素材メーカーの技術者・研究者のための『自社技術の見える化と特許情報を活用した新テーマ・新用途開発の進め方』

セミナー趣旨

素材メーカーのR&Dにとって、自社材料技術から価値を創出し、様々な用途に事業展開していくことは、重要な課題です。しかし、多くの企業では、独自の優れた技術を持ちながらも、それらを見える化する手法が体系化されておらず、イノベーションにつなげられないことに強い問題意識を持っています。

そこで、本セミナーでは、素材・部品メーカーの技術者・研究者自身が新テーマや新用途開発に取り組むための『材料技術の見える化(m-iMap)』の考え方を中心に、特許情報をイノベーションの情報源として活用した事例を交えながら解説します。さらに、技術者・研究者が自ら実践できる『プロアクティブな特許検索』を用いた用途探索事例を紹介します。

受講対象・レベル

素材・部品メーカーの技術者・研究者およびR&Dスタッフ(企画・知財・調査)

セミナープログラム

第1部 材料技術の見える化手法と特許情報活用

1.変化するR&Dのミッションとイノベーションの実践
  ・イノベーションとは
  ・変化するR&Dのミッションと現場の悩み
  ・素材メーカーの技術者・研究者のイノベーションの実践

2.イノベーションに必要な実践基礎スキル
(1)見える化・構造化のための基本思考技術
  ・技術者・研究者に必要な3つの思考技術
  ・知識・情報を見える化するための構造化技術
  ・問題課題の見える化~問題解決と課題実現
(2)見える化・構造化のための情報源としての特許情報の活用
  ・なぜ、特許情報が有効なのか?
  ・特許情報を活用するための実践フレームワーク

3.自社材料(技術)の見える化・構造化
  ・なぜ、技術棚卸が失敗するのか?~技術を価値につなげる
  ・技術の構造化手法(iMap)
  ・材料技術の構造化(m-iMap)
  ・顧客価値・価値コンセプト/目的機能/材料機能/化学構造・形態/技術機能
  ・競合・類似材料の分析フレームワーク
  ・m-iMapの用途探索への活用

4.材料技術の構造化実践事例
  ・材料技術の構造化実践プロセス
  ・事例1:粘着剤
  ・事例2:導電性高分子
  ・自社材料をベースとした用途探索プロセス


第2部 m-iMapとプロアクティブな特許検索を用いた新規用途探索の事例紹介

1.プロアクティブな特許検索の基本   
  ・プロアクティブな特許検索とは
  ・網羅的調査分析アプローチと仮説検証型調査分析アプローチ
  ・プロアクティブな特許検索のイメージ
  ・検索・分析時間とリードタイム
  ・m-iMapのプロアクティブな特許検索への利用
  ・プロアクティブな特許検索の手法  基本の10ステップ
   ①開発の背景と課題の文章化
   ②機能別のキーワードへの分割 (m-iMap利用)
   ③検索目的の確認と具体的アクションの設定
   ④重要キーワードの展開 
   ⑤シャープな仮説の設定
   ⑥起点特許の抽出
   ⑦起点特許の解析
   ⑧プロアクティブな検索式の立案
   ⑨適切な母集団の抽出と分析
   ⑩課題の解決と目的の実行

2.素材が起こしたイノベーション例
  ・π-電子共役系材料のドーピング機能から高性能・高容量のリチウムイオン電池への創造
  ・リチウムイオン固体電解質の卓越した室温イオン電導度の発現による次世代全固体電池の可能性

3.粘着剤の新規用途の探索
~リチウムイオン電池の接着材料としての可能性~
  ・m-iMapを利用した重要キーワードの展開
  イオン導電性/耐溶剤性/粘着剤
  ・起点特許解析、新規用途の課題抽出とプロアクティブな検索式作成
  ・抽出特許の分析によるリチウムイオン電池の接着材料としての可能性のまとめ

4.導電性高分子の新規用途の探索
~高速充放電可能な新しい蓄電体分野への進出企業の抽出と課題分析~
  ・m-iMapを利用した重要キーワードの展開  材料/用途/特性
  ・起点特許解析、進出企業抽出のためのプロアクティブな検索式の作成
  ・新しい蓄電体分野への進出企業と課題分析


※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。

セミナー講師

株式会社ケミストリーキューブ エグゼクティブコンサルタント 葉山英樹 氏
1981年名古屋大学を卒業、日東電工(株)入社。エンジニアとして水処理用膜モジュールの製品開発、企画、市場開発などに取り組む。その後、経営企画、新規事業推進部門、技術企画部門において、新規事業・技術企画立案、オープンイノベーションなどを担当。2007年から、特許情報を活用した新規テーマの探索プロセスの開発と社内コンサルティングを推進。2016年ワイズ特許サービス株式会社にて、事業に貢献するためのパテントマップ活用支援を提供。2017年より株式会社ケミストリーキューブにて、 特許情報を活用した新商品・新用途創造マーケティングに取り組んでいる。

元・日東電工株式会社 知的財産統括部  情報管理室室長 大谷彰 氏
1983年名古屋工業大学大学院工学研究科を修了、日東電工(株)入社。1989年京都大学大学院にて導電性高分子の研究に関する工学博士を取得。その後日東電工中央研究所にて、導電性高分子の基礎研究と新製品開発に従事。1999年、液晶表示デバイス用光学フィルムの出願促進業務を担当。2007年 知的財産統括部情報管理室室長として特許情報調査や、技術者の知的財産教育活動を推進。退職後、特許・技術調査とともに技術人材の育成の研究に取り組んでいる。

セミナー受講料

会員 35,200円(本体 32,000円)
一般 38,500円(本体 35,000円)

※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、
お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。
お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。

受講について

【本セミナーはZoomを利用して開催いたします】

  • 視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
  • ネットワーク環境により(社内のセキュリティ制限等)ご視聴いただけない場合がございます。
    事前に「動作確認ページ」より動作確認をお願いいたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

38,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

技術マネジメント総合   知的財産マネジメント   マーケティング

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

38,500円(税込)/人

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技術マネジメント総合   知的財産マネジメント   マーケティング

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