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不正リスクの3類型(意図的不正、意図的でない不正、言いがかりによる不正)の事例分析と防止策のポイント
セミナー趣旨
アジア子会社管理における不正リスクには、異国での重い職責や権限・業務の集中などから、自ら不正な取引や贈賄行為 に手を染めてしまう「意図的な不正」の他、ローカルな法知識の不足や法文の構造の分かり難さ、解釈と運用のギャップ などから、悪いことと思わずに行ってしまう「意図的でない不正」もあります。
さらには、現地のビジネスパートナーや競争相手による根拠のない内部告発や、行政当局への虚偽申告・虚偽告訴、メディアを悪用した刑事事件化などの“罠” =「言いがかりによる不正(問題)」もあり、その内実は様々です。
本講座では、アジア子会社管理において注意すべき不正リスク(現地ならではのリスク)を類型化し、それぞれの発生原因と発生後の対処法、防止策(対抗策)について、実際に起こりうる事例を分析しつつ検証していきます。
受講対象・レベル
監査部門、リスクマネジメント部門、法務部門、海外事業部門、コンプライアンス部門、経営管理部門、経営企画部門、総務部門など関連部門のご担当者様
セミナープログラム
1.アジア子会社管理において注意すべき不正リスクの3類型
(1)故意の不正、不知による不正、言いがかりによる不正(問題)
(2)アジア子会社における不正のトライアングル(動機・プレッシャー/機会/正当化)
・異国での小所帯の勤務(重い職責)、権限・業務の集中、異なる生活習慣・文化、など
・贈答文化やビジネスの慣習としての接待・贈答他の贈賄誘因
・現地化の落とし穴と親会社による適正な管理の要請
2.「故意の」不正リスクへの対応法
【事例】現地企業間において不正疑惑のある取引が発覚したケース
A社法務部は、国内取引先B社から、C国において、A社とB社の各現地拠点との間で、不透明な取引がなされていた疑いがある旨の報告を受けた。A社は、C国現地法人の問題にどのように対処すべきか。
(1)どのような体制で対処するか(現地任せにした場合の問題点と想定される結果)
(2)事実調査を行う際、現地法律事務所を使う際の留意点
(3)調査結果に基づく対処(損害賠償請求、刑事告訴を検討する場合)
(4)防止策のポイント・グループコンプライアンス体制整備の勘所
3.「不知による」不正リスクへの対処法
(1)不知による不正が発生する原因
【事例】在アジア日系企業が現地企業との取引継続を目的に贈答接待を行ったケース
・ローカルな法知識の不足、法文の規定・構造のわかりにくさ、法文と解釈・運用のギャップ
【事例】在アジア日系企業が起用したコンサルタント等第三者が贈賄行為を行ったケース
・グローバルなコンプライアンス問題の文法を知っておく必要
・第三者に金銭等の利益を提供した者(利益提供者)が責任を問われる場合とは
・第三者が贈賄することを知っていたか(許容していたか)を判断するための客観的な状況の例
(2)防止策のポイント
4.「言いがかりによる」不正リスク ~海外ならではのリアルリスク(根拠のない不正告発)~
(1)発生原因
【事例】現地の合弁パートナー(又は契約相手)が交渉を有利に進める為、当局やメディアを悪用した 刑事事件化など、「場外乱闘」を仕掛けてくるケース
・ビジネスパートナー、競合他社、内部者、当局等による攻撃の種類(根拠のない内部告発、行政当局への虚偽申告・虚偽告訴、メディアを使った攻撃など)
・制度上の問題、司法・行政機関の腐敗の問題
(2)対処法
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士 渋谷 卓司
慶應義塾大学法学部卒。ジュネーブ国際大学MBA修了。1992年から2010 年まで検事。東京地検特捜部等で重大経済事犯、汚職等の捜査・公判に従事したほか、法務省刑事局(刑事法制課、国際課)、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部で、OECD外国公務員贈賄防止作業部会対日条約審査対応、国際捜査協力等の渉外業務に従事。2010年4月弁護士登録後は、危機管理弁護士として、国際カルテル対応、会計不正等の調査・当局対応、海外子会社等における不正調査・法的対処、贈賄防止体制構築支援等、企業が直面する様々な問題事象への対応をサポート。
セミナー受講料
会員 35,200円(本体 32,000円)
一般 38,500円(本体 35,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、
お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。
お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
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ID livetest55
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