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カーボンリサイクル(CO2有効利用)技術の国内外の動向、
水素・冷熱を用いたCO2分離回収、
原料とする有用化学品の製造
- 地下資源に頼ってきた時代から、地上資源に頼る時代へとパラダイムシフトをしていくための政策動向と技術の現状と今後について展望!
- CO2分離回収を抜本的に省エネルギー化するために、吸収液の開発や、水素・冷熱を利用した回収プロセスの研究開発状況を紹介!
- 化学品の製造に焦点を当てて、CO2の排出量の削減とCO2を原料とする有用化学品の製造について現状と課題、将来のあるべき姿を紹介!
セミナープログラム
第1部 カーボンニュートラルに向けたCO2有効利用技術の現状と今後
【10:30-11:45】
早稲田大学 先進理工学研究科 教授 関根 泰 氏
【講演主旨】
世界的に、グリーンイノベーションが叫ばれている。このような流れの中で、脱化石資源の流れはもはや変えようがない。我々は地下資源に頼ってきた時代から、地上資源に頼る時代へとパラダイムシフトをしていかねばならない。そのための政策動向と技術の現状と今後について展望する。
【キーワード】
- グリーンイノベーション
- カーボンニュートラル
- 水素と二酸化炭素に関連した触媒技術
【プログラム】
- カーボンニュートラルを取り巻く状況
- 世界と日本の二酸化炭素再資源化の動向
- 酸化炭素再資源化の技術分類
- 二酸化炭素再資源化の技術の現状の詳細の紹介
- 今後の動向
- (時間があれば)早稲田大学での最新の取り組みの紹介
- まとめ
【質疑応答】
第2部 CO2分離回収の省エネルギー化を目指した吸収液とプロセスの開発
【13:00-14:15】
名古屋大学大学院 工学研究科 化学システム工学専攻 教授 博士(工学) 則永 行庸 氏
【講演主旨】
化石資源の利用に伴い排出されたCO2を分離回収し、地中貯留するCCS(CO2 capture and sequestration)は、大気中CO2濃度上昇に起因する気象災害を防ぐ実効的な解の一つといえる。ここでの課題は、排ガスや大気中に含まれるCO2を分離、濃縮するプロセスがエネルギー多消費型であるという点である。本講演では、CO2分離回収を抜本的に省エネルギー化するために、演者の研究室で実施しているCO2吸収液の開発や、水素・冷熱を利用したCO2回収プロセスの研究開発状況を紹介する。
【キーワード】
- 脱炭素
- CO2回収
- カーボンリサイクル
- 大気中二酸化炭素直接回収
- 化学工学
- プロセス工学
- カーボンニュートラル
- ネガティブエミッションテクノロジー
【プログラム】
- CO2分離回収の未来
- IEA(国際エネルギー機関)の持続可能な発展シナリオ
- CO2分離回収の商用化例
- 想定される市場
- カーボンニュートラル達成における低濃度CO2分離回収の必要性
- CO2吸収液の開発
- 化学吸収法によるCO2分離回収
- 相分離型CO2吸収液
- 分離対象ガスや運転条件に適合した吸収液の開発
- 水素を用いたCO2分離回収の省エネルギー化
- CO2分離回収とCO2利用プロセスの統合
- 様々なケースでのエネルギー評価
- 冷熱を用いたCO2分離回収
- 液化天然ガスの未利用冷熱
- プロセスのコンセプト
- 低濃度CO2分離回収への適用
- 大気中CO2直接回収への適用
- まとめ
【質疑応答】
第3部 CO2の排出量削減とCO2からの有用化学品の製造
【14:30-15:45】
三井化学(株) シニア・アドバイザー、中部大学 先端研究センター 特任教授、(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) フェロー、(国研)産業技術総合研究所(AIST) 客員研究員 藤田 照典 氏
【講演主旨】
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするというのが日本の目標である。目標達成には、再生可能エネルギーの導入に加えて、CO2排出量の削減(省エネ)とCO2の資源化(再資源化)の両方の革新技術が求められる。本講演では、化学品の製造に焦点を当てて、CO2の排出量の削減とCO2を原料とする有用化学品の製造について現状と課題、将来のあるべき姿を紹介したい。
【キーワード】
- CO2の資源化
- DAC(Direct Air Capture)の意義と有効性
- 化学品製造のキー化合物
【プログラム】
- CO2排出の現状
- 化学品の製造/CO2排出の視点から
- CO2からの化学品の製造/全体像
- CO2排出の少ない化学品の製造方法
- 化学品の製造/将来像
【質疑応答】
セミナー講師
第1部 早稲田大学 先進理工学研究科 教授 関根 泰 氏
第2部 名古屋大学大学院 工学研究科 化学システム工学専攻 教授 博士(工学) 則永 行庸 氏
第3部 三井化学(株) シニア・アドバイザー、中部大学 先端研究センター 特任教授、(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) フェロー、(国研)産業技術総合研究所(AIST) 客員研究員 藤田 照典 氏
セミナー受講料
【1名の場合 価格】44,000円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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