★ 消化器外科、婦人科、肝胆膵外科での使用感、使い分け!
★ 近未来医療の展望から今後求められる癒着防止材についてのアイデアを紹介!
セミナープログラム
【10:00~11:10】
【第1部】 大腸外科における癒着防止剤の使い分けと使用法
東邦大学医療センター大橋病院 外科 長尾 さやか 氏
【講座主旨】
大腸外科領域では主に大腸癌に対する治療をおこないますが、治療の中心は手術療法です。 手術後の合併症として、癒着による腸閉塞が挙げられます。そもそも癒着は生体のもつ修復機能であり、癒着を0にすることは不可能です。手術時に、適切に癒着防止剤を利用することで、術後のリスクを低減させることが望ましいと考えます。今回は、大腸外科領域における癒着防止剤の位置づけと使用方法について述べさせていただきます。
【講座内容】
1.癒着について
生体内に生じる癒着のメカニズムについて
2.本邦で使用可能な癒着防止剤について
① 癒着防止剤の種類
② 癒着防止剤の特徴
③ 癒着防止剤の使い分け
3.大腸外科における癒着防止剤
術式、部位別の癒着防止剤の実際の使用方法
【質疑応答】
【11:20~12:30】
【第2部】 肝胆膵外科Update: 各種癒着防止材の選択と使用法
東京大学医学部附属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科 講師・医局長 高本 健史 氏
【講座主旨】
肝胆膵領域の手術でも、腹腔鏡・ロボット手術などの低侵襲治療が全体の半数近くまで進み、急速に進んでいます。特に肝腫瘍は、再手術の効果が高い疾患が多く、癒着防止材のニーズが高い分野です。最新の開腹・低侵襲手術動画を含めて、実際の臨床現場を紹介し、今のニーズを整理します。さらに近未来医療の展望から今後求められる癒着防止材についてのアイデアを紹介します。
【講演内容】
1.肝胆膵臓器の役割と考え方:消化器系解剖のおさらい
2.肝胆膵疾患の罹患率と展望:増えている病気・減りそうな病気
3.肝胆膵疾患の治療の潮流:根治率向上へのストラテジーUpdate
4.手術の実際①:開腹手術
5.手術の実際②:腹腔鏡手術
6.手術の実際③:ロボット手術
7.現場の声を聞いて!各癒着防止材の選択と使用法
8.近未来医療①:手術はこの10年で劇的に変わった
9.近未来医療②:人工知能は手術をどう変えるか
【質疑応答】
【13:15~14:15】
【第3部】 婦人科内視鏡手術における癒着防止剤の使用感
岩手医科大学 産婦人科 特任講師 永沢 崇幸 氏
【講座主旨】
近年、婦人科領域において低侵襲手術の普及は目覚ましく、今後もその流れは加速していくことが予想される。低侵襲手術においても術後癒着の防止は癒着関連合併症予防の観点から重要であり、その発症はせっかくの低侵襲手術の恩恵を損ねる可能性がある。 術後癒着の予防には癒着防止剤の使用が有用であるが、癒着防止剤にはフィルム状、シート状、スプレー状などの形状があり、それぞれに利点・欠点があり使い勝手は異なる。本講座では、各種癒着防止剤の使用感について、演者の経験を基に解説する。 フィルム状癒着防止剤は、貼付後の位置ずれが少ないという利点がある一方で、腹腔内への挿入や貼付の手技がやや難しいため、使用頻度が少ない印象がある。今回はフィルム状癒着防止剤に特に焦点を当て、挿入ガイド器具を工夫して用いることで腹腔内への挿入から貼付までを簡便かつスムーズに行う方法を実際の動画を交えて解説する。
【講演内容】
・婦人科領域の低侵襲手術の位置づけ
・婦人科領域の低侵襲手術で使用される癒着防止剤
・癒着防止剤のそれぞれ利点・欠点、使い勝手
・フィルム状癒着防止剤の貼付手技の工夫
【質疑応答】
【14:30~15:30】
【第4部】 ウイルス感染リスクが低い癒着防止材
(株)BMG 代表取締役社長 玄 丞烋 氏
【講座主旨】
腹腔鏡手術により術後の癒着は減少したが、癒着による合併症は依然として大きな問題である。我々は、腹腔鏡手術時に適用可能な新規の粉末状癒着防止材の癒着防止効果を検討した。新規粉末癒着防止材LYDEXはアルデヒドデキストランとε-ポリ(L-リジン)から構成されている。市販の癒着防止材とを動物実験にて効能効果を比較検討した。新規癒着防止材は術後の腹腔内癒着軽減に有効であり、市販の癒着防止材と同等以上の効果を示した。
【講演内容】
1.はじめに:
2.国内外の類似研究の現状
3.新規癒着防止材の特徴:
(1) 胸膜欠損部位からの空気漏れ防止(呼吸器外科領域での効果の確認)
(2) 部分肝切除時の切除部位からのoozing止め
(3) 腎部分切除時のLYDEXの止血など使用の可能性について
4.生体内分解吸収性の癒着防止材
(1) 手術後の心前面と胸骨との癒着防止
(2) 癒着モデルにおける臓器等の癒着防止
(3) 術後の胸膜癒着を防止する新規パウダー式生体分解性高分子製剤
5.おわりに
【質疑応答】
セミナー講師
【第1部】東邦大学医療センター大橋病院 外科 長尾 さやか 氏
【第2部】東京大学医学部附属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科 講師・医局長 高本 健史 氏
【第3部】岩手医科大学 産婦人科 特任講師 永沢 崇幸 氏
【第4部】 (株)BMG 代表取締役社長 玄 丞烋 氏
セミナー受講料
1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
受講について
■ Live配信セミナーの視聴環境について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
- 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test - 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
- Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。
- パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。 - 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。 - 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
- 複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。
- 部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:00 ~
受講料
55,000円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
医療機器・医療材料技術 高分子・樹脂材料
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:00 ~
受講料
55,000円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
医療機器・医療材料技術 高分子・樹脂材料関連セミナー
もっと見る-
2024/12/20(金)12:30 ~ 16:30
医療機器開発のプロジェクト・マネジメント ~開発戦略からビジネス戦略まで~<会場開催セミナー>
[東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階D会議室 -
2024/11/21(木)締切間近10:00 ~ 16:30
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
ポリカーボネートとは?強度や加工性・難燃性は?アクリルとの違いも解説
ポリカーボネートは透明性が高く丈夫なプラスチック材料で、日用品をはじめ各種工業製品に幅広く使われており、私たちの生活に... -
-
イオン交換樹脂とは?仕組みや種類、実用例と市場規模について解説
【目次】 例えば地下水など、イオンを含んだ水を陰イオン交換樹脂と陽イオン交換樹脂に通すと、水の中の両イオンはイオン交換樹脂によって除...