組織と技術の自律的成長を生む技術継承の戦略と方法

~ ベテラン研究員の熟達した技を次世代へ効率良く引き継がせるには? ~


★ 研究実務にも技術継承が必要だと思いませんか?
例えばベテラン研究員が知っている実験のコツなんて特に…


★ 生産技術にスポットが当てられがちであるが、研究開発の現場における技術継承、例えばベテラン研究員が保持している実験技術の継承等も企業の持続的な成長を考える上で大きな課題の一つだ。本セミナーでは、実験技術に焦点をあてて、技術継承の本質の理解と共に、技術継承戦略の考え方やその具体的方法(伝える内容、伝え方、技術の情報化)について解説する。



講師


ジャパン・リサーチ・ラボ 代表 博士(工学) 奥村 治樹 氏

【略歴】
 大手化学メーカー、電器メーカーでの研究開発及びにマネジメント業務に携わる。現在は、ベンチャーから上場企業まで様々な業種の顧問や技術コンサルタントとして、研究開発、製造における課題解決、戦略策定から人事研修などの人材育成などを行っている。また、学会等での招待講演や国プロにおけるキャリア形成プログラムの講師なども行っている。

【その他 所属・役職】

・大阪産業大学 情報工学科 非常勤講師
・大阪産業創造館 相談員
・滋賀県産業支援プラザ 相談員
・市立教育研究所運営委員
・滋賀県社会教育委員


受講料


48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)


【2名同時申込みで1名分無料キャンペーン(1名あたり定価半額の 24,300円)】
※2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


特典


【セミナー受講特典コンサルティング】 ※ コンサルティング料は受講料とは別になります。

 セミナーに受講して名刺交換をさせて頂いた方への特典サービスとして、初回限定で限定特別料金にてコンサルティングをご利用いただけます。技術的な相談はもちろん、戦略相談、オンサイトセミナーなど、依頼条件を満たす限り原則として実施内容、方法に制限はありません。
 技術コンサルティングには興味があるが利用したことがないので、どのようなものか良くわからず正式依頼に踏み切れない、決裁を取るために一度ディスカッションしたいという方は、是非この機会に、JRLのコンサルティングを御体験ください。限定特典ではありますが、必ず満足のいただける内容でお応えします。

<依頼条件>
・初回1回のみ
・セミナー実施日より3カ月以内に依頼が成立
・コンサルティング実施時間:4時間程度まで
・費用:場所、内容によらず定額の限定受講特典(交通費は、別途ご負担下さい)


得られる知識


・目的志向でゴール設定し、確実に目標達成する力
・本来のあるべき実験技術の継承
・技術継承の考え方と方法
・保有技術の可視化と情報資産化
・継続性と発展の両立
・基盤人材戦略


対象


・マネージャー、課長、管理者層
・研究所長、部長、部門長
・経営層
・中堅(受け手側&若手育成者として)
・企画、計画サイドとしてのスタッフ部門


趣旨


 技術継承というとどうしても生産技術にスポットが当てられがちであるが、研究開発、特に実験技術の継承も大きな問題の一つである。実験技術は生産技術のように定まった固定的なものではなく、ケースバイケースでその時その時に考えていくものであるので、マニュアル化も難しい。そのため、これまで実験技術の継承についてはほとんど触れられてこなかった。しかし、スピードと効率化、人材の流動化が激しい現代においては、実験技術の継承も生産技術と同様に推し進めなければならない。
 本講演では、特に実験技術にフォーカスして、技術継承の本質の理解と共に、発展的成長へと繋がる技術継承戦略の考え方、そして、その戦略を実現するための具体的方法(伝える内容、伝え方、技術の情報化)について、暗黙知と形式知という考え方や行動心理学の考え方を取り入れて解説する。


プログラム


1.イントロ
 1.1 実験技術とは
 1.2 生産技術との違い

2.技術継承と暗黙知
 2.1 継承とナレッジの共有化
 2.2 ナレッジと暗黙知
 2.3 暗黙知の構成要素
 2.4 暗黙知を形式知にする
 2.5 2種類の感
 2.6 二つの「ワザ」
 2.7 テクニックをテクノロジーに
 2.8 知識と知恵
 2.9 情報資産化
 2.10 実験技術継承の目的
 2.11 開発・実験と継承
 2.12 なぜ継承するのか

3.なぜ継承が難しいか
 3.1 本質的課題
 3.2 現実的な現場の課題
 3.3 情報化の難しさ
 3.4 内面の可視化
 3.5 大いなる誤解の存在

4.実験技術継承における課題
 4.1 伝える側の課題
 4.2 良き師とは
 4.3 受け手の不在
 4.4 責任と原因の帰属
 4.5 継承における心理的課題
 4.6 現場担当者任せの課題

5.継承プロセスとは
 5.1 テクニックをテクノロジーへ
 5.2 テクノロジー化のポイント
 5.3 重要な顕在化の方法
 5.4 プロセスフロー
 5.5 トップダウン&ボトムアップ
 5.6 技術の可視化

6.実験技術継承のキーポイント
 6.1 技術継承とは
 6.2 形式知化の向こう側
 6.3 手順の後ろにあるもの
 6.4 技術力の継承とは
 6.5 経験知
 6.6 ノウハウ・技術以外に伝えるべきこと
 6.7 継承することの本質
 6.8 継承の内的プロセス
 6.9 スタートとゴール
 6.10 人を動かす伝え方
 6.11 新米、中堅、ベテラン
 6.12 継承≠引継ぎ
 6.13 言葉の重要性
 6.14 業務化と期限、ゴール設定
 6.15 バランス
 6.16 失敗の価値
 6.17 二つの成長
 6.18技術は資産

7.継承を成功させる戦略
 7.1 経営戦略との整合
 7.2 継承の条件
 7.3 優先順位
 7.4 ステップ継承
 7.5 分散・冗長化
 7.6 継承のPJ化
 7.7 継承マニュアル

8.実験技術継承の準備
 8.1 準備の重要性
 8.2 棚卸
 8.3 人材の棚卸
 8.4 継承技術の基準
 8.5 分類する

9.実験技術の継承
 9.1 実験スキルの分類
 9.2 作業、思考の区別
 9.3 上位概念化
 9.4 流儀(個性)の整理
 9.5 動作の継承
 9.6 思考の継承
 9.7 プロセスへのアプローチ
 9.8 構想
 9.9 計画
 9.10 実験条件
 9.11 実験操作
 9.12 マニュアルの統合
 9.13 基盤力
 9.14 OJT ≠ 免罪符
 9.15 実験プロセスの比較
 9.16 裁量バランス

10.内面と啓蒙
 10.1 ソフト要素
 10.2 啓蒙と納得
 10.3 失敗も技術
 10.4 技術だけではない

11.技術(ナレッジ)の可視化・情報化
 11.1 暗黙知の情報化とは
 11.2 外面(手順)の情報化
 11.3 パラメーターの可視化
 11.4 多元的収集と情報次元の拡大
 11.5 内面の情報化
 11.6 認識プロセスの可視化

12.情報の評価と解析
 12.1 情報整理
 12.2 構造化
 12.3 分解、結合
 12.4 独立性と相関性
 12.5 直感的、感覚的で良い?
 12.6 プロセスとしての解析
 12.7 俯瞰視点と仰望視点

13.技術継承の方法(伝え方と教え方)
 13.1 継承のパターン
 13.2 要素分解(手強い対象は分解する)
 13.3 継承技術のブレークダウン
 13.4 認知バイアス
 13.5 まず知る
 13.6 徒弟制度
 13.7 OJTが機能しない理由
 13.8 正しいOJT
 13.9 良い訓練とは
 13.10 背景と理由
 13.11 ソクラテス式教育法
 13.12 定量的、客観的に
 13.13 以心伝心
 13.14「動」で伝える

14.継承のためのコミュニケーション
 14.1 コミュニケーションとは
 14.2 心(マインド)のリンク
 14.3 伝えたいこと、聞きたいこと
 14.4 質問の例
 14.5 全体イメージ(テーマ)の共有
 14.6 いっしょに冒険の旅に出る
 14.7 アフターフォロー

15.育成と継承
 15.1 伝える側の教育
 15.2 受け手となれるような事前教育
 15.3 オーバーラップ
 15.4 メンタリティー

16.まとめ(継承のゴール)

17.質疑応答・名刺交換


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

48,600円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

技術・技能伝承   技術マネジメント総合

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48,600円(税込)/人

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技術・技能伝承   技術マネジメント総合

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