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QUESTION 質問No.542

ISO・QMSの年度始めのキックオフ宣言について

全体/その他  | 投稿日時:

ISO9001:2015を取得して20年以上になる工場のISO管責です。当代の工場トップはQMSに対する認識が2000年版の頃のままで、本質の理解が出来ないため、管理責任者任せで、審査の当日だけは誠に対応がいいですが、日頃は交流のあるトップに就いている人達にISOを本当に活用している人がいないため、そんなことしても儲からないと腹の底では馬鹿にしているので「リーダーシップ」と「経営者のコミットメント」において長らく苦労しています。

そこで、”年度始めの4月の全体朝礼で、QMS活動を今年度も皆で推進していきましょう!”との、いわゆる「キックオフ宣言」をして欲しいと思って毎年提案しますが、副工場長や管責の私にさせたりと上手く拒否し、本人がやろうとしないため、悩んでいます。

①トップがやるところに意味があるのではないでしょうか。1度はやりましたが、管責の私は課長なので、返って、そのレベルで、あの人がやっているとの認識をもたらす結果となりマイナスに感じました。

②どう言ったら拒否るトップに5.1の行動を本来の意味で実行してもらえるでしょうか。

③または、「キックオフ宣言」というのは、そもそも最初のISO認証取得の際にだけ必要で、毎年行う必要はないのでしょうか?

よろしくお願い致します。



補足1 投稿日時:2021/03/15 9:46

管責としてトップがやる事に意味があり期首の全体朝礼が恰好の場ではと、毎年触れられないので希望しました。キックオフの言葉は出してません。聞く耳は持って頂けません。(私はお客様に手を回して指摘頂く程の人脈を築ける自由が行動面・費用面で与えられておらず不可能)トップは営業部長兼任で、ISOをやれば儲かると保証してくれるのかと脅され、正しく活用すればと答えると、当工場は百人弱なのに社外の友人の十人以下でISOを取得せず経営をしている企業を引き合いに出し、ISOって何だろう、と根本的なところから理解されておられず、朝礼でパートさんまで聞かせる必要があるのか納得がいかないと言われ、勿論と言うとあなたのいう事を聞くなら自分はあなたの部下だと言われ話をさせず、3人部下をつけたら本当に儲かるかとか、希望してもない極端な話にどんどんすり替えられ、自分が辞める2年位後までこのままで行きたい主旨の話が一方的に延々と続きます。審査では、その時だけ受け答えが非常に上手で優等生の答えなので審査員やコンサルの方も見抜かれる方はおられず、客先なので余り強くは言われません。副工場長は忖度のイエスマンです。忍耐の日々です。

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

熊田技術士事務所の熊田と言います。

大変お困りの様ですね。
先ずご質問の3点について熊田の考えを述べさせて頂きたいと思います。

1. キックオフはトップがやる事に意味があると考えます。「組織として」何を目指すかは、トップの専権事項と思います。但し、「キックオフ」という言葉に拘るかどうか?です。ご存知の通りISO9001:2015では、事業プロセスとの統合を謳っています(5.1.1 c, 「解説」 3の(b) )。年度初めの全体朝礼があるのならば、その中でトップから方針説明などがあるのではないでしょうか?その中で「会社のパフォーマンスを向上させるために、世の中の当たり前を定めた2015年度版のISO90001に基づく仕事のやり方を推進しよう!」などと、キックオフと言わないで、さらりと発言頂けると良いと思いますが如何でしょうか?勿論、雰囲気を盛り上げるために「ISO9001:2015のキックオフ大会」もありかもしれません。これも作戦ですね。

2. トップがISO9001:2015に否定的との事、大変ですね。聞く耳を持って頂けるのであれば、パフォーマンス向上を目的にする、とかリスクに対する考え方を入れて災害に留まらないBCPを構築するとか、昔とは違うんだよとご説明頂くと良いと思いますが・・・。聞く耳を持って頂けなければショック療法(お客様から指摘頂くとか審査機関の定期審査などで指摘頂くとか)があると思います。然し、その前にコミュニケーションでしょう!トップと会話する機会を多くする(問題事項の解決策について可否判断・相談するとか、会社の目的達成の為のISOを活用した施策の相談とか・・)と良いと思います。なかなか大変ですが・・・。副工場長は味方になってもらえませんか?

3. 「キックオフ宣言」について、上記1と重なりますが、ISOの為にやらなければ「ならない」というものではないと思います。ただ、雰囲気作りのための作戦の一つだと思います。御社の状況でやる・やらないも含めて決めて頂けたらと思います。

然し、御社でISO9001を続けている目的は何でしょうか?歴史の長い御社の活動も世の流れに合わせて変わっていく必要がありますね。儲けに繋がる且つ成長し続ける組織作りを目指して(大変なことだと思いますが)頑張って下さい。「ISO9001を推進する」ではなく、強い会社づくりを目指して!ご検討を祈ります。

熊田




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回答No2 | 投稿日時:

ISO9001の審査員資格を保有しています。
直接的に審査員として審査するのではなく、知識を生かしたISO9001の運用コンサルティングを行っています。

ご投稿の内容拝見いたしました。
大変お困りのことと思います。
ご存知の通り、2015年版ではトップマネジメントの重要性が増しました。
そんな中で、トップがこういう姿勢では組織として取り組むのは難しいと思います。

①トップが方針を示すことに意味があります。
会社をもっとよくするために、ISO9001を参考にしながら悪いところを直していく!
という号令が必要ですね。

②どう言ったら拒否るトップに5.1の行動を本来の意味で実行してもらえるでしょうか。
→日常で発生している不具合、コストダウンするべき部分や販路開拓の取組などの内容、部門間のコミュニケーションロスなどがあると思います。
その解決のヒントが全てISO9001の条文に含まれているというアプローチが良いかなと思います。
ISO9001を参考書的に活用して社内の改善を継続的に行っていく方針を提案するのが良いのかなと思います。
そんな中必要な、従業員への方針を示すなどのトップマネジメントの役割も書かれていいることを理解していただかないといけません。
まずは、“お飾り”でも良いので、号令を発信していただき、それを補足する形で「ISOにはこう書かれている」「社長がやっているのはこういうことです」と従業員に向けて発信されるのも良いかなと思います。


③または、「キックオフ宣言」というのは、そもそも最初のISO認証取得の際にだけ必要で、毎年行う必要はないのでしょうか?
→呼び方の問題だけなのですが、「キックオフ宣言」は認証取得に向けた活動をする際だけで良いと思います。
毎年やる方が良いと思うのは、方針や目標などの号令を発信することです。
これは、トップが毎年行った方が良いです。
上述しましたが、“お飾り”でも良いので発信していただいて、「ISOにかかれているこういうことを社長がやっています」「ISOを参考にして目標を達成しましょう!」みたいに補足するやり方が良いかなと思います。


ISO9001の価値を感じてもらうのは時間がかかると思います。
日常的な問題に対して、何かと「ISO9001にはこういうヒントが書かれていますね」という刷り込みを時間をかけて行っていくのが良いと思います。

残された時間が約2年ということですので、
・儲かるためには何をするのか
・儲かっていないとすると何が原因なのか
→改善のヒントがISOにかかれている

「儲かる」が起点になるところからISOの有用性を刷り込んでいくのが、地道ですが確実かなと思いました。




ANSWER
回答No3 | 投稿日時:

品質マネジメントシステムの「1 適用範囲」には、次のこように書かれています。

a)組織が、顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品及びサービスを一貫して提供する能力をもつことを実証する必要がある場合。

b)組織が、品質マネジメントシステムの改善のプロセスを含むシステムの効果的な運用、並びに顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項への適合の保証を通じて、顧客満足の向上を目指す場合。

これら能力実証と顧客満足向上の2つの事項を、私は次のように考えています。

能力実証は、歴史から考えます。

品質マネジメントシステムは、軍需品のミサイルの製造において、設計や部品の工程検査、ユニット部品の組立て手順並びその検査、そして完成検査などプロセスを的確に行うことで“無欠点”で行うことができました。
そこで、これを民間規格として使いはじめました。まずは1994年版で組立産業から始まり、2000年版では全産業に適用されました。2008年に小改訂が行われています。
さらに2015年に改訂されて最新版となりました。
そのため、品質マネジメントシステムは「自らの提供する製品・サービス」が、適合品であると示すことが求められます。

顧客満足の向上は、2000年版から改訂が無く続いています。

2000年版から2015年改訂版への大きな変化は、管理責任者の選任が無くなった、マニュアルの作成が無くなった点です。
ここで“トップマネジメント”の用語定義は変わっていませんから、2015年版ではプロセスアプローチがより一層求められていると考えます。特定の管理責任者が行うのではなく、全工程の各責任者が担う必要があるのです。

課長職では、通常複数の責任を持っていると思います。2000年版のころ、アメリカでは副社長が管理責任者を担うことがあると聞いたことがあります。そうすると、製品製造及び合格品の提供の為に、その“能力実証”は、この場合は当該の課長が行っていると判断します。

社長及び役員などの経営幹部は経営問題を処理します。課長層は、「儲かること、不良率の低下、生産性向上、生産量確保」などの会社経営を分担します。「キックオフ宣言」があっても無くても、課長層の指示が的確で、それに従って作業が遂行されていれば可能と思います。

これから「ISOで得る」ことができると私は確信しています。