サプライチェーン全体を俯瞰する 誤解されがちな物流マンの知識(その3)

 

◆ 生産知識と環境知識

 サプライチェーンの中にあってリードタイムといえば「生産リードタイム」も重要な要素の一つです。この生産リードタイムを理解するためには、ものづくりについて一定の知識が必要です。

 ロット生産とは何か、生産リードタイムを縮めるためにはなぜロットを小さくしなければならないのか、1個づくりとはどういう意味なのか、このような生産知識が物流マンには必要になります。もし皆さんがメーカーを顧客に抱えていらっしゃるのであれば、こういった知識もまた「必須知識」だといえるでしょう。

 倉庫で在庫保管を行っており、入出庫や輸送も行っていれば製品ごとに何日分の在庫があり、その在庫が本当に必要なのかどうか体感しているものと思われます。その場合、ものづくりに関する知識があれば、在庫削減についての具体的な提案を顧客に行うことが可能になります。もしこういった提案ができるとすれば、それもまたその物流会社の「バリュー」であることは間違いありません。

 ものの調達、そして生産の領域まで踏み込めればサプライチェーン全体を俯瞰(ふかん)することが可能となります。物流マンにはぜひこの領域での知識を身に付けてほしいと思います。

 

 さらに、今回は「環境」に関する知識にも触れておきましょう。物流事業者もそうであると同様、荷主の立場でも「CO2排出量の削減」に取り組むことが求められます。また環境という側面からは「森林資源」を保護するために木材や段ボールなどを、流通過程で使用しない取り組みも必要であると考えられます。

 物流作業のためのパレットは木製から樹脂製へ、保管や運搬のための容器は段ボールからプラスチック容器へと変えていくことも、環境を考慮した物流の取り組みといえます。CO2削減のため、輸送をトラックから船舶や鉄道に変更していくことも物流会社であれば提案することは容易でしょ...

う。

 物流マンは顧客へのサービス水準向上に向け、今までお話してきたような「物流関連知識」を身に付けなければなりません。くれぐれも知識の幅を狭め過ぎないように注意が必要です。積極的に外部セミナーで知識を吸収したり、顧客の現場に入り込んで知識を身に付けていきましょう。これらの身に付けた知識が、新たな取り引きや会社収益拡大につながるのです。

◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』

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