和周波発生分光法(SFG分光法)の基礎と材料分析への応用

SFGの原理と特徴から『測定のためのコツ』まで、
実際の解析例、適用例を踏まえて分かりやすく解説します!


講師


国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 
主任研究員 博士(理学)   宮前 孝行 先生


受講料


1名43,000円 + 税、(資料・昼食付)  
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき33,000円 + 税  
※消費税につきましては講習会開催日の税率にて課税致します。      
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


 本セミナーでは、従来の表面分析では解析が困難であった材料の表面や、
接着・接合界面における分析方法として近年注目を集めているSFG分光について
最新の内容を紹介します。
 和周波発生(SFG)分光法は、表面・界面に存在する分子からの情報だけを選択的に測定できる
計測手法として1987年に初めて登場しました。従来の表面分析手法の多くが超高真空や導電性、
原子レベルでの表面の平滑性などを要求するのに対し、SFG分光は超高真空はもちろん、
大気下や雰囲気・環境制御下での表面測定が可能であり、さらに固体や液体表面だけでなく、
固液界面、液液界面をはじめとする「埋もれた界面」の情報を得ることのできる計測手法です。
 SFGという手法は聞いたことがあるが難しそう、という方が多いと思いますが、
本講座では、レーザー分光を専門としない方にもわかるように、SFGの原理と特徴、
SFGで「何が」、「どうして」わかるのか?から、試料の取り扱いや測定における注意点、
得られたスペクトルの解釈方法、スペクトルを取り扱う際の注意点、さらには論文や学会などでは
語られることのない、『測定のためのコツ』などを、実際の解析例、適用例とともに紹介します。
 接着界面から飲料、最新の有機エレクトロニクスまで、他の計測手法では得られなかった
界面の情報を明らかにできるSFG分光の全てを紹介します。

本セミナーに参加して修得できること
*表面解析技術としてのSFG分光の基礎知識
*SFG分光測定を始めるにあたっての準備に必要な技術情報

受講対象:業界・分野は問わず
*表面分析、材料分析に関わっておられる方
*分析方法としてSFG分光に興味がある方
*表面・界面分析方法を探索しておられる方
*接着・接合などの界面の分析方法に興味のある方


セミナー内容


1.はじめに ― 和周波分光概略 ―
 1.1.SFG分光でできること、わかること
 1.2.表面の振動分光法概論―他の分析手法との違い、利点―

2.SFG分光法の基礎
 2-1.SFGとは・・・その原理
 2-2.2次の非線形光学効果
 2-3.SFG分光に必要な電磁気学
 2-4.SFG分光における光学の基礎知識
 2-5.テンソルの取り扱い

3.表面・界面における分子の定量的配向の解析
 ― 知らないと間違えるポイント ―
 3-1.SFGスペクトルから分子配向の導出方法
 3-2.異方性試料における分子配向の取り扱い
 3-3.局所場補正
 3-4.配向決定に必要な因子の導出方法

4.SFG分光法の測定
 4-1. 測定装置の概略、測定方法

5.SFG分光測定ノウハウ
 ― 論文や学会では語られない測定のための“コツ”を伝授 ―
 5-1.試料準備に必要なこと
 5-2.試料測定における取り扱い方法、注意点
 5-3.どのような試料が測定可能で何が得られるのか
 5-4. 試料別の測定方法のポイント
 5-5.固体表面の測定方法に対する注意点
 5-6.液体表面の測定方法
 5-7.固液界面の測定方法、試料準備
 5-8.固体の埋もれた界面への適用のために ― 接着・接合界面へのアプローチ ―

6.SFG分光法を用いた表面・界面解析への応用
 ― 高分子材料測定のためのコツ ―
 6-1.高分子表面・界面のSFG
 6-2.酸化物/高分子界面のSFG
 6-3.高分子/高分子界面のSFG
 6-4.溶液/高分子界面のSFG

7.SFG分光法のさらなる展開
 ―実はこんなにあるSFG分光法―
 7-1.内部全反射SFG分光法
 7-2.時間分解SFG分光法
 7-3.二重共鳴SFG分光法
 7-4.電界誘起SFG分光法
 7-5.キラルな分子系へのSFG分光法の適用
 7-6.ヘテロダインSFG分光法
 7-6.その他のSFG分光技術、非線形分光法

8.SFG分光法の課題と将来性

<質疑応答>