作業の計画と実績の表示 本当の見える化で効率向上(その2)

◆ 3現主義に基づいた見える化を

 3現主義とは「現場」で「現物」を実際に見ながら「現実」的なやり方で実行していこう、ということを指します。物流現場の見える化の成功のポイントは「3現主義」に基づいて実行していくことです。 

 百聞は一見にしかずとも言いますが、現場でものを見ずに行動することは的を外してしまうことにつながりかねません。また理想ばかりを追いかけて実現性のないことを定めてしまうことの無いように、現実的に進めることも大切です。もちろん、その際には「固定観念」を捨てて自分の頭の中の常識だけにとらわれることの無いようにすることは言うまでもありません。

 前回ご紹介した物流倉庫の場合にはパート作業者の方たちが主体になって進めた結果、非常にわかりやすい見える化ができたのです。一方でこれだけの見える化で物流現場管理上十分かと言えばそうではありません。何よりも大切なことは仕事の目標と実績の見える化なのです。

 物流倉庫で筆者が次の質問すると毎回どこでも同じような答えが返ってきます。

 「そのピッキング作業はいつまでに終了する必要がありますか?」

 その同じ答えとは、「今日の5時まで...

にすべてを終わらせればよいことになっています」という回答です。

 ピッキング作業場の例では、ピッキング棚に製品表示が付けられているとともに、作業の急所が付けられていました。しかし、ピッキング作業の計画と実績が表示されていなかったのです。

 次回に続きます。

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