以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
粉体の特性とトラブルなく取り扱うコツをつかむ!
~技術者が教える基礎からトラブル対処まで~
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
セミナー趣旨
本講座では、粉体に携わり始めた方々に、粉体の特性とトラブルなく取り扱うコツをつかんでいただきます。まず、粉体装置・設備で付着、固結、閉塞、残留、摩耗などのトラブルがどうして発生し、どう防止すればよいのか、などを含めて粉を扱う基本的で大事なコツを解説します。次に物性測定、粉砕、分級、混合、偏析、貯槽、供給・計量、輸送について解説します。さらに、粉体プロセスにおけるトラブルの分析を行い、実際に起きたトラブル例を取り上げて対策を考えます。スケールアップにも言及します。物性測定と偏析はテキストに詳細を記載し、原則的な内容を説明します。
講義はアニメーションを含む模式図などで、「難しいことも分かりやすく(受講生評)」示し、粉体の取扱いを機器類の原理図、写真などを使いながら丁寧に解説します。テキストは、読みやすい文章形式の書籍でトラブル実例表も多く掲載され、復習およびトラブル時に参照できます。
受講対象・レベル
初めて粉体を扱う人でも粉体技術全体が概観でき、粉体の取り扱いとトラブル対策の基本的な知識が身につきます。
セミナープログラム
- 粉体の取り扱いのコツ
- 粉体とは(粉体の分類/粉体と粒体の境界/粉体の効用)
- 粉体と液体の取り扱いの違い(粉の特殊性)
- 粉体を扱う上での落とし穴(何を見落としているか)
- 面倒な扱いをなくすために(どう数値化するかなど)
- 粉体の物性と測定方法
- 粒子径(幾何学的代表径//ふるい径/沈降径/空気力学径/比表面積径)
- 粒子径分布(頻度分布/積算分布/質量分布と個数分布/粒子径測定法)
- 粒子密度(真密度/見掛け密度/かさ密度/空間率)
- 粒子の形状(球形度/円形度)
- 粉体層のせん断特性(内部摩擦、壁摩擦)
- 粉砕
- 粉砕の効果
- 粉砕の機構(圧縮/衝撃/剪断/摩擦)
- 粉砕のエネルギー
- 閉回路粉砕
- さまざまな粉砕機
- 分級
- 部分分級効率
部分回収率曲線/歩留まり率/回収率/残留率/除去率 - 総合分級効率
ニュートン効率/有効率/分離粒子径 - ふるい分け(注意点など)
- 流体による分級
- さまざまな分級機
- 部分分級効率
- 混合
- 混合とは
- 完全混合状態の意味
- 混合をどこまでやればよいか?
- 混合度の判定(直接判定、間接判定)
- 混合比、混合能力、混合速度
- バッチ混合と連続混合
- 混合装置の選定
- 混合操作・混合装置のトラブル(所要動力、起動時動力、混合不良、ダマ)
- 偏析
- 偏析を生じる物性
- 偏析を起こさせる運動と力
- 実際の粉粒体の取り扱いにおける偏析現象
- 偏析の防止対策とその手順
- 偏析対策検討の実施例
- 貯槽
- 貯槽とは何か?
- 粉体貯槽の選定
- 粉体貯槽のロス容量計算と実際の容量
- 貯槽のトラブル実例と対策(貯槽の閉塞、摩耗、フラッシングなど)
- 供給と計量
- 供給装置の基本構成と機能
- 供給機の課題定量性、可変制御性、シール性、無害性など
- 供給装置の種類と選定
- 粉体の計量と精度
- 供給装置のトラブル
- 輸送
- 粉体の輸送(各種輸送の比較)
- 空気輸送方式の概要と選定
- 機械式輸送の概要と選定
- 粉体プラントにおけるトラブルと対策
- トラブルに対する心構え
- トラブルが発生する工程とトラブルの内容
- 粉体トラブルの分類と具体的な事象
- トラブルが発生するタイミング
- 取り合いにおけるトラブル
- 実際のトラブルと対策の例
- プラントのスケールアップ比率の考え方
- スケールアップに伴うトラブル
【質疑応答・名刺交換】
キーワード:粉体,微粒子,物性測定,粉砕,分級,混合,偏析,供給,輸送,トラブル
セミナー講師
フルード工業(株) 執行役員 技術開発室長 鹿児島大学非常勤講師 小波 盛佳 氏
【略歴】
横浜国立大学大学院(化学工学専攻)修了後、日曹エンジニアリング(株)で粉体物性解析、機器の開発、粉体プラントのプロセス設計・プロジェクト、制御システム開発・設計や、半導体関連の設備・装置の開発・設計に従事。その後、新規事業開発リーダー、技術開発研究所長として大学・企業と提携し装置等の開発に携わる。現在は、機械・設備の解析、コンサルタントを行う一方、大学の工学専門授業、技術者向けの粉体技術セミナー、技術文書セミナー、技術発想セミナー、技術士受験講座などで講義する。専門の著作170点超、講演220件超。鹿児島大学等非常勤講師、「粉体技術」誌編集委員36年間。鹿児島大学客員教授、横浜国立大学・千葉大学・滋賀県立大学非常勤講師を歴任。日本創造学会会員。技術士(機械部門)、工学博士。
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
メールまたは郵送でのご案内となります。
郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講について
配布資料
- 開催前日までにお送りいたします。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順
- Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
シリカとタイヤ、添加剤ホワイトカーボンとは、わかりやすく解説
【目次】 1. タイヤとシリカ タイヤは、自動車はもとより自転車、バイク、飛行機、鉄道にも使われていて、みなさんの生活には無くては... -
シリカ、シリコン、シリコーンの違いをわかりやすく解説
シリカ、シリコン、シリコーンこの単語、みなさんの生活の中で聞いたことがあるかと思います。みなさんは、この3つの違いがわかりますか?実は... -
シリカと医薬品、医薬品添加剤に使用される合成シリカとは
【目次】 1. 合成シリカ 合成シリカの多くは、衣食住をはじめさまざまな産業で使用されていて直接お目にかかることはあまりありません... -
シリカと地熱発電、シリカスケールの発生を予防できる技術とは
【記事要約】 シリカと地熱発電、地熱発電は自然の環境に依存する要因が大きく、常に熱水の温度、圧力、シリカ濃度が変化している。これがシ...