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RoHS指令の使用規制に伴い生じた問題等をふまえ、
フタル酸エステル類規制の最新情報を提供します!
セミナー趣旨
フタル酸エステル類は、可塑剤としての用途の他、数々のプラスチック製品に使用されています。
しかし、フタル酸エステル類はヒトへの有害性の懸念から、国内外において含有制限等の様々な
規制を受けています。
このような状況の中、2019年7月から、EUで流通する電気電子製品でフタル酸エステル4物質の
使用がRoHS指令で規制されています。
フタル酸エステル類は、非意図的な汚染や誤検出が起こりやすい成分のため、より精度の高い
分析・評価が必要となります。また、フタル酸エステル類の代替物質への移行に伴い、
製造・輸送時等に様々な問題が生じる可能性があります。
本セミナーでは、国内外のフタル酸エステル類に関する規制動向を中心に、新たな規制に
伴い生じる様々な課題とその対応法・考え方について講義します。
受講対象・レベル
・フタル酸エステル類を使用している材料メーカー・部品メーカー担当者
・その他、製品に含有される化学物質への対応の考え方を知りたい方など
習得できる知識
・改正RoHS指令及びその他各国におけるフタル酸エステル類の規制動向
・フタル酸エステル類の分析方法
・フタル酸エステル類の移行問題への対応法等
セミナープログラム
1.フタル酸エステル類の基礎知識(柳瀬先生)
・フタル酸エステル類とは(原料、化学構造)
・フタル酸エステル類の特性(物理化学的性質)
・フタル酸エステル類の安全性(健康影響、種差)
・可塑剤とは
・フタル酸エステル類の用途・使用状況(世界、地域の市場、用途)
・フタル酸エステル類の代替物質
・フタル酸エステル類の移行性
2.フタル酸エステル類の分析方法(田村先生)
・ガスクロマトグラフ-質量分析法(Gas Chromatography ? Mass Spectrometry; GC-MS)の基礎
・IEC 62321-8で推奨されている分析法について
~精密分析:溶媒抽出GC-MS法
~スクリーニング:Py(pyrolyzer)/TD(thermal desorption)-GC-MS法
・IEC 62321に含まれない新しい分析法
・今後のIEC 62321の動向
3. フタル酸エステル類の規制動向(松浦先生)
(1) リスクの考え方
(2) EUの規制動向
・摘発状況
・REACH規則の規制
・RoHS指令の規制
(3) 米国の規制動向
・CPSCの規制
・Prop65の規制
(4) 欧米以外のフタル酸エステル類の規制
・中国 玩具規制
・韓国 子供製品安全特別法等 等
(5) 簡易測定
・FT-IR/Raman分光による移行測定
4. CAS(Compliance Assurance System)の考え方と遵法対応(松浦先生)
・NIAS(Non-Intentionally Added Substance)対応とGMP
・法的要求事項の自社システム(ISO9001など)への統合の考え方
・CASと技術文書のひな型
5.Q&A
セミナー講師
(一社)東京環境経営研究所 理事長 松浦 徹也 先生
可塑剤工業会 技術部長 工学博士 柳瀬 広美 先生
日本電子(株) 科学・計測機器営業本部 SI販売促進室
MSグループ シニアスペシャリスト 田村 淳 先生
セミナー受講料
1名38,000円 + 税、(資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき28,000円 + 税
※消費税につきましては講習会開催日の税率にて課税致します。
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講料
41,800円(税込)/人
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