不良を限りなくゼロに近づける 遠藤メソッド ~行為保証・製造技術標準・真因究明ストーリー

遠藤 勇 (株)遠藤メソッド 代表取締役 品質アドバイザー , 遠藤 友貴哉 (株)遠藤メソッド営業企画部長 遠藤メソッド認定トレーナー

構成

A4判、約170頁

分野

品質マネジメント > 品質マネジメント総合

価格

25,400円 (税抜 23,091円) 3点 在庫あり

商品説明

取り組み続ける体質(品質を造り込む思想)を構築! 大幅不良削減!!

不良を限りなくゼロに近づける遠藤メソッド

-行為保証・製造技術標準・真因究明ストーリー-


対象者:製造部,品質管理部,品質保証部,品質に関する組織・部署の管理監督者 など

 

発刊にあたって

製造現場における品質不良の問題はなくなることがありません。しかし,ベテラン作業者の減少や非正社員の増加により,頻繁に同じような品質不良を発生させていないでしょうか?

品質不良が発生した際,作業者に「ちゃんと」「しっかり」「丁寧に」といった指導だけでは品質は一向に良くなりません。なぜなら,あなたの「ちゃんと」と,私の「ちゃんと」の基準が違うからです。

作業の“ばらつき”を改善するための手段として,「行為保証」といった考え方を本書で紹介します。加工・組立工程で発生している潜在的な品質の問題構造を理解し,真因究明へのアプローチポイントをつかんでいただきます。

ポカミスが確実に大幅に減る! 製造技術標準のつくり方も解説します。

内容紹介

第1章 再認識する必要がある 品質の問題

1-1.製造現場の抱える問題とは?
1-2.品質問題の重み(品質損金とは?)
1-3.市場で問題になってることと,企業が対応すべきことは?

第2章 新しい管理の基準 行為保証とは?

2-1.行為保証の発見
2-2.行為保証の運用を構築する遠藤メソッドとは?

第3章 不良の本質と正しい作業

3-1.不良の質
3-2.ハインリッヒの法則
3-3.ゼロトレランス
3-4.問題構造の三角形をどのように捉えるのか?
3-5.行為保証における問題と問題点の定義
3-6.非注意における盲目状態とヒューマンエラー
    3-6-1.なぜゴリラが見えないのか
    3-6-2.“無意識の意識”とトリガー
    3-6-3.型式認識と目的意識
3-7.協応動作の重要性
3-8.求めることの重要性
    3-8-1.協応動作と“無意識の意識”の確立
    3-8-2.指示は実行されているか確認する
3-9.偶然はない!不良は出るべくして出ている
    3-9-1.外乱で,見えない瞬間ができる事情
    3-9-2.不安全な行動を防ぐ管理とは
3-10.問題の捉え方と問題真因構造図
3-11.「行為保証7つの原則」と管理思考の基本
    3-11-1.管理者は,守る事を決める
    3-11-2.「管理者は,守る事を伝える,教育する」とは
    3-11-3.「作業者は,守る事を,意識を持って守る」とは
    3-11-4.管理者は,守っているか確認する
    3-11-5.管理者は,(作業者が意識なく)守っていなければ叱り,守らせる
    3-11-6.管理者は,守れない決まりごとであれば,守れる決まりごとに変える
    3-11-7.管理者は,守れない環境であるならば,環境を改善する
3-12.不具合の3つの原因
3-13.問題解決レベルと再発レベルの相関

第4章 製造技術標準

4-1.「行為保証」を実践で使うための道具
4-2.製造技術標準の書き方に対する要求事項
4-3.製造技術標準の作成について
4-4.勘所・過去の問題点
4-5.主観的映像とピンポイント視線表示
4-6.行為保証が明確になっていますか?
    4-6-1.ランプピッキングの製造技術標準の事例
4-7.製造技術標準の進化について
4-8.読字障害について

第5章 品質パトロール・実施パトロールと改善項目リスト

5-1.品質パトロールのねらいと改善項目リストの運用
5-2.製造技術標準による,品質パトロールのねらい
    5-2-1.品質パトロール者自体の訓練
    5-2-2.パトロール者自身の気づきと横展開
    5-2-3.他ライン管理者の目を借りて客観性の確立
    5-2-4.ライン作業者へのメッセージ
    5-2-5.製造技術標準の理解の徹底
    5-2-6.ライン間評価レベルの統一
    5-2-7.対策実施課題のフォロー
    5-2-8.ノウハウ,改善項目を抽出
5-3.品質パトロールの実践
5-4.改善項目リストによる実施パトロール
5-5.改善項目リストのねらいと運用
5-6.指摘事項と課題を明確に

第6章 真因究明ストーリー手法における原因分析とその対策

6-1.真因究明ストーリー手法とは
6-2.処置と対策は違う
6-3.真因究明ストーリー展開
6-4.“不良品発生検証”とは
6-5.“真因究明マップの展開”とは
6-6.現場での現実確認
6-7.作業者とのコミュニケーション(聴き取り)
6-8.真因特定……発生原因
6-9.真因特定……流出原因
6-10.不具合処置のまずさ(二次災害)
6-11.テーマ:リモコンボタン溶着不良

第7章 組立加工品質マトリックス

7-1.組立加工品質マトリックスのねらいと考え方
7-2.管理監督者の品質向上計画に対する自己評価指標
7-3.仕組みで使い倒せる運用確立
7-4.作業者に対する評価指標
7-5.組立加工品質マトリックスとは?
7-6.保証項目って,どんなこと?
7-7.道具・手順・部品・チェックとは?
    7-7-1.道具(冶具・設備・副資材)
    7-7-2.手順(加工工程の確認行為と守る必要のある手順など)
    7-7-3.部品(設計仕様・荷姿仕様)
    7-7-4.チェック(検査工程での確認行為)
7-8.基準点の必要性
7-9.目標点数設定の考え方
7-10.信頼性点数評価の考え方

第8章 「行為保証」による技術伝承と改善

8-1.「行為保証」で暗黙知を活かし,伝承する
8-2.「行為保証」で日本の品質力,競争力をアップ
8-3.事例 リモコン基盤ビットすべり不良の低減