各種透明電極材料・フィルムの開発と透明フィルムヒーターへの展開

★透明導電性フィルムの種類とその作成方法、それらが透明ヒーター等に応用可能であることを説明!

★透明FPCの基礎技術から応用技術、今後の新市場への展望などを紹介!

★極細線(≧5 µm)をシート状に配線するワイヤー配線技術を用いた線状材料ならではの特徴を生かした伸縮性の付与や、応用展開としてフィルムヒーターへの取り組みを解説!

★ディスプレイ関連で開発されてきた透明電極の特徴づけを行い、車載ヒーターへの応用の可能性について紹介! 

※第1講と第2講の講師の講演の順番が入れ替わりました。

セミナープログラム

第1部 透明FPC(フレキシブルプリント配線板)技術開発
【10:30-11:45】

講師:フレックスリンク・テクノロジー(株)(FlexLink Technology Co., Ltd.)代表取締役社長 工学博士 松本 博文 氏(元日本メクトロン(株) 取締役・フェロー)

【講演主旨】
 透明FPC技術は1970年代からある技術であるが、FPC市場としては大きな市場ではなかった。タッチパネル技術への応用として一時期市場を拡大したが、ディスプレィ技術の革新などによりタッチパネル需要が激減する時期もあった。しかし5G時代に入り、透明FPC技術の新応用途開発が進むと見られている。透明アンテナ、透明ディスプレィ、XRグラスなどへの応用の拡大である。本講演では、透明FPCの基礎技術から応用技術、今後の新市場への展望などを紹介する。

【キーワード】
COP COC 透明FPC

【プログラム】
1.透明FPCのデザイン種類と各特徴
 1-1. 透明FPC開発推移
 1-2. 部分透明FPCと全透明FPCの構造と特徴
2.全透明FPC技術開発
 2-1. 全透明FPCの特性
 2-2. フレキシブルタッチセンサ(FTSP)の開発例
 2-3. タッチレス技術:「3Dタッチセンサ」開発技術
3.高周波対応 透明FPC開発
 3-1. COP(シクロオレフィンポリマー)の特徴と応用
 3-2. COP-透明FPCの特性
 3-3. COP-FPCの技術課題
 3-4. 透明PI材料の特性
4.その他の特殊透明FPC
 4-1. CNF(セルロースナノファイバー)の特徴と応用
5.透明FPCの5G/6G市場
6.まとめ

【質疑応答】


第2部 透明導電性フィルムの開発と応用
【12:45-14:00】

講師:NRI代表 静岡大学客員教授 中谷 健司 氏(元㈱タッチパネル研究所 開発部長 工学博士)

【講演主旨】
 透明導電性フィルムの用途ではタッチパネル用途が最大だが、静電容量用タッチパネル向けの導電性フィルムでは低抵抗化が要求され、新しい導電性フィルムが提案されている。
 これらの低抵抗のフィルムは透明ヒーター用途へ使用可能である。本講座では透明導電性フィルムの種類とその作成方法などを説明し、それらが透明ヒーター等に応用可能であることを説明する。

【キーワード】
透明導電性フィルム、ITO、銀ナノワイヤー、多層膜、ヒーター、5G、アンテナ、PDLC 

【講演ポイント】
 透明導電性フィルムの用途はタッチパネルが最大だが、その他の用途としてヒーターやアンテナなどの新しい用途が模索されている。本講座ではそのような用途開発の一端を示す。

【習得できる知識】
透明導電性フィルムの種類にどのようなものがあるか? 又 どの様な用途があるかを知る切っ掛けになる。

【プログラム】
1.透明導電性フィルムの種類と用途
 1-1 透明導電性フィルムの種類
 1-2 透明導電性フィルムの抵抗と用途の関係
 1-3 透明導電性フィルムの市場
2.タッチパネル用透明導電性フィルム
 2-1 タッチパネルの用途と市場
 2-2 タッチパネル用透明導電性フィルムへの要求特性
 2-3 可とう性,曲面の静電容量用タッチパネル用透明導電性フィルムの特性
 2-4 メタルメッシュ導電性フィルムの特徴と課題
 2-5 その他の金属系透明導電性フィルム
3.透明ヒーターへの応用
 3-1 透明ヒーターの利用例
 3-2 透明ヒーターに使用される透明導電性フィルム
 3-3 透明ヒーターに要求される特性
 3-4 断熱、熱戦反射特性の利用
 3-5 結露防止用途
4.5G等の通信用アンテナへの応用
5.その他デイスプレイ用途

【質疑応答】


第3部 ディスプレイ関連 透明電極の車載ヒーターへの応用
【14:15-15:00】

講師:  ホシデン(株) 表示部品生産統括部 統括部長
     ホシデンエフディ(株) 取締役工場長 滝川 満 氏 

【講演主旨】
 当社が開発してきた、液晶ディスプレイやタッチパネル等のディスプレイ関連商品には、透明電極が必須の技術として使用されている。ここで開発された様々な透明電極は、ガラス基板、フィルム基板に着膜され、その特徴に応じて使い分けされている。
一方、CASE時代を迎えた自動車業界では、従来になかった新規テクノロジーが採用されつつあり、それに伴い、車載ヒーターの需要が高まっている。今回、ディスプレイ関連で開発されてきた透明電極の特徴づけを行い、車載ヒーターへの応用の可能性について、検討を行う。

【キーワード】
液晶ディスプレイ タッチパネル 透明電極 車載ヒーター

【講演ポイント】
入社以降、一貫してディスプレイ関連商品の開発・生産に従事してきており、車載用液晶ディスプレイおよび車載用タッチパネルでトップシェアを得た経験より特にドイツを中心とした欧米、および国内や東アジアの自動車メーカーの動向を肌感覚で熟知している。
現在、ディスプレイ関連商品の生産だけでなく、先行技術開発も統括しており、ディスプレイ関連で培った技術を活かした新しい市場参入を、逐次検討している。ディスプレイヒーターで特許を取得し、全世界に展開した経験から、車載ヒーターのさらなる応用を検討しており、その一端を紹介したいと考える。

【習得できる知識】
液晶ディスプレイ、タッチパネル用の各種透明電極の特徴、および車載ヒーターの要求事項

【プログラム】 
1) ヒーターとは
2) ヒーターの必要性
3) ディスプレイ用ヒーターの開発
4) 液晶ディスプレイの構造と特徴
5) タッチパネルの構造と特徴
6) ディスプレイ関連 各種透明電極の種類と特徴
7) CASE時代の車載ヒーターの需要
8) 各種透明電極の車載ヒーターへの展開

【質疑応答】


第4部 極細線を利用した透明性や伸縮性に優れたフィルムヒーターの開発
【15:15-16:30】

講師:リンテック(株) 研究開発本部 新素材研究部  素材設計研究室 伊藤 雅春 氏

【講演主旨】
 リンテック株式会社は、極細線(≧5 µm)をシート状に配線するワイヤー配線技術を用いることで、現在市場に展開されている導電性フィルムの問題点である透過率と抵抗値のトレードオフを打破することが可能となりました。本稿では、線状材料ならではの特徴を生かした伸縮性の付与や、応用展開としてフィルムヒーターへの取り組みを解説させていただきますので、部材開発の参考にしていただければ幸いです。

【キーワード】
伸縮、ストレッチ、ヒーター、高透過性

【講演ポイント】
 リンテック株式会社は粘着フィルムの開発販売を行っております。本技術は粘着フィルムを応用し、より高機能化を目指した結果、従来にない性能を有する透明性や伸縮性を有するフィルムヒーターを開発するに至りました。現在把握している用途や透明フィルムヒーターの課題に関して解説します。

【習得できる知識】
フィルムヒーターにおける全般の知識、その応用例など。

【プログラム】 
1. 透明導電性フィルムのヒーターへの応用
 1.1. 透明導電性フィルムの多様性
 1.2. 透明フィルムヒーターの利用例
2. ワイヤー配線技術とは
 2.1. 既存の導電膜との違い
 2.2. なにができるのか
3. ワイヤー配線技術を応用したフィルムヒーターへの応用展開
 3.1. 透明性
 3.2. 伸縮性
 3.3. 耐久性
 3.4. 応用例(輻射熱を利用したヒーター)

【質疑応答】

セミナー講師

第1部 フレックスリンク・テクノロジー(株)(FlexLink Technology Co., Ltd.)代表取締役社長 工学博士 松本 博文 氏(元日本メクトロン(株) 取締役・フェロー)

第2部 NRI代表 静岡大学客員教授 中谷 健司 氏(元㈱タッチパネル研究所 開発部長 工学博士)

【経歴】
大阪大学大学院 博士課程修了
帝人(㈱) 記録メデイア開発室長
タッチパネル研究所 開発部長

【著作】
日経エレクトロニクス 2013年4月16日号 p75
日経BP社 デイスプレイ年鑑2014、2015年版の一部
応用物理学会 応用物理 81巻10号
化学工学会 化学工業 78巻11号
画像情報メデイア学会誌 2014年11月号
日本印刷学会誌 2018年55巻5号
等 その他 月刊デイスプレイ誌などに多数掲載

第3部 ホシデン(株) 表示部品生産統括部 統括部長
     ホシデンエフディ(株) 取締役工場長 滝川 満 氏

【経歴】
1995年 国立明石工業高等専門学校 電気工学科卒業
同年  ホシデン株式会社 神戸研究所 入所 
航空機用ディスプレイ開発に従事
1998年 ホシデンヨーロッパ(ドイツ) テクニカルマネージャー
車載用ディスプレイ開発に従事
2008年 ホシデンエフディ株式会社 取締役工場長
2017年 ホシデン株式会社 表示部品生産統括部 統括部長

第4部 リンテック(株) 研究開発本部 新素材研究部  素材設計研究室 伊藤 雅春 氏

セミナー受講料

【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。 


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

電子デバイス・部品   高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形

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