【米国電力関係学会・展示会参加報告】
〜大きく変わる送配電セクター、発電セクターの今後〜

セミナー趣旨

5月23日〜25日の3日間の日程で、テキサス州ダラスで2年ぶりに開催されたDistribuTECH(送配電セクター)は、PowerGEN(発電セクター)との併設ということもあり、極めて盛況であった。
両学会は、電力業界で最も権威のある学会・展示会と認められており、世界中から多くの参加者を集め、展示場も広大な面積を占め、新しい技術・サービス・ビジネスモデルが議論される。
どちらの学会も、大きく変動する電力セクターの流れに機敏に対応し、脱炭素化やデジタル化の中でビジネスチャンスをどう広げるかを、アメリカの電力会社(3,000社)が真剣に考える場であり、日本にとっても参考になる動きが多数ある。
特に今年は、CCS、水素、バッテリー、デジタル化に関して熱い議論が交わされた。
報告者(阪口)は、COVID-19の影響で開催が中止となった2021年を除いて、8年間、連続で参加しているが、前回の2020年に比べて、各分野で大きく進んだ内容であったと感じた。
米国(シリコンバレー)に37年居住し、エネルギー問題の流れをつぶさに見てきた講師が、両学界で得たスライドを用いて、議論の内容や雰囲気と、その背景をつぶさに解説する。

セミナープログラム

1.Keynote Speech(現長官と元長官で真っ向からぶつかる主張)
 (1)DOE現長官(Ms. Jennifer Granholm)
 (2)元長官/テキサス州元知事(Mr. Rick Perry)

2.CCS
 (1)火力発電所は大規模に残るという前提で真面目に議論されている
 (2)CCSの経済性に関する議論

3.急増するバッテリーの設置
  (1)ニューヨーク州の例

4.バッテリーの安全性への懸念
 (1)危険を事前に予兆する技術
 (2)フローバッテリーを採用した実例
 (3)ますます厳しくなるNFPAとULの安全規格

5.バッテリーのリサイクルビジネス
 (1)米国で立ち上がるリサイクルビジネス
 (2)前処理と後処理の2段階処理が主流に

6.分散電源管理
 (1)さらに進む分散電源管理
 (2)FERC Order 2222は定着するか?

7.アセット管理(人手作業を減らしたい電力会社)
 (1)PG&Eの例
 (2)AIを用いた電柱や機器の画像認識と管理
 (3)ロボットの活用事例

8. 熱を用いたエネルギー貯蔵の例

9. 電圧・周波数制御
 (1)PMUの活用事例
 (2)スマートメータの活用事例

10. 水素 (PowerGenでは、メインのトピックスになりつつある)
 (1)水素発電タービンの動向
 (2)Fuel Cell技術の動向

11. 日本はこの流れの中で何をすべきか

セミナー講師

阪口 幸雄(さかぐち ゆきお) 氏  クリーンエネルギー研究所 代表

シリコンバレー在住の著名コンサルタント。米国のクリーンエネルギーと、日本のビジネスへの影響にフォーカスしたコンサルタント会社の代表をつとめる。シリコンバレーを中心に、エネルギー問題の定点観測を長期間行い、今後の動向と日本企業の対応についてのきわめて明解なビジョンを持つ。専門分野は、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンドレスポンス、分散電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等。
日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学等のアドバイザーを多数務める。
シリコンバレーに38年以上在住。日立(日本と米国)にて17年間最先端の半導体の開発に携わったあと、そのビジネス経験や物性の知識を活用すべくエネルギー分野に。

セミナー受講料

1名につき 40,000円(税込)

受講について

収録時間 2時間35分 テキストデータ(PDFデータ)つき

■セミナーオンデマンドについて
<1>収録動画をVimeoにて配信致します。
<2>動画の配信期間は公開日より2週間ですので、その間にご視聴ください。
   2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴可能です。


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キーワード

事業戦略   電気・電子技術一般   環境負荷抑制技術

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