技術士第二次試験対策:予想問題を考える

1. 技術士第二次試験対策:予想問題について

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 
 技術士の試験を受験される方にとって、受験対策上の最大の関心事は「今年の試験ではどのような問題が出るか?」ということだと思います。
 
 今は、インターネットが普及しているので、パソコンなどを使って予想問題に関する様々な情報が簡単に入手できます。予想問題が書かれている受験対策書も出版されていますが、多くの受験生は、インターネットを通して予想問題に関する情報を集めていると思います。
 
 私が、建設部門で技術士の試験を受験したときには、まだ、パソコンが普及していませんでした。当然、インターネットを通して予想問題に関する情報を集めることはできませんでした。そのため、過去問を調べたり、予想問題が書かれている受験対策書を購入したり、社会や建設分野の動向などをチェックしたりして自分で予想問題を考えました。また、建設部門で受験したときは会社員だったので、社内の受験生同士で予想問題を考えました。
 

2. 技術士第二次試験対策:予想問題を考える

 

2.1 過去問を分析する

 
 今年も3月30日に日本のプロ野球が開幕します。プロ野球が開幕する頃になると、テレビでのスポーツニュースやスポーツ新聞などでパリーグとセリーグの順位を予想します。予想するのは元プロ野球選手や新聞社などでのプロ野球の担当記者です。
 
 これらの方々は独自の視点で各リーグでの順位を予想しますが、予想の根拠は、各球団の戦力の分析結果です。例えば、埼玉西武ライオンズで考えるならば、どのような戦力の補強をしたのか、現在の投手力、打撃力あるいは機動力はどうか・・・などの埼玉西武ライオンズの戦力の分析結果と他球団の戦力の分析結果とを比較して埼玉西武ライオンズのパリーグ内での順位を予想します。
 
 各球団の戦力を分析することで順位が予想できます。逆に言えば、各球団の戦力の分析を無視したら順位の予想はできません。
 
 
 技術士試験での予想問題を考えることもこれと同じです。過去に出題された問題(過去問)を分析することで予想問題を考えることができます。逆に言えば、過去問の分析を無視したら予想問題を考えることはできません。過去問は予想問題を考えるうえでの重要な情報源です。
 
 受験生の方々は、インターネットを通して得られた予想問題に関する情報や受験対策書に書かれていることだけを頼りにするのではなく予想問題を自分でも考えてください。予想問題を考えることも受験勉強です。
 
 「受験勉強方法の戦略と戦術を考える」の記事の中で以下の格言を書きました。
 
“彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず”
  
 “彼を知る”こと、つまり、過去問の出題傾向を確認することは重要な受験勉強です。“彼を知る”ことで“己を知る”ことができ、その結果、自分の弱点(技術力不足の分野)がわかるからです。自分の弱点がわかればその弱点を克服することで試験の合格に近づきます。
 
 このように、過去問の出題傾向を確認することが受験勉強なので、過去問の出題傾向に基づき予想問題を考えることも受験勉強です。
 

2.2 技術士第二次試験対策:択一式試験での予想問題を考える

 
 「受験勉強方法の戦略と戦術を考える」の記事の中で以下のことを書きました。
 
 建設部門での過去8年間の問題を調べると、試験問題に明確な出題傾向があることがわかりました。他部門、例えば、機械部門などでも過去問を調べると出題傾向がわかると思います。
 
 出題傾向がわかれば問題が予想できます。また、過去問の出題傾向とインターネットなどを通して得られた予想問題に関する情報とを組み合わせて予想問題を考えることも有効です。
 
 

2.3 技術士第二次試験対策:記述式試験での予想問題を考える

 
 「受験勉強方法の戦略と戦術を考える」の記事の中で以下のことを書きました。
 
 記述式問題では、どのようなキーワードに関する問題が頻繁に出題されているのか、また、そのキーワードの下でどのような内容が出題されているのかを調べることで出題傾向がわかります。
 
 過去問のキーワードを分析すれば頻出問題がわかります。また、周期的に出題されるキーワードに関する問題があるかもしれません。このような視点から考えれば過去問のキーワードの分析で問題が予想できます。
 
 課題解決...
能力に関する問題では、社会の動向(AIの普及など)や社会の中で課題になっていること(高齢化など)に沿った問題が出題されることがあります。そのため、テレビのニュース、ネットで配信されるニュースあるいは新聞などを通して、社会の動向や社会の中で課題になっていることを日々確認することも予想問題を考えるうえで重要です。
 
 過去問の出題傾向とインターネットなどを通して得られた予想問題に関する情報とを組み合わせて予想問題を考えることが有効なのは記述式試験も同じです。
 
 この記事執筆時点では、7月の受験日まで残り約4ヶ月です。受験勉強の一部として予想問題を考えてください。
   

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