粒子・粉体表面への機能性ナノコーティングと応用

粉体表面の性質とその表面を不活性化した後に
機能性を付与する「機能性ナノコーティング」!
表面積や細孔分布、表面に吸着した分子の状態、
親水性・疎水性、濡れに関する性質や表面電荷なども学習!


機能性ナノコーティングの応用としての化粧品への応用事例とは?

セミナー講師

福井技術士事務所 代表 工学博士 技術士(化学) 日本化学会フェロー 福井 寛 氏
著作:
「微粒子の触媒活性・表面処理と粉体への機能性ナノコーティング」
「きちんと知りたい 粒子表面と分散技術」(小林敏勝、福井寛)
「トコトンやさしい界面活性剤の本」(阿部正彦、坂本一民、福井寛)
「トコトンやさしい染料・顔料の本」(中澄博行、福井寛)
「トコトンやさしい化粧品の本」
受賞:
日本化学会: 1992年度日本化学会化学技術賞
色材協会: 1985年度色材協会論文賞、1991年度色材協会技術賞、2012 JSCM Most Accessed Review Award
化粧品技術者会:1995年度優秀論文賞、2000年度優秀論文賞
経歴:
1974年広島大学大学院工学研究科修士課程修了後(株)資生堂入社。工場、製品化研究、基礎研究(粉体の触媒活性および表面処理)などの研究に従事。香料開発研究室長、メーキャップ開発センター長、素材・薬剤開発センター長、特許部長、フロンティアサイエンス事業部長、資生堂医理化テクノロジー社長などを歴任。2010年、福井技術士事務所設立。現在に至る。

セミナー受講料

39,600円(税込、テキスト費用を含む)

セミナー趣旨

 粉体は様々な産業に利用されているが、トラブルがあった場合には経験豊富な技術者がいないと解決しない。これは粉体にはバルクの性質に加えて粉体の性質と表面の性質があり、それらの個々の知識がないと現象を全体的に把握できないためだと思われる。
 表面に関する性質には表面積や細孔分布、表面に吸着した分子の状態などがある。さらに親水性・疎水性といった濡れに関する性質や表面電荷などが大きな影響を与える分散についても述べる。また、粉体の触媒活性はさほど強い活性がなくても共存する他の成分に影響を与え、製品の品質を劣化させる場合がある。このような場合には表面処理を行うが、まず表面の触媒活性を消失させて、その後に機能性を付与することが望ましい。粉体の表面処理というと古臭さを感じさせるが、精密なナノコーティングは「先端技術」の匂いの強いプロセスとなる。
 本講では粉体表面の性質とその表面を不活性化した後に機能性を付与する「機能性ナノコーティング」についてその応用も含めて述べる。

セミナープログラム

1.粉体とは何か
 1)粉体の粒子的性質
  ・粒子の大きさ
  ・粒子の形
 2)粉体の表面の性質
  ・表面積、細孔分布
  ・表面官能基、濡れ
      ・電荷、等電点
      ・粒子の分散
 3)粉体の触媒活性
  ・固体酸、固体塩基
  ・指示薬法を用いた固体酸・塩基の評価法
  ・モデル反応を利用した固体酸・塩基の評価法
  ・酸化、還元
  ・光触媒

2.粉体の表面処理
 1)固相による表面処理
  ・メカノケミカル反応
  ・ナノ・ミクロン粒子複合化
 2)液相による表面処理
  ・金属の被覆
      ・ゾル-ゲル法による金属酸化物処理
  ・シランカップリングによる処理
  ・シリコーン、フッ素系ポリマーなどの被覆
  ・超臨界の利用
 3) 気相による表面処理
  ・プラズマ処理
  ・PVD、CVD

3.機能性ナノコーティング
 1)あるがままの表面を利用した表面処理
  ・プロピレンオキシドの重合
  ・スチレンの重合
 2)環状シロキサンによるナノコーティング
  ・コーティング方法
  ・ナノコーティングされた粉体のキャラクタリゼーション
  ・ナノ薄膜の生成機構
  ・ナノコーティングされた粉体の親水・疎水性
  ・ナノコーティングされた粉体の触媒活性
  ・ナノコーティングされた粉体の酸化および結晶転移
 3)焼成による複合酸化物生成
  ・焼成温度と表面物性変化
  ・焼成温度と触媒活性変化
 4)コーティング膜へのペンダント基の付加
  ・アルキル基の付加
  ・アルコール性水酸基の付加
  ・イオン交換基の付加
 5)機能性ナノコーティングの応用
  ・化粧品への応用
  ・高速液体クロマトグラフィーへの応用