
ウェブの搬送・巻取りにおけるトラブルの原因と対策
最近のシミュレーションによって得られた新知見をもとに、トラブル原因とその低減法をわかりやすく解説!
~最近のシミュレーション結果から~
セミナー趣旨
フィルムや連続紙などウェブの製造工程は、長い経験の積み重ねと技術の進歩により工業的にはほぼ確立されている。しかしながら、製造ラインの高速化、ウェブの広幅化・薄膜化、ウェブ材質の多様化など新たな要求に対応しようとすると、搬送過程においてはウェブのスキューや折れしわ、巻取り過程においてはロールの巻きずれや巻取り欠陥などがしばしば発生する。
本講座では、ウェブの搬送・巻取り過程におけるトラブルのいくつかについて、これまでの経験や知見を概観するとともに、最近のシミュレーションによって得られた新知見をもとに、こうしたトラブルの原因とその低減法について、わかりやすく解説する。
説明にはシミュレーションによる動画を用い、理解を深める。
セミナープログラム
1.ウェブハンドリング 基礎
1-1 ウェブの走行特性とスキュー
1-2 搬送中の折れしわ
1-3 巻取り欠陥
1-4 ロールの内部応力計算法
1-5 摩擦力特性
2.ローラの傾きによるウェブのスキュー
2-1 シミュレーション結果(動画)
2-2 スキューメのカニズム
2-3 スキューに影響を及ぼす因子とスキュー低減策
3.ローラの傾きによるウェブの折れしわ
3-1 シミュレーション結果(動画)
3-2 折れしわ発生メカニズム
3-3 折れしわに影響を及ぼす因子と折れしわ低減策
4.ウェブの2次元巻取りシミュレーションとロールの内部応力分布
4-1 計算モデルと結果(Hakielとの比較)
4-2 層間すべりの影響
4-3 巻取り開始部,コア弾性の影響
5.ロールの巻きずれ(動画)
5-1 巻取りコアの傾きによる場合
5-2 張力不均一による場合
5-3 軸方向荷重によるテレスコープ
6.ニップローラが巻取りに及ぼす影響
6-1 シミュレーションモデルと計算方法
6-2 結果(巻き付き角とロール応力,パラメータの影響,層間すべり,ほか)
7.ローラの傾きによるウェブの波しわ
7-1 シミュレーション結果
7-2 ローラの傾き角としわ数の関係
7-3 主要パラメータの影響
7-4 不整の影響
スケジュール
13:00-14:40 講義
14:40-14:50 休憩
14:50-16:30 講義
※講義の進行状況により多少前後いたします。
ウェブ、搬送、ハンドリング、フィルム、しわ、巻取り、シミュレーション
セミナー講師
長岡技術科学大学 名誉教授 工学博士 矢鍋 重夫 氏
<ご専門>
機械力学、機械振動、柔軟媒体搬送
<学協会等>
日本機械学会
<略歴等>
昭和43年3月 東京工業大学 理工学部 機械工学科 卒業
昭和48年3月 東京工業大学 大学院 博士課程 修了
昭和48年4月 東京工業大学 工学部 助手
昭和55年4月 長岡技術科学大学 工学部 助教授
平成2年4月 長岡技術科学大学 工学部 教授
平成22年3月 長岡技術科学大学 定年退職 名誉教授
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合39,600円、
2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
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受講料
49,500円(税込)/人