【テレワーク対応・WEBセミナー】リチウムイオン二次電池の輸送・保管・廃棄における製品事故の現状と安全性の取り組み

欧州で導入・検討が進む ”電池の輸送・保管” の
安全性対策の現状とリスクについて解説!


海外動向と日本国内の電池の輸送・保管時の全体的な取り組み、メーカーの考えへの理解が深まります!  

セミナー趣旨

 近年、二次電池は自動車、スマホ、産業機器、住宅などへの用途範囲が更に拡大しており、今後も二次電池に対する安全性対策のニーズは更に高まることが予想されます。
 これまで、EUの企業を中心に関心度が高まっているリチウム電池の輸送・保管時の安全性対策に着目して、日本国内における安全性意識の向上に貢献するべく、欧州で採用が進む”リチウム二次電池輸送・保管用延焼防止装置”を広く、国内自動車メーカーを中心にお客様にご提供してきました。
 本講座では、産官において最前線でご活躍されている専門家を講師にお招きして、業界が注目する
 1.“最近の電池製品事故の事例とリスク評価”
 2.“二次電池の保管・廃棄における安全性対策”
 3.”車載用リチウムイオン電池の危険物輸送規則”
 4.“電動自動車普及からみた安全性対策の現状と課題”
と時宜を得た講座を開催致します。
 本講座が皆様のリチウム電池の輸送・保管・廃棄時の安全性意識向上の一助となっていただければ幸いでございます。 

セミナープログラム

【12:30-13:30】
第1部 リチウムイオン電池関連製品の製造と安全性
講師:独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE) 神山 敦 氏

【講演主旨】
リチウムイオン電池を用いた製品の事故が多発しています。特に海外から輸入される製品の事故が多いことから、主に輸入事業者、販売事業者に向けて、リチウムイオン電池という部品のもつリスクについて解説いたします。リチウムイオン電池搭載製品が市場に出るまでにどのようなリスクがあるのか、電池の構造、製造工程と各工程における安全性に関する不具合要素、リチウムイオン電池を搭載した製品の設計上の基本的な注意点、不安全時の挙動、事故を起こさないために必要な機器とのマッチングについて説明し、その対策や輸入前に製品を確認する際のポイントの例を紹介したいと考えております。

【プログラム】
1.リチウムイオン電池(LIB)普及の歴史
2.LIBを用いた製品の構成例
3.LIBの構造、電極、セパレーター
4.LIBの製造工程と各工程における安全性に関わる不具合要素
5.LIB搭載製品設計/取り扱い上の注意点
6.LIBの不安全時の挙動
7.LIBと製品とのマッチング
8.LIB搭載製品を扱う皆様へ
【質疑応答】


【13:40-14:40】
第2部 リチウムイオン電池の安全な取り扱いと廃棄について
講師:マクセル(株)竹田 和弘 氏

【講演キーワード】
1.リチウムイオン電池 2.発火 3.保管 4.廃棄

【講演趣旨】
リチウムイオン電池には、多くの誤った情報があふれています。溶解液には灯油のような可燃物が使われており、誤った取り扱いは発熱にとどまらず、時には発火することもあります。事故を起こさないリチウムイオンバッテリーの取り扱い方法や保管方法をお伝えするとともに、異常な状態の判断や発火も含む異常事態への対応方法、産業廃棄物・危険物としての適切な廃棄方法を紹介します。

【プログラム】
1.リチウムイオン電池の構造
2.リチウムイオン電池が原因の火災
3.リチウムイオン電池の充電時の注意
4.リチウムイオンバッテリーはなぜ燃える
5.内部短絡
6.水に濡れたバッテリー、液漏れしたバッテリーの危険性
7.膨れたバッテリーの危険性
8.保管方法
9.リチウムイオン電池が燃えた時の消火方法
10.バッテリーの塩水処理の危険性
11.リチウムイオンバッテリーの廃棄について
【質疑応答】


【14:50-15:50】
第3部 車載用リチウムイオン電池の危険物輸送規則の改正状況と課題
講師:(株)エーワイイー 朝倉 吉隆 氏

【講演キーワード】
1. 電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)
2. リチウムイオン電池
3. 危険物輸送規則
4. UN38.3

【講演趣旨】
リチウムイオン電池は1991年に製品化されて以来、多くの民生用機器の充電電池として普及しただけでなく、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)の駆動用電池として急速に普及が進んでいる電池である。一方、リチウムイオン電池は一次電池のリチウム金属電池と同じクラス9(有害性物質)に分類され、危険物輸送規則の下に輸送できる。電池を搭載した車両についても同様に危険物輸送規則に従って輸送することが求められる。
本セミナーでは電動車両(EV、HEV、PHEV)の基本構成と電池技術の概要と自動車駆動用電池に関わる規則全般と危険物輸送規則の関係、現在までの規則改定の経緯と輸送実務での留意点をご紹介します。

【プログラム】
1.電動車両と電池を取り巻く環境と輸送
2.電動車両の駆動用電池に対する安全基準の動向
3.危険物輸送とは?
 3-1 危険物の海上運送
 3-2 危険物の航空輸送
 3-3 荷送人の責任
 3-4 輸送規則違反の罰則
4.危険物輸送の国際規則
 4-1 危険物輸送に関する国際規則
 4-2 電池の輸送規則強化の経緯
 4-3 海上、航空輸送における危険物の分類
 4-4 危険物輸送規則の自動車への適用
 4-5 航空輸送規則の自動車、電池への適用
 4-6 海上運送規則での自動車、電池への適用
 4-7 リチウムイオン電池に係る消防法
5.リチウム電池輸送に関する国連勧告
 5-1 国連勧告の改定経緯
 5-2 輸送試験UN38.3の制定経緯と概要
 5-3 Test Summary(試験結果要約)の要求
6.各国の輸送規則
7.まとめ
【質疑応答】


【16:00-17:00】
第4部 EVとバッテリーが拡げる社会エコシステムと今後の課題
講師:日産自動車(株) 堀江 浩史 氏

【講演キーワード】
EVの社会的価値、EVは電力グリッド間を自由に行き来する”自走式電気バケツ”

【講演趣旨】
次世代環境車の本命としてグローバルに普及が進んでいるEV、単なるクリーンな移動媒体としてだけで無く、昨今頻発する自然災害やグローバルに進む再生可能エネルギーの導入促進などを背景にそのエネルギーインフラとしての社会的価値に注目が集まっている。EVやその動力源である大容量高性能蓄電池のリユースなど、ライフサイクルを通じた社会貢献及びその実現に向けた課題解決の取り組みを紹介する。

【プログラム】
1.日産自動車のEV戦略
 1-1 日産自動車が目指すクルマ作りの方向性~日産インテリジェントモビリティー~
 1-2 EVを取り巻くグローバルトレンドと日産のEV戦略
2.EVの進化を支える関連技術の革新
 2-1 バッテリー技術の革新
 2-2 最新の高出力充電技術開発動向
3.EVとバッテリーで拡がる社会エコシステム
 3-1 EVの平時活用(EVによるエネルギーマネージメント)
 3-2 EVの有事活用(EVによる災害支援)
4.EVバッテリー リユース・リサイクルに向けた課題
 4-1 リユース拡大に向けた取り組みと実態
 4-2 今後取り組むべき課題
【質疑応答】

セミナー講師

第1部:独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)
    東京製品安全センター 技術業務課 神山 敦 氏


第2部:マクセル(株) エナジー事業本部 電池事業部企画部
    竹田 和弘 氏


第3部:(株)エーワイイー 代表取締役
    朝倉 吉隆 氏 (元トヨタ自動車)
<経歴>
1976年3月 名古屋工業大学電子工学修士課程修了。
1976年4月 トヨタ自動車工業株式会社入社。
1995年7月 ハイブリッド自動車、電気自動車の開発に従事。
2006年2月 電動車,駆動用電池の国際標準化、基準活動、電池輸送規則適正化
活動に参加。
2017年4月 トヨタ自動車を退職。電動車の技術コンサルタント会社を設立。


第4部:日産自動車(株) 渉外部 担当部長
    堀江 浩史 氏  (兼務 (一社)チャデモ協議会 広報部会長)
<経歴>
【1989年】同志社大学工学部機械工学科卒業、同年日産自動車入社、
      以降FF車の車両/プラットフォーム開発を担当
【1997~2002年】米国開発拠点(デトロイト)に駐在、
          米国専用ミニバン/ピックアップトラックの車両計画を担当
【2004~2007年】栃木実験部でムラーノ、ティアナ、エルグランドの
          車両商品性主担として車両性能統括を担当
【2008年】EV先行開発部主担としてEV先行車両開発を担当
【2009年~】渉外部にてEV/FCEV関連のグローバル渉外業務を担当
<所属学会等>
チャデモ協議会 広報部会長

セミナー受講料

【1名】44,000円(税込、資料代を含む)
※2名目以降は1名につき11,000円(税込、資料代を含む)


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

電気・電子技術一般   電気化学   安全工学一般

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44,000円(税込)/人

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電気・電子技術一般   電気化学   安全工学一般

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