ビルドアップ法(ボトムアップ法)による(ナノ)粒子の合成,高効率化,その応用

★合成した粒子の均質化 , 精密な構造制御法 , 合成時間のスピードアップ,課題への対応 ★電気電子,半導体,電池,機能性化学品,製剤など,各種用途での使われ方

セミナープログラム

【10:00〜11:30】
第1部 固相反応法による機能性微粒子の合成 (水蒸気導入下での事例を含め)
●講師 大阪大学 接合科学研究所 助教 博士(理学) 小澤 隆弘 氏

【講座の趣旨】
 機能性セラミックス粉体の簡易な合成法である固相反応法において,その加熱反応場へ水蒸気を導入することによる反応促進事例について紹介し,固体表面や内部での現象について解説する。

【セミナープログラム】
1.固相反応法による粒子合成
  1.1 原理と加熱環境
  1.2 加熱反応場への水蒸気導入

2.水蒸気下での固相反応による複合酸化物の合成
  2.1 水蒸気導入によるチタン酸バリウムの生成促進
  2.2 水蒸気による反応促進機構
  2.3 様々な複合酸化物粒子の促進固相合成
  2.4 促進固相合成を利用した有害廃棄物処理

3.水蒸気加熱による結晶化および粒成長の促進
  3.1 酸化物固体電解質ナノ粒子の合成
  3.2 リチウムイオン二次電池(LIB)正極粒子の合成

4.水蒸気下での熱分解による多孔質酸化物粒子の合成
  4.1 炭酸マンガンの熱分解促進
  4.2 特異な細孔構造を利用したLIB負極粒子の作製
  4.3 多孔質粒子を用いた資源リサイクルへの応用

【質疑応答】


【11:40〜13:10】
第2部 液相法による機能性単分散無機微粒子の大量合成とその応用
●講師 東北大学 多元物質科学研究所 教授 工学博士 村松 淳司 氏

【講座の趣旨】
  水溶液や有機溶液からのサイズや形態などが揃った,いわゆる,単分散な.無機のナノ粒子や微粒子の合成は,通常,粒子同士の凝集が置きにくい希薄溶液で行われてきた.実用化のためには,濃厚溶液からの大量合成が望ましい.本講座では,従来不可能と言われた濃厚溶液における粒子凝集を抑え,単分散無機粒子を合成する,全く新しい手法,ゲルーゾル法について講義するとともに,応用事例を紹介する.

【セミナープログラム】
1.生活の中の微粒子,コロイド
  1.1 温泉,牛乳,墨汁
  1.2 ビールや日本酒
  1.3 サイズの概念

2.ナノ粒子の特徴
  2.1 粒子のサイズ
  2.2 粒子サイズ効果

3.単分散粒子の合成理論
  3.1 LaMerスキーム
  3.2 凝集防止
  3.3 希薄系から濃厚系へ

4.ゲル—ゾル法単分散微粒子合成
  4.1 酸化鉄微粒子
  4.2 チタニア微粒子

5.ゲル—ゾル法合成単分粒子の応用事例
  5.1 ITOナノ粒子の合成
  5.2 応用と展開
  5.3 終わりに

【質疑応答】


【13:50〜15:20】
第3部 気相合成による微粒子の作製とその事例について
●講師 九州大学 大学院工学研究院 化学工学部門 博士(工学) 渡辺 隆行 氏

【講座の趣旨】
  プラズマを利用したプロセッシングとしてナノ材料合成が最も注目されています.熱プラズマを用いるナノ粒子の製造法は,一段のプロセスで,安価でかつ大量にナノ粒子を製造することができるという長所を有しています.本セミナーでは,プラズマを利用したナノ粒子合成を中心に,ナノ粒子の気相合成法を紹介し,その生成機構を解説します.

【セミナープログラム】
1. プラズマの生方法とその特徴
  1.1 直流放電アーク
  1.2 誘導結合型プラズマ
  1.3 多相交流放電アーク
  1.4 マイクロ波プラズマ

2.プラズマなどによる微粒子の気相合成
  2.1 ナノ粒子を合成するプロセス
  2.2 酸化物ナノ粒子の合成例とその生成機構
  2.3 金属間化合物ナノ粒子の合成例とその機構
  2.4 ホウ化物ナノ粒子の合成例とその機構
  2.5 窒化物ナノ粒子の合成例
  2.6 炭化物ナノ粒子の合成例
  2.7 ナノ粒子の生成メカニズム(均一核生成,凝縮)

3.プラズマなどによるリチウムイオン電池の材料合成
  3.1 正極材料の酸化物ナノ粒子の合成
  3.2 負極材料のシリコンナノ粒子の合成
  3.3 固体電解質材料のナノ粒子の合成

4.今後の課題と対応

【質疑応答】


【15:30〜17:00】
第4部 ゾルゲル法によるセラミックス薄膜およびナノ材料の作製と評価
●講師 岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授 博士(工学) 伴 隆幸 氏

【講座の趣旨】
 ゾルゲル法による薄膜作製に用いるコーティング溶液の調製法を中心に,薄膜の微構造の特徴や応用例についても説明する。また,その溶液を用いた,ナノシートをはじめとする様々なナノ材料の作製についても説明する。

【セミナープログラム】
1.ゾルゲル法について
   1.1 ゾルゲル法の基礎
   1.2 ゾルゲル法による金属酸化物薄膜の作製

2.アルコール系コーティング溶液について
   2.1 金属成分が安定に溶解した溶液の調製法
   2.2 溶液中での金属成分の構造
   2.3 作製したセラミックス薄膜の特性

3.水系コーティング溶液について
   3.1 水溶性金属錯体について
   3.2 水系コロイド溶液の調製法
   3.3 水系コロイドから作製した薄膜の特性

4.金属酸ナノシートのボトムアップ合成
   4.1 ナノシートの生成機構
   4.2 ナノシートの形態制御
   4.3 ナノシートを用いた応用

5.水系コロイドを用いたナノ材料の作製について
   5.1 金属酸化物ナノ粒子
   5.2 超親水性・超親油性薄膜
   5.3 ゼオライト薄膜

【質疑応答】

セミナー講師

【第1部】大阪大学 接合科学研究所 助教 博士(理学) 小澤 隆弘 氏

【第2部】東北大学 多元物質科学研究所 教授 工学博士 村松 淳司 氏

【第3部】九州大学 大学院工学研究院 化学工学部門 博士(工学) 渡辺 隆行 氏

【第4部】岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授 博士(工学) 伴 隆幸 氏

セミナー受講料

1名につき66,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕

受講について

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    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
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    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   無機材料   ナノ構造化学

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