作業環境整備 物流安全に関する取組(その3)

 
  
 
 物流安全に関しては最低限の法令を守り、さらにその上を行くルールを社内で決めていくことが求められます。フォークリフトの扱いに関するルール、荷物の運搬に関するルール、そのた物流作業に関する安全の視点でのルールをきちんと決めていくことです。
 
 ルールを決めたらそれを確実に守らせることです。よくあることですが、ルール作成までは時間をかけてやるものの、その運用になると急激にブレーキがかかってしまいます。本来はルールを順守し、事故を無くしていくことが目的です。ルールを作成することはプロセスに過ぎません。この点を勘違いしないようにしたいものです。
 

1. 物流安全の取組み:無理な作業の排除

 物流安全の取組の一環として考えていきたいことがあります。それは人間工学的な視点での無理な作業の排除です。物流現場を見ているとさまざまな「無理な姿勢」を見かけます。たとえば伸び上がりやかがみなどの不自然な動作です。
 
 身長にくらべて高すぎるところにものを置いたり、低すぎるところに置いたりすることがあります。スペースを有効に活用するための施策なのでしょうが、これは望ましくありません。物はあくまでも人が手を伸ばせば届く範囲に置くべきです。まず不自然な動作が無いかどうかを物流現場でチェックしていきましょう。
 
 さらに床からものを持ち上げる作業の排除です。皆さんも経験があると思いますが、床から一定の重さがあるものを持ち上げる作業は体に負荷がかかります。場合によっては腰を痛めてしまうことにもつながりかねません。このような作業についても排除するようにしていきたいものです。
 

2. 環境整備は当事者意識から

 あとは作業環境整備として、暑さ寒さ対策も重要です。最近の夏の暑さは尋常ではありません...
。暑さ対策についてもしっかりと意識して取り組むべきでしょう。
 
 いかがでしょうか。物流安全については、自分が当事者だと思ってアイデアを出していくと、より現実的な対策が出てくると思います。同時に実際に物流現場で作業をされている方の意見を聴くことも重要です。労働環境の悪い職場に人は集まりません。
 
 ぜひ物流安全を最重要課題として取り組み、職場環境の改善にも努めていきましょう。
 

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