話の範囲を意識すると、話はわかりやすくなる。

 

1. 人によって、話の範囲=スコープに違いがある

あなたは、下記のパターンA・B どちらの説明を好みますか? 内容は例として、昨夜食べた食事についての説明しています。

 

【パターンA】

昨夜はタマネギを刻んで味付けしながら炒めたあとに、塩を振りながら挽肉をこねて卵や牛乳をつかってハンバーグを作って食べました。肉のうまみがしっかり出て美味しかったですよ。

 

【パターンB】

昨夜は、手作りハンバーグを食べました。美味しかったですよ。

 

2つを比べると、その内容が詳細だったり全体的だったり、話の範囲(スコープ)に違いがあることに気付かれると思います。さらに、話のスコープは、人それぞれ範囲が違っていて、時には相手と自分とのスコープの違いから、話が合わなくなることもあります。

 

スコープの意味を知ると、説明のバリエーションが増え「あなたの話はわかりやすい!」と思われるようになります。

 

2. 言葉の科学:LABプロファイル®

言葉の科学LABプロファイル®では、脳をコンピュータと見立て、数々のプログラムで動いている前提から発展した知識体系です。

 

そのプログラムは、メタプログラムと名付けられており、約150種類のプログラムが発見されています。それぞれのプログラムを観察し分類を行うと、14種類に分類できることが解りました。そして、この分類が行われたことで、相手のモチベーションの高揚や維持に影響する『話し方・伝え方』が容易にできることがわかりました。

 

注.LABプロファイル®:脳のプログラムに該当するプログラムは、メタプログラムと呼ばれていますが、67個のプログラムがその研究からわかっています。また、文献よっては、メタ・メタ・プログラムというさらに詳細に分けられた研究結果も発表されていて、その数は、なんと!154個にもなります。ロジャー・ベイリーは、これらを日常で実用的に使うためにはという考えで整理を進め、14個のメタプログラムを理解し応用することで、相手のモダリティーやサブモダリティー形成にストレス無く対話を進めることができるようにしました。この、実用的で効果的な知識体系が LABプロファイル® です。 LABプロファイル® は、言葉の魔術を使いこなす、シェリー・ローズ・シャーベイにより、書籍「影響言語で人を動かす」で全世界に発信されています。

 

3.スコープ に関するメタプログラムは2つ

このプログラムを応用することで、相手があなたの説明を聞き入れるモチベーションを高め、効率的/効果的な理解を促すことができます。

 

(1) 詳細型

 

(2) 全体型

 

複数以上のメンバーにモノゴトを説明するときには、2つのパターンが存在していることを...

前提に説明をしてみましょう。

【説明例】:「まずは、ポイントをお話したあとに、詳細な内容をお伝えします。」

 

話が噛み合わないときでも、気づかいの仕方でコミュニケーションは、変わります。スコープを意識して話せば、コミュニケーションが円滑に進みます。話し方を選択してコミュニケーションの達人になりましょう。

 

◆関連解説『人的資源マネジメントとは』
 

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