
以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
☆毎回大好評の講師が、アンテナの基礎から設計のポイントまで、
初心者にも分かりやすく解説!
※現地開催セミナーです。WEB配信は行いません。
セミナー趣旨
無線通信機器は、電子回路とアンテナから構成されるが、電子回路は専用のチップセットやモジュールが供給されており、かつてのような高周波回路の設計の難しさはなくなってきた。一方、アンテナは、その近傍の金属などの影響を受けるため、電子回路の設計(共振器やインピーダンス整合)に加え、アンテナからの電波の放射を常にイメージしながら設計する電磁気学のセンスが必要となるため、複雑な電磁気学の式が技術者の脳裏をかすめ、アンテナ設計はとても難しいと感じてしまう。
講師は中学生のときにアマチュア無線の資格を取得し、見よう見まねで多くのアンテナを実験していたが、そのアンテナを用いて遠くのアマチュア無線局と交信している状況をアマチュア無線雑誌の編集者が知り、講師にアマチュア無線用アンテナの設計に関する記事の執筆を依頼した。当時、中学生だった講師の記事は、設計記事とは程遠く、製作事例としての記事しか書けなかったが、それがきっかけとなり、講師はアンテナに関する技術文献でアンテナ理論の勉強を始めた。しかし、文献には多くの難解な式ばかりで、中学生の講師は、勉強すればするほどアンテナがわからなくなるというスランプに陥った。この状態から抜け出すには、見よう見まねで多くのアンテナを作ることは継続するが、アンテナの技術課題が多い小型アンテナの実験をすれば、アンテナの動作が、より体感的に見えてくるだろうと考え、標準的なダイポールアンテナを基準アンテナとして定め、小型アンテナをいろいろと試作しては基準アンテナとの特性の比較を行い、その差が生じる考察を行った。頭の中で自己流ではあるが、アンテナ理論が理解でき始めたところで、改めて電磁気学の文献を読み始めたところに、体験して知ったアンテナの性能と、文献に書かれた式との関係が見え始め、急にアンテナに対する理解力が増したことを感じた。そして45歳の時に、小型アンテナの研究で学位(博士)を得ることもできたことから、講師が我流で勉強してきたアンテナ理論に自信を持つことができ、現在も技術者としてアンテナの設計に従事し、大学でも無線工学の講義を担当している。
本セミナーの特徴は、講師が子供のころから経験的に絞り込んできたアンテナ設計に必要な理論や式を解説することにより、本セミナーを受講するだけで、アンテナの設計を身近に感じ、短時間で実際にアンテナの設計ができる技術者を育成するきっかけを作る。アンテナに興味がある人であれば、技術職、営業職の差を問わずに、楽しくプロとしてのアンテナ知識を得ることができる。
受講対象・レベル
アンテナに興味がある人ならどなたでもご参加いただけます。
セミナープログラム
1. はじめに
2. アンテナ設計を学ぶ前に
2-1. いまさら聞けない!数式で表わされる物理現象
2-2. 波動関数
2-3. Maxwell の方程式の意味
3. アンテナって何?
3-1. グラウンド (大地や金属板とアンテナの関係)
3-2. 雑音発生のメカニズム
3-3. 平衡型アンテナと不平衡型アンテナ
3-4. 平衡型アンテナから高周波信号の抽出とグラウンド(基準)電位の再生
4. インピーダンス
4-1. アンテナのインピーダンス
4-2. 特性インピーダンスとは
4-3. インピーダンス マッチング
4-4. インピーダンス整合の設計手順
5. アンテナの設計
5-1. 基本となるダイポールアンテナの設計
5-2. アンテナの小形化
5-3. 平面アンテナ(パッチアンテナ)の設計
5-4. パッチアンテナの絶対利得
5-5. 円偏波パッチアンテナ
6. 近距離無線通信用アンテナ
6-1. 近距離無線通信について
6-2. 人体通信
6-3. 人体は誘電体
6-4. 近距離無線通信用アンテナ(電極)設計の考え方
6-5. 差動伝送方式人体通信用の電極(第2世代 人体通信)
7. アンテナも高周波信号を歪ませる?!
7-1. パッシブインターモジュレーションとは
7-2. パッシブインターモジュレーション対策
8. 質疑応答
キーワード:
アンテナ,設計,無線,通信,ダイポール,小型,小形,入門,基礎,研修,講座,セミナー
セミナー講師
アンプレット通信研究所 代表 所長 博士(工学) 根日屋 英之 氏
・日本大学大学院 理工学研究科 特別講師 (先端科学技術特論)
・日本大学 生産工学部 電気電子工学科 非常勤講師 (生産工学特別講義)
・人体通信コンソーシアム 主催者
・人と車と家を繋ぐV2HH構想の研究会 主催者
・日・韓合同 人体通信研究会 日本側代表幹事
≪専門≫
電子工学,電磁気学,アンテナ工学,無線通信方式
≪略歴≫
1980年に自動車メーカー入社,車載用電子機器を設計.その後,日立湘南電子(現・日立情報通信エンジニアリング),東京大学 生産技術研究所,日立製作所で,人工衛星搭載用無線通信機,衛星地上局,RFID,光通信装置などの研究・開発に従事.1987年に無線通信機器の受託設計会社 株式会社アンプレット を設立し社長に就任,2016年に,無線通信技術に関するコンサルティング業務に特化した アンプレット通信研究所 を設立し所長に就任,現在に至る.今まで,無線関連企業の役員や技術顧問,東京大学,東京電機大学,日本大学での研究員や講師を兼務しながら,製品開発や技術支援,人材育成などを手掛ける.
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
メールまたは郵送でのご案内となります。
郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講料
55,000円(税込)/人
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
IGBTとは?原理と仕組み、その利用法をわかりやすく解説
【目次】 IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)は、現代の電力エレクトロニクスにおいて非常に重要な役割を果たしています。特に、... -
熱雑音とは?知っておくべき基礎知識と対策法をわかりやすく解説
【目次】 電子機器や通信システムにおいて、熱雑音は避けて通れない問題です。特に、精密な測定や高性能なデバイスを求める現代においてその... -
SiC MOSFETとは?仕組みや利用における利点と欠点について解説
【目次】 シリコンカーバイド(SiC)金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)は、次世代のパワーエレクト... -
ペロブスカイト電池とは?仕組み・信頼性・シリコン太陽電池との比較
【目次】 ペロブスカイトは、太陽光発電やエネルギー貯蔵技術において注目を集めています。この材料は、従来のシリコンベースの太陽電池に比...