生産現場とIOTの4つの機能


 製造現場の「スマート工場」実現に向けた取り組みは、活発に行われています。政府はGDP600兆円を目指す成長戦略として「日本再興戦略2016」をまとめ、IoTビッグデータ人工知能、ロボットなどの新しい技術を活用して労働力不足を克服するための生産性向上や新たな有望市場の創出を目指すとしました。
◆関連解説『IoTとは』
 

1. 工場の具体的な取り組み手順

  1. まず工場の機械の様々なデータをセンサなどで測定する
  2. 測定データをインターネット経由でIT企業のクラウドに送る
  3. IT企業は収集した膨大なデータを分析、有効なデータに加工
  4. 工場管理部門でデータを分析し、生産性向上、品質向上に役立てる
 
 
 
 センサー技術、AI機能を搭載したクラウドなどのインフラ整備は進んでいますが、果たして、IOT化に向けた取り組みを行うIT技術者、コンポーネント技術者、データを解析し改善提案ができる技術者育成は十分に行われているでしょうか?このことが企業側にとっての課題となります。
 

2. 現場IOTの目的と4つの機能

 IOTの目指すものとして、以下の項目があげられます。
  1. 顧客の要求なら1個でも注文に応じるカスタマイズ性
  2. 注文を受ければ瞬時に生産が始まるリアルタイム性
  3. 大量生産とさほど変わらない驚きの価格で提供
 つまり、究極は、1個生産であっても、大量生産と変わらないQCDを実現することにあります。そのためにはIOTに求められる以下の4つの機能があります。
 

(1) 人の分析と動作改善

 ・作業など監視、ウエアラブルセンサーなどから得られるデータを基に作業分析、動作分析を行い、生産性向上、ポカミス防止につなげる
 ・複雑な作業工程、点検保守作業などのガイダンスをHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などを使って、熟練者と同等の作業を可能とする
 
  
 

(2) 機械の分析と効率化

   
 

(3) 検査の精度向上

  
 

(4) 異常の解析

  
 
...
 企業で何かしらのIoTを活用した取り組みを行ったとしても、圧倒的なコスト削減や生産性向上が追究できなければ意味がありません。多品種少量生産工場では、人出が不足する、生産効率が上がらないなど、多くの課題、問題を解決する手段としてIOTの活用が期待できます。
 
 上記のIOTの4つの機能を念頭に、まず、何をどこに導入していったら良いか?充分に検討してい頂きたいと思います。

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