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リチウムイオン電池におけるバインダーの基礎から次世代二次電池のバインダーについて
全国41,8002024-06-13 -
リチウムイオン電池の高性能化、高安全性確保のための最新技術動向と業界動向・市場展望
33,550オンデマンド -
リチウムイオン電池の先駆者からその本質を学ぶ!
セミナー趣旨
日本(ソニー)でリチウムイオン電池が世界で初めて開発・製造されたにもかかわらず、韓国、中国の後塵を拝している。すべての技術及び産業は常に流動的であり、その地位を保つためには深い洞察と革新がなければならない。
本セミナーではリチウムイオン電池の発明者本人が、リチウムイオン電池の本質を解説し、日本をもう一度世界のリーダーにするための考え方と行動の指針を与える。
受講対象・レベル
リチウムイオンの研究を始めたばかりの方から、研究経験の豊富な方でもう一度正しい知識を得たい方。
リチウムイオン電池を業務・事業に生かしたい方。
世界で活躍したい方。
習得できる知識
リチウムイオン電池の基礎理論
材料の選定
製造のノウハウ
安全性確保、トラブル対処法
世界のビジネス動向
製造業への指針
セミナープログラム
1. リチウムイオン電池の基礎知識 、特にEVに求められるパワー密度とエネルギー密度
2. 全固体電池を始めとする各種電池の利害得失
・電子線架橋型
・熱架橋型
・固体電解質型
3. EVおよびEV用電池の世界動向
4. 材料
・正極材料と新しい動き、三元系(NMC)による性能向上
・負極材料と新しい動き、Si系とハードカーボンの性能向上
・集電体(Al箔とCu箔をなぜ使うのか)、なぜステンレスはだめなのか。
・電解液(電解質と溶媒の良し悪しを決めるのは何か)、なぜLIPF6が今でも主流なのか。
・導電助材の働き(リチウムイオン電池にとっていかに重要か)
・バインダー (水系と溶剤系)
・円筒型とラミネートフィルム型の違い
5. 製造法
・ミキシング、塗布、プレス、スリット、アッセンブリ、電解液注入
・コストと製造革新
6.パック技術
・コストは電池全体の何%を占めるか
・応用とパック設計
・電極リードの接続、抵抗溶接、ねじ止め、超音波溶接、レーザー溶接
・パックの成功例と失敗例
7. 設計大国への道、そしてさらなる発展のために
セミナー講師
(株)オザワエナックス 代表取締役 小沢 和典 先生
※ドイツで開かれましたAABC国際会議にて、「世界初のリチウムイオンの電解液」というタイトルで
講師の論文が紹介され、非常に高評価を受けました。
[学歴]
1967年 東京大学物理工学科卒業
1972年 米国ペンシルバニア大学 金属工学修士課程卒業
1982年 東北大学工学博士学位授与
<鉄及びコバルトの斜め蒸着膜の構造と磁気特性に係る研究>
[職歴]
1967年 ソニー株式会社 入社
超音波遅延線、フェライト単結晶、磁気ヘッド、磁気テープ、
蒸着テープ、ハードディスク、リチウムイオン二次電池等の
開発及び生産技術を担当。
戦略本部部長
電池事業部統括部長
1991年 リチウムイオン2次電池の実用化(世界初)
1996年 ソニー株式会社 退社
エナックス株式会社設立
2014年 エナックス株式会社退社
株式会社オザワエナックス設立
[賞]
1994年 電気化学協会論文賞(日本)
1994年 Electrochemical Society Technology Award(International)
2004年 東京都ベンチャー技術大賞
2006年 IBA Technology Award(International)
2010年 ダイヤモンド社ベストマネージメント賞
2011年 平成23年度知財特許庁長官賞
2015年 東久邇宮文化褒賞
[その他]
1985年 東北大学工学部非常勤講師
2011年 系統連携円滑化蓄電システム技術開発(NEDO委託研究 LS0006)
[発表論文]
“Lithium-ion rechargeable batteries with LiCoO2 and carbon electrodes: the LiCoO2/C system” Kazunori Ozawa, Solid State Ionics 69, 212-221(1994).
“Status and Recent Development in the Field of High Energy and High Power Batteries”, International Materials Forum 2006, Bayreuth, Germany, July 31(2006).
他多数
[著書]
“Lithium Ion Rechargeable Batteries” Edited by Kazunori Ozawa, Wiley-VCH(2009).
「自動車用大容量二次電池の開発」監修 佐藤登・境哲夫、CMC出版(2003)
「世界のリチウムイオン電池産業と市場動向」シーエムシー・リサーチ(2015)
「リチウムイオン電池の開発と市場 2018」シーエムシー出版(2018)
他多数
■ご専門および得意な分野・研究:
物性物理、電気化学、焼成と塗布の生産技術
■本テーマ関連学協会でのご活動:
応用物理学会終身会員、表界研
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
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