紙ヘリコプターを使った問題解決研修

1.実験計画法研修の問題

 問題・課題解決法やQC7つ道具、実験計画法などを学んだが、実践は職場に帰ってから実施することになっているため、実践しないで忘れてしまうことがよくありますね。

そこで、実験を簡単にやれる手軽な方法をご紹介します。

この研修は、材料としては紙、はさみ、定規、ゼムクリップ、セロテープ、ストップウオッチなどです。場所も最低で2m四方、高さ2-3mあれば十分です。

 

2.紙ヘリコプター研修

2.1 概要

  B5またはA4の用紙を用い、空中で滞空できる形状の紙ヘリコプターを作り、2-3mの高さの任意の一定の高さから手を離し、滞空時間の長さを競うものです。場合によっては、床面に標識を設定し、落下したあとの目標からの距離で評価することもできます。

 

2.2 研修方法

3つのケースをご紹介します。各々単独で実行可能です。

1)研修1 

*狙い QCストーリーを講義と実践から習得します。平均、ばらつき、標準偏差、QC7つ道具の活用などもできます。

*講義 QCストーリー、統計基礎、QC7つ道具などを講義

*演習 QCストーリーに沿って研修。目標は滞空時間を設定

紙ヘリコプターは自由に作り、解析、対策などを行って、目標を満たす製品を作成します

   文献(1)に詳細を示しました。

 

2)研修2

*狙い 実験計画法を講義、そのあと代表的2元配置、繰り返しあり実験で研修を行い取得する。

*講義 実験計画法を講義

*演習 2元配置、繰り返しあり実験で、目標の紙ヘリコプターを作成します

 

3)研修3

 *狙い 企業の開発を模擬し、試作設計と量産設計を行い、目標達成の紙ヘリコプター製品開発を行います。目標はQ,C,Dの設定ができることです。 

 *講義 問題・課題解決法の講義

 *研修 量産品を5機作り、その性能により高く販売できるようします。目標は、利益の最大化です。

  研修で使うものはすべて値段をつけて販売し、試作と量産では、試作の方が高い価格設定とします。

 

*研修の発表、講評 発表を聞き、講師がどのステップに問題があったかなどをコメントし、今後の参考にしてもらいます。

*効果 各班別に分かれて、競争するので、負けると悔しさを伴います。もう1回やりたいとの要望が強くありました。2日間かけての研修です。

    詳細は文献(2)に示しました。

 

3.参考文献

(1) 及川忠雄、斉藤淳、「紙ヘリコプタ-による課題解決手順の体験学習の開発」、仙台品質管理大会報文集1992.5,Vol.43,410頁~414、1992年5月

(2) 及川忠雄、「課題解決修得のための研修ー紙ヘリコプター新製品開発」、品質管理1996.VOL.47 NO.2,56頁~61頁、1996年2月


この記事の著者

及川 忠雄

学ぶ意欲のある人には親切に教え成長に貢献します。企業診断で全体を把握し、重点問題解決を支援します。

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