
MOF/PCPを利用した省エネCO2分離・回収プロセス~材料の合成、解析から分離システムの構築、企業動向まで~<東京会場受講/オンライン受講選択可>
PCP/MOFの合成、解析から、CO2分離への応用、他材料との比較、関連企業の動向まで、PCP/MOFに関する網羅的に解説をさせていただきます。
※ご案内当初、会場開催も合わせて予定しておりましたが、オンライン開催のみとなりました
セミナー趣旨
既存材料を超える特性、あるいは既存材料にはない特性の発現により、触媒やガス分離への応用が期待されるPCP/MOFであるが、現時点まででの実用化例は極めて限定的である。しかし2021年に画期的なCO2分離PCP/MOFが発表され、本材料は新たに注目を集め始めている。本講座では、PCP/MOFの合成、解析から、CO2分離への応用、他材料との比較、関連企業の動向まで、PCP/MOFに関する網羅的な解説を行う。特に、合成・解析では、実例を元にしたトラブルシューティング、CO2分離への応用では、現在注目を集めている材料と既存材料の具体的な比較等、実践面を重視する。受講により、PCP/MOFがどのような特徴を有し、どのようなCO2分離への適合性が高いかが理解でき、また、新規PCP/MOFの実用性の予測が可能となる。
受講対象・レベル
・PCP/MOFの合成、解析に興味があるすべての方(初心者からある程度の経験者まで)
・PCP/MOFを利用したガス分離一般に興味がある方
・PCP/MOFの一般的な用途に興味がある方
・PCP/MOFを利用したCO2分離(含む分離システム)に興味がある方
・PCP/MOFのCO2分離システムと他の分離方式の違いに興味がある方
※同業者の方からのお申込みの場合、受講をお断りする場合がございますので、予めご了承下さい。
必要な予備知識
目を通しておく必要はありませんが例えば、以下は、PCP/MOFの合成、特性を概観するために有用なサイトです。
(1)シグマアルドリッチ社のPCP/MOF関連サイト
https://www.sigmaaldrich.com/JP/ja/technical-documents/technical-article/materials-science-and-engineering/batteries-supercapacitors-and-fuel-cells/zknk-mofs
(2)京大北川教授のサイト
http://www.kitagawa.icems.kyoto-u.ac.jp/first-pcp-2/
習得できる知識
・PCP/MOFの合成、解析の基礎、ノウハウ、ありがちなトラブルへの対処
・PCP/MOFの吸着特性評価の基礎、ノウハウ、ありがちなトラブルへの対処
・PCP/MOFならではの特異なガス分離、優位性
・PCP/MOFを利用したCO2分離の概観と最前線
・PCP/MOFの実用化動向と企業の動向
セミナープログラム
1. PCP/MOFの基礎
1)PCP/MOFとは
2)PCP/MOFの歴史
3)PCP/MOFの特徴、優位性
4)PCP/MOFの用途、応用先
2. PCP/MOFの合成
1) PCP/MOF合成の基礎(マイクロ波合成、ソルボサーマル法、撹拌法、レイヤー法他)
2)PCP/MOF合成の具体例(DUTシリーズ、MOFシリーズ、CPOシリーズ、MILシリーズ等)
3)合成がうまくいかない原因とその対処法
3. PCP/MOFの解析
1)粉末X線結晶構造解析
2)単結晶X線結晶構造解析:
3)赤外分光 (IR)
4)熱重量分析(TG)
5)吸着熱
6)走査電子顕微鏡 (SEM)、原子間力顕微鏡 (AFM)
7)特殊な解析
i)放射光を利用した精密、特殊解析
ii)ラボ型「同時測定装置」(吸着/X線、吸着/ラマン)
4. PCP/MOFのコスト
1)PCP/MOFのコスト因子
2)PCP/MOFのコストダウンの方法
3)PCP/MOFのコストダウンの実例(CALF-20他)
5. PCP/MOFのガス吸着評価
1)多様なガス吸着評価装置
2)前処理の意味と重要性、前処理条件の決定
3)ガス吸着測定条件の選定
4)ガス吸着測定の具体例
5)ガス吸着測定のトラブルと対処
6. CO2分離の基礎
1)各種のCO2分離手法の特徴
2)不純物の影響
3)CO2分離回収のコスト因子
7. 固体を利用したCO2分離
1)固体吸着剤による分離
2)固体吸収剤による分離
3)膜による分離
4)PCP/MOFを利用したCO2分離
5)PCP/MOFを利用した特殊なCO2分離
i) アミン添着PCP/MOF
ii) ゲート型PCP/MOF
iii) 耐水型PCP/MOFを使用した新しい分離システム: Moisture Swing Adsorption
8. PCP/MOFの実用化
1)PCP/MOFの実用化例
2)PCP/MOFの実用化を指向した国家プロジェクト
3)PCP/MOF関連企業の動向
4) SVANTE、NUADA他、PCP/MOFベンチャーの動向
※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。
■講演中のキーワード
PCP、MOF、ガス分離、ガス貯蔵、脱炭素
セミナー講師
日本製鉄(株) 先端技術研究所 上席主任研究員 上代 洋 氏
■ご略歴
1992年3月 京都大学大学院 理学研究科 化学専攻 修了
1992年4月 新日本製鐵(株)入社
1992年6月 同 先端技術研究所配属
1997年4月 学業取得休職
1997年4月 東京工業大学 資源化学研究所 化学環境工学専攻 研究生
1999年3月 学位(理学博士)取得
1999年4月 新日本製鐵(株)復職
・1992〜1997年:機能化学品の合成法開発&スケールアップ
・1997〜1999年:休職して博士号取得(東工大、触媒開発)
・1999〜2009年:ラミネート用ポリマーアロイフィルムの開発
・2002〜現在:PCP/MOFの開発(主としてガス吸着・分離材)
■ご専門および得意な分野・研究
有機合成、錯体化学、ガス吸着・分離、PCP/MOF
セミナー受講料
【オンライン受講:見逃し視聴なし】1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン受講:見逃し視聴あり】1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 【オンライン受講】
- 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
- 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
47,300円(税込)/人