日本の物流の向かう道(その2)

 前回のその1に続いて解説します。
 

◆新たな視点での学問と物流人財

 今後、日本の人口は確実に減少します。高齢化も加速します。このままでは日本の国力が減衰していくことは避けて通れません。運ぶものが減ることで物流能力が余るということも最悪のシナリオとしては考えられるかもしれません。
 
 しかし、私たちは日本の経済力を維持するとともに、本当であれば成長させていかねばならないのです。物流は経済の血流ですから、そこがネックになることは許されません。国の政策と共に民間企業の力で物流を進化させていかなければなりません。ただし、1つそこにボトルネックが存在します。
 
 それが「物流人財」なのです。たしかに、かつての高度成長期には経済力の伸びが物流を支えてきていました。幸か不幸か日本の国土は非常に狭いため、あまり物流に苦労することは無かったかもしれません。島国ということもあって昔から海運は発達していましたので、日本の中での遠距離輸送も難なくこなすことができました。
 
  
 
 一方で、今後は社会の形態が変化し、「嗜好の変化」や「個配へのニーズ」が拡大しつつあります。それをどのようなインフラで支えていくのか。人の力に頼らずに物流作業を行っていくためにはどのような仕事の変化が必要になるのか。こういったことを研究していく力が求められます。
 
 物流というと「モノを運ぶ仕事」というイメージが強すぎて、積極的にそのような業務に就こうという人は少なかったと思います。しかし、これからの物流は運ぶだけではなく、在庫管理やリードタイム短縮、顧客への高度なサービスの提供など、サプライチェーン上におけるさまざまな要求に対応していかなければなりません。
 
 そのためには、新たな視点での学問(あくまでも日本にとって)体系が必要であることは言うまでもありません。
 
 マーケティングや経営工学などを融合した学問...
が必要で、それを学ぼうという意欲のある学生を取り込んでいく必要がありそうです。高度物流人財を育成していくことが狙いです。物流全体の効率化を図るためにも全体共通のKPIを設定し、それを容易に測定できるようなプラットフォームも必要です。
 
 これら今まで日本には存在しなかった学問を導入し、定着させることで未来の明るい物流を描くことが出来そうです。そして、それを担っていくべき人は私たちに他ならないのです。
  

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