保全安全の取り組み 流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その77)

 

【実践編 第4章目次】

第4章 標準作業で作業のムダを取る

1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する
2. 動作分析で作業のムダを取る
3. 自働化と人離しで作業者の負担を減らす
4. 生産を守る保全・安全の取り組みを進める←今回の記事
5. 「目で見る管理」で現状をオモテ化する

 

【この連載の前回:流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その76)へのリンク】

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!
◆ 関連解説『生産マネジメントとは』
 

4. 生産を守る保全・安全の取り組みを進める

故障が発生しない機械設備、安全な現場を「標準作業」と「目で見る管理」で実現する。

(1)保全は流れ生産の条件

前回の【故障ゼロは流れ生産の必須条件】に続けて、解説します。

 

【4つの保全への取り組み】

保全とは、機械設備の故障を予防するための活動です。

 

故障ゼロにするには、機械設備が故障する前段階で、劣化の進行度合を把握し、事前に手を打つことが重要です。そのためには、各部門の職制が、保全に関する以下の4つの取り組みを全社的に推進していくことが必要です。

 

取組① MP(保全予防)

MPはMaintenancePreventionの略で「保全予防」と訳されています。自主保全や自主改善の結果を次の設備計画に反映させ、故障や運転ミスのない、しかも、劣化を防止しやすい機械設備にするための取り組みです。また、保全をしやすくするために、楽に、速く、正しく、安く、修理可能な機械設備にすることも重要となります。

 

取組② PM(予防保全)

PMはPreventiveMaintenanceの略で「予防保全」と呼ばれます。

 

機械設備を使用するときは、信頼性を得るために操作劣化を防止するための、日常点検を柱とした自主保全・自主改善を行ないます。また、より予防保全をしやすくするために、作業方法や機器などの選択も行ないます。

 

取組③ CM(改良保全)

CMはCorrectiveMaintenanceの略で「改良保全」といい、故障が発生した際、二度と同じ故障を起こさないように、設備自体の体質改善をすることをいいます。設備の劣化を少なくして信頼性を向上させるほかに、 日常点検をしやすいように設備自体を変えていきます。

 

取組④ 自主保全・自主改善

従来のように、生産は作業者、点検や保全は保全係、という考え方では故障は減るわけがありません。

 

モーター音がおかしい、これまではなかった油もれが生じたなど、日々の機械設備の調子をいちばんよく知っているのは作業者です。作業者自身が「自分の機械設備は自分で守る」ことを念頭に置いて、清掃、...

日常点検、給油、部品交換、小修理などを行ないます。

 

また、保全係は、作業者一人ひとりが自主保全・自主改善をやりやすくするために、正確で迅速な修理を行動の第一原則に置き、MP→PM→CMのサイクルを円滑にするための推進活動や実務に取り組まなければいけません。

 

次回に続きます。

【出典】古谷誠 著 『会社を強くする ジャスト・イン・タイム生産の実行手順』中経出版発行(筆者のご承諾により連載)

 

 

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