Advanced 40の発明原理: 02 分離原理 (別のところに移す、選別する:Taking out) 

 前回の01分割原理に続いて解説します今まで、何処でも誰でも使えるTRIZツールづくりを試行してきました。その過程で、抽象化思考の苦手な人が、意外に多いようです。現場では、課題だけでなく、発明原理の活用にも抽象化思考が求められます。この最新版は、各々の感性に合せ、無意識的に拡大(抽象化)/縮小(具体化)できるよう工夫しました。つまり、原理名、言い換えた分かり易い文言、サマリー、サブ原理の図解、異分野適用例の5段階の視点でアイデア出しします。 
◆40の発明原理、キーワード説明ページへのリンク
 

1. 分離原理 の概要

 
 「5. 組合せ原理」の反対の原理で、「長くしたい」かつ「短くしたい」のような物理的矛盾の分離原理と同じ考え方です。有害な部分を除去したり、有用な部分を抽出したりする考え方です。例えば、ガン細胞のみに放射線を照射して他の細胞と分離させようと考えます。
 
                                             
図1.02 分離原理のイメージ図
 

2. サブ原理の種類と図解事例

 

a.システムの複数機能の一つが、不要または有害な場合、それらを分離できるシステムとする考え方

 
(1)ゴミをシールにより、資源別に分別します。
 
                                             
図2.ゴミの分別
 
(2)Webシステムをそれぞれ3つの層に分散することで、処理性能を向上させます。
 
                                           
図3.サーバーの分離
 

3. HW、SW及びビジネス等分野での適用例

 
   ・自動車の乗客保護のためのエアーバック
   ・周波数帯毎に通信機器を割り振る
   ・予備校や高校の特進クラス
 

4. 40の発明原理の主な活用法

 

a.慣習的に使われている方法

 
 問題が発生したときは、パニックになったりして精神的な余裕がないようです。矛盾問題として捉え、課題を抽象化してから矛盾表から発明原理を検索するには、かなりの訓練が必要です。推薦したいのは,40の発明原理に日ごろから親しんでおくこと。あるいは、発明原理を全部スキャンして発想すること。TRIZそのものを理解していなくても、藁にもすがりたい人には、強力なヒントとなります。
 

b.矛盾Matrixから発明原理を抽出する方法

 
 矛盾 Matrix表の縦横の軸には、39×39の特性(パラメータ)が配置されています。縦軸から「改善する特性」、横軸から「悪化する特性」を選ぶと、両者の交点に「発明原理(principle)」が提示されます。 この発明原理をヒントに解決策を発想します。例えば,改善する特性で「移動物体の体積」,悪化する特性で「移動物体の面積」を選ぶと,矛盾 Matrix表の交点に、「01分割原理」「04非対称原理」「07入れ子原理」「17他次元移行原理」を確認できます。
 
参考文献
  1. Darrell Mann 他:TRIZ実践と効用(1)体系的技術革新(創造開発イニシアチブ)
  2. 粕谷茂:図解これで使えるTRIZ/USIT(日本能率協会)
  3. 粕谷茂:SEのスピード発想術(技術評論社)
 
 

◆関連解説『TRIZとは』

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