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QUESTION 質問No.478

材料配合最適化における品質工学の利用

設計・開発品質工学(タグチメソッド) |投稿日時:

はじめまして。プラスチック原料の配合設計に携わっております。よろしくお願い致します。
今回、プラスチック原料の配合最適化を効率的に行うために品質工学を使用したいと考えています。しかし知識・経験がなく直交表をどのように作成したらよいか分からず相談したいと思い質問させていただきました。具体的な内容としては、プラスチックの配合において、各添加剤を因子に、主材料を100とし主材料量に対する各添加剤量比を水準として、弾性率、粘性特性等の物性特性値を評価し配合最適化を行う予定です。
今回評価する添加剤は9種類A~Iで、(C,D,E)と(A,G,H,I)に交互作用があると考えています。直交表について、Aを2水準、B~Hを3水準で設定し、混合系L18でよいのでは、と単純に考えているのですが、その妥当性と改善点等ありましたら、ご指摘ご教授の程よろしくお願い致します。



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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

L18による直交実験の立場ではなく、MTシステムの立場から回答させていただきます。

 非常に類似した事例が、以下テキストに掲載されております。
立林・手島・長谷川著 入門MTシステム(日科技連出版社)p.204-
 この事例では原料配合問題をT法で扱っています。従来の配合データがある場合は、直接適用できるはずです。詳細はここではご説明しきれませんので、ぜひテキストに当たってください。T法についての概要は当社サイトもご参照ください。

 なお、以下2点追記いたします。
・直交表L18が扱うことができる項目数は最大8です。次のサイズはL36です。
・T法を直交実験と併用することも有効で、最近注目されています。T法に項目数の制約はありませんし、ご質問の課題でもL18と併用可能と思います。

アングルトライ株式会社 手島昌一




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

チームSHIZUOKA(静岡研究会)の森です。質問を拝見しました。新行列の提案をさせていただきます。新行列は昨年品質管理学会の技術賞をいただいた内容を継承しています。ご関心があるといいのですが。

3水準9因子ですと従来ならL36が進められております。実験数36が現実的ではありません。最近公開された新行列を使いますと実験数10個で済みます。詳細内容は品質管理学会第122大会(2020:05/23)の講演要旨集をご参照ください。
組成開発になりますと全固形量を100として、組成の役割別に分類して組成比と量で割り付けをします。この時、スライド水準を多重構造で適用します。
 新行列適用では、SHIZUOKAがボランテア無償支援をしております。
ご関心があれば私のプロフィールページ問い合わせボタンから御連絡ください。相談内容は機密扱いとなります。