
ウェット塗工における欠陥対策と均一塗布技術
経験豊富な講師がRoll To Rollやスロットダイなど塗工における「理論的アプローチ」と「現場ノウハウ」を詳解!
【アーカイブ配信:5/31~6/9】の視聴を希望される方は、こちらからお申し込み下さい。
セミナー趣旨
新規フィルム製品の開発や、既存製品の品質の改善・向上に取り組む場合において、「理論的アプローチ」と「現場ノウハウ」のバランスは非常に重要です。緻密な数値解析の結果が得られたとしても現場の問題の解消には必ずしも役立ちませんし、逆に、科学的な考察がないままに現場で起きる現象にのみ目を奪われては、問題の本質にたどり着くのは難しい。本セミナーでは塗工やフィルム製膜のグルーバル企業でモノづくりの工程・製造技術経験を積んだ講師が、製造技術に関する様々な理論の具体的な現場応用の方法について解説する。
習得できる知識
- 塗工を中心としたRoll To Roll工程におけるトラブル対策
- スロットダイの塗工安定条件を確立する考え方
- スロットダイの設計と構成改善の考え方
- 塗工現象を理解するために役立つ流動の理論(Hagen-Poiseuille式、境界層理論、Cappillary数)
- 非ニュートン粘性の考え方
セミナープログラム
1. 新製品開発 実験室から量産化へのスケールアップ
1-1.開発のステップ
1-2.実験室サンプルの改善
1-3.パイロット用の塗工液 (粘度の適正化)
1-3-1.粘度の適正化
1-3-2.塗工と乾燥のバランス
1-4.量産テスト段階 塗工欠陥と主な原因
1-4-1.ハジキ
1-4-1.レベリング
(a) 塗布直後(b) 風ムラ(C) 基板の凹凸ムラ
まとめ
2.要因変更 生産速度アップ、幅広化、4M変更、 製造移管
2-1.開発との違い
2-2.目標の設定
2-3.乾燥要因
2-3-1.塗膜内の濃度勾配
2-3-2.定率と減率
2-3-3.乾燥ゾーンのフロー
2-3-4.簡易構造
2-4.乾燥風の吹き出し方式
2-4-1.二次元ノズル
2-4-1.多孔板
2-4-1.浮上系
2-5.乾燥初期の風ムラ (圧力バランス)
まとめ
3.スロットダイの塗工適性と重層塗布
3-1.スロットダイで塗れる領域
3-2.薄塗り(スジが限界現象) (狭いギャップが有利)
3-3.最小膜厚 (Ca数との関係)
3-4.塗布可能領域 (Ca数~h/Hマップ)
3-5.Couette-Poiseuille流
3-6.Couette-Poiseuille流(非ニュートン)
3-7.リップの厚み
3-8.厚塗りの操作
3-9.背面減圧しない操作方法
3-10.より薄く(OverBite)、より厚く(UnderBite)
3-11.同時重層の考え方
まとめ
4.スロットダイの設計 マニホールドとスロット形状の意味
4-1.スロットダイを構成する部品
4-2.スロットダイの構造
4-3.スロットダイ内の流動
4-4.マニホールドとスロットの役割り
4-5.配管とマニホールドの違い
4-6.スロットとマニホールドの流動
4-7.マニホールド差圧による流量減少
4-8.マニホールド差圧による流量減少(非ニュートン)
4-9.マニホールド差圧による流量減少とダイ形状因子
4-10.マニホールドの断面形状
4-11.スロットのテーパー化
4-12.テーパー効果の試算
4-13.慣性の影響
4-14.慣性の試算
4-15.スロットギャップ偏差の影響
4-16.スロットギャップ偏差の影響の試算
4-17.スロットギャップ偏差の影響の試算(非ニュートン)
4-18.シムとマニホールドのレイアウト
4-19.シムとマニホールドの幅位置と厚み分布
4-20.シム出口の形状
4-21.傾斜シム
4-22.シムの位置ずらし
4-23.マニホールド端の形状
まとめ
5.非ニュートン粘性 境界層理論
5-1.非ニュートン粘性
5-1-1.非ニュートン粘性(指数則)
5-2.ビード内の物質収支と剪断速度のオーダー
5-2-1.ビード内の流動と物質収支
5-2-2.ビード内のCouette-Poiseuille流
5-2-3.ビード上流のCouette-Poiseuille流
5-2-4.ビード下流のCouette-Poiseuille流
5-2-5.ビード内の剪断速度
5-3.ブレード塗工の剪断速度
5-3-1.ビード加速部の剪断速度
5-3-2.境界層理論(Blasius)
5-3-3.境界層理論(Sakiadis)
5-3-4.Sakiadisの境界層で計算したビードの剪断速度
まとめ
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セミナー講師
AndanTEC 代表 浜本 伸夫 氏
塗工を中心としたRoll To Roll工程開発が専門、2021年から加工技術研究会コンバーテック誌の連載記事や展示会レポ、ウェブセミナー講師などで活躍中。
1968年 札幌生まれ。
1992年 北大 工学部 合成化学工学専攻 修士修了
同 年 富士写真フィルム、フィルム生産工程業務に従事
2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センターで新素材開発
2019年 栗村化学 工程開発チーム長
2021年 米国 Zymergen社でバイオ素材開発 シニア・マネージャー
2022年 AndanTEC
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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