ノウハウ提供型物流サービス 高値で売れる物流サービス(その2)

 
  
 
 今回、解説するのは、ノウハウ提供型の物流サービスです。倉庫で保管業務を行う際に併せて物流品質向上のためのノウハウを提供してみるようなイメージです。
 
 顧客は物流品質向上とか物流コスト改善などのノウハウを欲しています。ですからこのようなノウハウにはお金を払ってでも改善を実施したいと考えています。物流単独かつオペレーション型の物流サービスは高値はなかなかつきづらいものです。輸送や保管を受託したとしてもそれなりの価格でしか取引できません。
 
 しかし、ここにノウハウが付け加えられると状況が変わってきます。そこで顧客には積極的に有償でノウハウを提供していくとよいと思います。
 
 物流をアウトソースする顧客の多くは物流のことをよく知りません。物流にまったく興味を持たない会社も数多くありますが、物流品質が会社の運命を左右することはよくあります。たとえば未納や納入間違いをたびたび発生させる会社とは取引をやめたいと感じることが普通だと思います。
 
 そこで物流品質を向上させるためのしくみ導入をサポートしてくれる会社は喜ばれることでしょう。当然のことですが顧客はお金を払ってでもしくみを導入したいと思います。あまりノウハウとして出回っていないものに「荷姿ノウハウ」があります。荷姿は物流の出来栄えを決めてしまう根幹となるものですから、このノウハウも喜ばれます。
 
 物流事業者は常に顧客の荷物を見ているので、その荷物の物流的視点から見たよい点、悪い点はわかっているものと思います。そこで輸送を引き受けるとともに、運ぶ荷物の「荷姿」について改善点を教えてあげることもよいサービスだと思います。
 
 ビジネス的観点からはその顧客の「荷姿設計」を引き受けることが考えられます。
 
 次に構内物流を受注した場合のノウハウサービスについて考えてみましょう。そこには構内レイアウト設計のサービスを提供...
できます。構内の5S改善のアドバイスについてはいかがでしょうか。これらを設計業務として受注するか、勉強会を開催するかいくつかのパターンが考えられます。
 
 重要なことはこれらサービスを有償で提供することです。物流オペレーションの提供よりはよほど利益率は高いと思われます。いかがでしょうか。まだまだ高値で売れる物流サービスはあります。それを見つけるためには視野を広げ、固定観念を捨てて考えてみることです。
  

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