分取HPLCの基礎・クロマトグラムの解析法と分析上の留意点

試料前処理の方法及び日常保守と装置のトラブルシューティング

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    セミナー趣旨

    分析用HPLCと分取HPLCの基本的な違いを説明し、今後の分取HPLCの活用を明示する。分取HPLCの基礎と解析法と試料前処理法び日常保守について解説し、その後、装置のトラブルシューティングついても詳しく説明する。業務中に装置が正常ではなくなった時にはどのように対処してゆけばよいのかを具体的に解説する。
     日々の業務で分取HPLCをうまく使いこなせるには、どのような技術が必要かを念頭に置いて解説して行く(2例のビデオ解説を盛り込む)
     この講座を契機に実験者が安心して分取HPLCを使いこなせるようになる事を目指すセミナーである。

    習得できる知識

    1.HPLCでの分離メカニズムの理解が出来る。

    2.クロマトグラムからの計算法と解析法が出来るようになる

    3.試料前処理の仕方、溶離液の作製方法が習得できる

    4.分取HPLC装置を効率よく使用するための、日常保守点検の具体的技法

    5.装置のトラブルシューティングについて、事例豊富に解説!
       実験者自ら修理できる?/メーカーに依頼しなければならない? そんな判断ができるようになる。

    上述の項目を理解できることにより、HPLC装置を使いこなせるようになることを目的としている。
    (加えて、ジェイアイサイエンス研究で培った秘術も紹介する予定である)

    セミナープログラム

    第1部 分取HPLCの基礎及びクロマトグラム解析法と試料前処理の方法
    (1)装置の概要と流路フロー図と基本的なメンテナンス
     ・HPLCポンプ
     ・検出器
     ・オートサンプラー
     ・レコーダー 
     ・グラジエントミキサー ・フラクションコレクター 全流路の理解

    (2)クロマトグラフィーの分離カニズムの理解
     ・吸着クロマトグラフィーの解説
     ・分配クロマトグラフィーの解説
     ・アフィニテイークロマトグラフィーの解説
     ・イオン交換クロマトグラフィーの解説
     ・ゲルろ過クロマトグラフィーの解説

    (3)分取カラム種類とカラム選定技法
     ・吸着用カラム
     ・分配用カラム
     ・イオン交換用カラム
     ・ゲルろ過用カラム
     ・アフィニテイ用カラム

    (4)試料前処理技術と溶離液作成法
     ・原材料からの有効成分の抽出法 (特異な方法についても解説)
     ・不純物、微細物の除去技術 (必要装置)
     ・溶離液の作成法、濃度の計算法(モル、%、PPM等)(溶解度、比重等)
     (純水の製造法、緩衝液の作成法、pH調整液の作成法、溶離液の保存法)
     ビデオによる解説 1~2例 (10分程度)予定

    (5)分取カラムの寸法の決め方
     ・最初は分析から始める
     ・分離度Rsをもとににカラム選択
     ・カラムスケールアップの計算法
     ・分取クロのより効率化の検討法(経費、時間、イニシャルコスト等)

    第2部 日常保守点検と分取装置のトラブルシューティング
    (1)日常保守点検
     ①HPLCポンプ内洗浄のコツ
     ②マイクロシリンジの詰り
     ③オートサンプラーの詰り
     ③注入口から排出口までの流路の詰りと洗浄
     ④ラインフィルターの詰り
     ⑤プレカラムのつけ方と洗浄法
     ⑥試料の採取法と保存方法
     ⑦溶離液の腐敗防止
     ⑧フラクションコレクターの整備
     ⑨使用後のカラムの洗浄と保管法
     ⑩分取溶液の保管方法
      ビデオによる解説 1~2例 (10分程度)予定

    (2)トラブルシューティング
     ①駆動ポンプのトラブル
     ②溶離液の脱酸素装置のトラブル
     ③ラインフィルターのトラブル
     ④オートインジェクターのトラブル  
     ⑤汎用される検出器のトラブル
     ⑥各種検出器のトラブル 
     ⑦カラム恒温層のトラブル

    【質疑応答】

    セミナー講師

    ジェイ・アイ・サイエンス研究所 所長 松下至 氏

    [活動分野]
     分離装置の開発業務 クロマトグラフ活用の有効成分の分取精製業務

    [化学技術セミナー]

     (国内)国立大学 2校、企業研究機関5社
     化学物質評価研究機構(クロマト技術セミナー 4都市開催)
     岡山県工業高校―化学技術研修会
     愛媛県野村町、良質食品加工部 技術指導(3回)

     (海外)
     台湾食品工業発展研究所―クロマトグラフィーの活用 (集中研修3日間)
     ベトナム;ホーチミンの食品研究所(SIHUB)
     ベトナム;国立フエ大学・農林科学学部― クロマトグラフィーの活用
     台湾国立大学・黄世祐教授―共同研究とクロマトグラフィー指導

    [専門]
     クロマトグラフィー,化学教育、分離装置の研究(食品加工学)

    [著書]
     1.分取クロマトグラフィー技術の展開(アグネ承風社刊 1990年)
     2.液体クロマトグラフィー100のテクニック(技報堂出版1997年)
     3.Practice Book for Chromatography techniques 
      (四国分取クロマトグラフィー研究会編 1995)
     4.廃棄物からの有価物分離利用技術(食品産業エコプロセス研究会1996)共著
     5.液体クロマトグラフィーQ&A100(技報堂出版2001年)
     6.M.S ツウェットの生涯と業績 (恒星社、厚生閣2002)
     7.あなたの液クロは正常ですか (講談社サイエンステイク 2010)
     8.これならわかる液体クロマトグラフィー(化学同人 2011)
     9.失敗しない液クロ分析 (化学同人 2013)
     10.化学史辞典  分担  化学史学会 (2020)
     11.医薬品、化粧品、食品分野 HPLC GC分析テクニック 分担 技術情報協会 (2020)
     12.水環境事典 分担 公社日本水環境学会(朝倉書店2021)

    セミナー受講料

    1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
    〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕

    受講について

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    受講料

    55,000円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:30

    受講料

    55,000円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、会場での支払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    分析化学

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