カーボンナノチューブの基礎物性について最新の知見を解説

応用の可能性、技術的課題に関し、いくつかのトピックスを紹介します

セミナー趣旨

カーボンナノチューブは、炭素原子だけでできた、直径1~10ナノメートル程度の円筒(チューブ)状物質です。その発見から30年弱を経て、従来知られていた物質にはないような、様々な興味深い物性を持つことが明らかとなってきています。本セミナーでは、カーボンナノチューブの基礎物性についての最新の知見を紹介します。また、どのような応用の可能性が考えられているか、どのような技術的課題があるのか、などに関して、私の研究に関連の深いいくつかのトピックスを紹介する予定です。

受講対象・レベル

・ ナノ炭素材料の研究開発を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方。
・ 業務に活かすため、カーボンナノチューブについての知見を得たいと考えている方
・ 本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。

必要な予備知識

・ 工学系の大学学部レベルの基礎知識。

習得できる知識

・カーボンナノチューブの基礎知識
・カーボンナノチューブの研究動向
・カーボンナノチューブの先端応用

セミナープログラム

1. はじめに
1) 物質のサイズと量子効果
2) ナノ物質

2. カーボンナノチューブ
1) ナノチューブの構造と分類
2) 単層カーボンナノチューブの合成法

3. 単層カーボンナノチューブの構造制御
1) 構造制御合成
2) 構造分離
3) 単一架橋単層カーボンナノチューブ

4. 単層カーボンナノチューブの基礎物性の概略
1) 電子物性と構造の関係
2) 光学特性
3) その他の物性

5. 単層カーボンナノチューブの光物性
1) 半導体の光学応答に関する基礎知識
2) ナノチューブの光学スペクトルと励起子効果

6. 単層カーボンナノチューブの先端応用研究
1) 量子光源・レーザーへの応用
  ・ナノチューブを使って特殊な光を作る
2) バイオイメージングへの応用
  ・ナノチューブでマウスの体内をのぞき見る
3) 軽量高強度構造材料への応用
  ・ナノチューブで宇宙エレベータは作れるのか?
4) 再生可能エネルギー技術への応用
  ・ナノチューブで太陽光エネルギー利用の効率を上げる


■講演中のキーワード:
カーボンナノチューブ 半導体 量子効果 励起子 光 熱 機械強度 イメージング エネルギー変換

セミナー講師

京都大学 エネルギー理工学研究所 准教授 宮内 雄平 先生

■略歴:
京都大学エネルギー理工学研究所 准教授。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(2006年9月)後、京都大学化学研究所、コロンビア大学(米国)、京都大学エネルギー理工学研究所、名古屋大学理学研究科での研究活動を経て、2014年10月より現職。カーボンナノチューブや二次元半導体などのナノ物質の光物性を中心とした物性研究や、ナノ物質の各種光応用、新しい高効率エネルギー変換技術の開発などに取り組んでいる。
■専門および得意な分野・研究:
ナノ物質科学、光物性、熱光物性
■本テーマ関連学協会での活動:
フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会 幹事

セミナー受講料

1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

東京都

主催者

キーワード

炭素系素材

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開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

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主催者

キーワード

炭素系素材

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