精密な測定や高性能なデバイスを求める現代においてその... -
SiC MOSFETとは?仕組みや利用における利点と欠点について解説
【目次】 シリコンカーバイド(SiC)金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)は、次世代のパワーエレクト... -
超流動とはどういう現象?仕組みや超伝導との違いなどを詳しく解説
【目次】 超流動とは、物質が極低温において示す特異な現象であり、流体が摩擦なしに流れる状態を指します。超流動の現象(特にヘリウム-4...