
開発において必要な物性評価技術、及びデバイス作製技術、デバイス特性などについて解説!
★グラフェンの作製手法として、黒鉛から作製する手法、化学的剥離法、グラフェン分散液を取り上げ、化学気相成長法(CVD)では、転写技術やパターニング技術も紹介!評価方法も学ぶことが出来ます。
★グラフェンのデバイス応用の例としても、グラフェントランジスタ、透明アンテナ、グラフェンインク、パッチ型電波吸収体を取り上げ、将来展望を第一人者が講演いたします!
セミナー趣旨
炭素原子のみで構成される2次元シート材料「グラフェン」について、デバイス応用の観点から構造や物性、様々な作製手法について解説します。グラフェンのデバイス応用では、その応用に適切な材料作製手法を選択することが重要であり、各作製手法で作られたグラフェンの特徴と関連技術について解説します。本講座では、グラフェンを用いた水中残留塩素センサ、透明アンテナ、パッチ型電波吸収体など、いくつかのデバイス応用例を紹介し、その開発において必要な物性評価技術、及びデバイス作製技術、デバイス特性などについて解説します。
【講演のポイント】
「グラフェン」は世界中で注目されている次世代材料ですが、同じ「グラフェン」であっても、作製手法によって全く異なる材料としての特徴を持ちます。本講演では、種々の作製手法で作製されたグラフェンの特徴と、その特徴に応じた応用の可能性について、いくつかのデバイス開発の例を通して解説します。
習得できる知識
グラフェンに関する基礎知識、種々のグラフェン作製手法、グラフェンの物性評価技術、デバイス作製技術について把握することができます。
セミナープログラム
- グラフェンの基礎
- グラフェンの構造
- グラフェンの特異な物性
- グラフェンの作製手法
- 黒鉛から作製する手法
- 機械的剥離法
- 化学的剥離法
- グラフェン分散液
- 化学気相成長法(CVD)
- Cu下地を用いたグラフェンCVD成長
- 単結晶下地を用いたグラフェンCVD成長
- グラフェンの転写技術
- フォトリソグラフィーを用いたグラフェンのパターニング技術
- 基本的な評価技術
- ラマン分光法による結晶性の評価
- 4端子測定、ホール効果測定による電気伝導特性の評価
- 光学的透過率の評価
- 黒鉛から作製する手法
- グラフェンのデバイス応用の例
- 水中残留塩素センサ
- CVDグラフェンをチャネルとするトランジスタの動作原理
- グラフェントランジスタをベースとする水中残留塩素センサの特性
- グラフェン透明アンテナ
- CVDグラフェンを用いた透明アンテナ
- グラフェン透明アンテナの作製と評価
- 印刷技術を用いて作製したグラフェンパッチ型電波吸収体
- グラフェンインクの調製
- スクリーン印刷を用いたパッチ型電波吸収体の作製
- パッチ型電波吸収体の特性
- グラフェンを用いたキャパシタ
- 水中残留塩素センサ
- まとめ:グラフェンのデバイス応用に関する将来展望
【質疑応答】
キーワード:グラフェン、インク、CVD、透明アンテナ、センサ、電波吸収体
セミナー講師
青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 教授 黄 晋二 氏
セミナー受講料
【1名の場合】39,600円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
受講料
39,600円(税込)/人
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