不具合事例から知る製品安全の基礎知識

1.設計者に必要な重要スキル:製品安全

 製品安全に関わる不具合を市場に流出させてしまうと、企業の経営を揺るがす事態にもなりかねません。したがって、製品安全に関する知識やノウハウは、設計者にとって身に付けるべき最も重要なスキルのひとつだといえます。

 そのスキルを向上させる効果的な方法のひとつは、自社・他社の不具合事例を学ぶ事です。通常、製品の不具合情報は企業の重要な機密事項であるため、一般に公開されることはありません。しかし、製品事故に関しては消費者保護の観点から、多くの情報が公開されています。
 

2.リコールや製品事故などの情報源

 リコールや製品事故、苦情などの情報は以下の公的機関のwebサイトで入手することができます。
 
◾消費者庁 リコール情報サイト  http://www.recall.go.jp/
◾消費者庁 事故情報データバンクシステム  http://www.jikojoho.go.jp/ai_national/
◾製品評価技術基盤機構(nite)社告・リコール情報データベース 事故情報の検索
          http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
◾国民生活センター(苦情、商品テストなどの情報)  http://www.kokusen.go.jp/
◾経済産業省 製品安全ガイド 製品事故の検索
       ...
   http://www.meti.go.jp/product_safety/kensaku/index.html
 
 それぞれのwebサイトの情報は重複しているケースも多いですが、若干異なった情報が掲載されていることもあります。気になる不具合事例については、複数のwebサイトを検索してみることが重要です。
 
 

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