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量子ドットの合成の具体例、評価・分析技術、
カドミウムの使用規制の動向と
カドミウムフリー化の基本的考え方、
設計方法と開発動向、各種発光素子への応用例を
わかりやすく解説!
セミナー趣旨
量子ドット蛍光体は、発光波長を任意に制御でき、かつ、波長幅の狭い(単色性の高い)発光スペクトルを呈し、CdSeを使用した量子ドットディスプレイが既に市販されている。
本講演では、量子ドットの合成の具体例、評価・分析技術、カドミウムの使用規制の動向とカドミウムフリー化の基本的考え方、設計方法と現状の開発動向、各種発光素子への応用例をわかりやすく解説する。
セミナープログラム
1.量子ドットとは何か
1-1 バルク半導体との違いは何か
1-2 量子ドットの作製方法
1-3 特長を活かせる応用展開
2.可視光発光材料としてのコロイダル量子ドット
2-1 CdSeの特徴
2-2 合成法
2-2-1 合成の基本的考え方
2-2-2 合成の実例
2-2-3 合成条件による生成相の制御
2-3 コア/シェル構造による発光特性の向上
2-3-1 コア/シェル構造による発光特性の向上
2-3-2 シェル材料の満たすべき要件
2-3-3 シェル材料による被覆の実例
2-3-4 シェル厚さ
2-4 量子ドット蛍光体の評価・分析技術
3.カドミウムの使用に関わるRoHS指令の動向
4.カドミウムフリー材料開発の現状
4-1 候補材料は何か
4-1-1 満たすべき要件
4-1-2 材料探索に有効な量子サイズ効果のシミュレーションの方法
4-2 III-V化合物半導体
4-2-1 合成方法
4-2-2 InP系量子ドット蛍光体開発の現状と課題
4-3 I-III-VI2化合物半導体
4-3-1 CuInS2量子ドット
4-3-2 AgInS2量子ドット
4-4 新たな材料系
4-4-1 ZnTe系混晶半導体
4-4-2 有機-無機ハイブリッドペロブスカイト
4-4-3 カーボン量子ドット
5.量子ドットを用いた自発光素子
5-1 量子ドットLED(Q-LED); Cd系
5-2 Cdフリー量子ドットLED
5-3 μ-LED
6.量子ドット蛍光体のマーケット、メーカー
7.おわりに
【質疑応答】
【キーワード】
1. 広色域化
2. スーパーハイビジョン放送
3. ナノ結晶
セミナー講師
東北大学 多元物質科学研究所 原子空間制御プロセス研究分野 教授 小俣 孝久 氏
【研究経歴】
2006年 CuInS2-ZnS混晶量子ドットで可視発光を世界に先駆けて成功(Chem.Mater. 18, 3330 (2006))
2009年 CuInS2,CuInSe2コロイダル量子ドットの合成法を発表
2011年 ホットソープ法によりサイズに依存した紫外発光を呈するZnOコロイダル量子ドットの合成法を開発(J. Colloid and Interface Science 355, 274 (2011))
2012年 ZnOコロイダル量子ドットを発光層とした紫外EL素子の開発に成功(Appl. Phys. Lett. 100, 061104(2012))
2014年 CuInS2量子ドット中の点欠陥を同定し,発光メカニズムを解明(J. Mater. Chem. C 2, 6867 (2014))
2015年 安全な原料を使用したInAsコロイダル量子ドットの合成法を開発(J. Cryst. Growth 416, 134 (2015))
2018年 新たな非カドミウム・非鉛系量子ドット蛍光体としてZn(Te,Se)による緑色蛍光体を開発(ACS Omega 3, 6703(2018))
【受賞】
1. Excellent Paper Award, MRS International Materials Research Conference (2008.6.10, Chongqing, China) 「CuInS2コロイダル量子ドットの合成法の開発」
2. 第68回(平成25年度)日本セラミックス協会学術賞(2014.6)「酸化物・カルコゲナイド系コロイダルナノ結晶の合成と機能開拓」&l
セミナー受講料
【1名の場合】33,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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