セミナー趣旨
永久磁石同期モータは家電分野から自動車分野に至る様々な分野で用いられており、小形で高出力なシステムの構築に寄与しています。ただし、永久磁石同期モータはバッテリーや商用電源に直接接続しても回転しないことから、インバータを介して駆動する必要があります。特に、バッテリーで駆動するシステムの場合、限りある電圧を最大限利用して電流ひいてはトルクを制御しなければ、駆動可能領域が縮小し、所望のシステム性能が達成できないといった自体に陥るため、制御系設計も非常に重要な役割を担います。
本セミナーでは、永久磁石同期モータのベクトル制御系に対し、制御系の変更のみでさらなる高出力駆動を実現するためのインバータの過変調領域の利用方法について説明します。パワーエレクトロニクスやモータ制御システムの知見を踏まえ、なぜこの制御法が用いられるのか、なぜこの計算となるのか、といった業務上の疑問を解決していきます。
セミナープログラム
0 電圧利用率の改善
1 過変調駆動と1パルス駆動
2 含有する高調波成分とそのフィルタ処理
3 フィードバック型弱め磁束(FW)制御
セミナー講師
松本 純(まつもとあつし) 氏
中部大学 工学部 電気電子システム工学科 准教授(博士(工学))
<略歴、等>
2011年3月 中部大学大学院 工学研究科 博士前期課程 電気電子工学専攻修了
2014年3月 名古屋大学大学院 工学研究科 博士課程後期課程 電子情報システム専攻修了(博士(工学))
2014年4月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 助手
2015年10月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 助教
2019年4月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 講師
2024年4月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 准教授
現在に至る。
主として、永久磁石同期モータの制御に関する研究に従事。平成29年電気学会電気学術振興賞(論文賞)を受賞。
セミナー受講料
お1人様受講の場合 51,700円[税込]/1名
1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。
受講について
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- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
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