
状態推定アルゴリズム~パーティクルフィルタの基礎・応用・実装
パーティクルフィルタの基礎・方法論から応用、
プログラム実装までを網羅した講義です
講師
生駒 哲一(いこまのりかず)氏 日本工業大学 基幹工学部 電気電子通信工学科 教授(博士(学術))
<略歴、等>
1989年 法政大学 工学部 電気工学科 計測制御専攻卒業
1991年 法政大学大学院 工学研究科 システム工学専攻 修士課程修了
1995年 総合研究大学院大学 数物科学研究科 統計科学専攻 博士課程修了
1995年4月 広島市立大学 情報科学部 情報機械システム工学科 助手
1998年4月 九州工業大学 工学部 電気工学科 講師(専任)
同在職中、2002年7月~2003年4月に文部省在外研究員制度にて
英国ケンブリッジ大学工学部 信号処理研究グループ に滞在(客員研究員)
2003年9月 九州工業大学 助教授
2008年4月 九州工業大学大学院 工学研究院 電気電子工学研究系 准教授
2016年4月 日本工業大学 工学部 情報工学科 教授
2018年4月より、学内改組に伴い、基幹工学部 電気電子通信工学科に所属変更
現在に至る。
<学会活動、等>
IEEE、計測自動制御学会、電子情報通信学会、日本統計学会、応用統計学会、
日本知能情報ファジィ学会、日本神経回路学会、信号処理学会、及び、自動車技術会の会員.
2005年 パーティクルフィルタ研究会を発足して主宰。
<主な受賞>
Best Paper Award of ISCIIA2004(平成16年12月)
Best Paper Award of ISCIIA2012(平成24年8月)
JACIII Best Paper Award in 2013 for 2010-2012(平成25年8月)
貢献賞(日本知能情報ファジィ学会賞)、受賞対象「SCIS&ISIS2014の運営」(平成27年9月)
概要
時々刻々と変化するシーン中の動く対象物を追跡する課題に対して、
効果的な解を与える「パーティクルフィルタ」について、その基礎・方法論から応用、
プログラム実装までを網羅した講義内容である。確率・統計、ベイズ推定を出発点として、
問題設定である「状態空間モデル」の定式化、その解を求める「状態推定」課題の明確化、
状態推定の数式としての解(形式的な解)を理解する。
これらの理論的な事実に基づいた方法論として、具体的な状態推定のアルゴリズム群を俯瞰する。
カルマンフィルタに代表される解析的なフィルタ、パーティクルフィルタをはじめとする
各種の近似フィルタ、および、更に発展的な方法について学ぶ。
併せて、過去の時刻の推定である「平滑化」や、状態空間モデルに含まれる固定パラメータの
推定についても触れる。
発展的な課題として、複数対象の同時推定についても概観する。
これらの理論および方法論を活用した応用として、複数分野の具体的な事例について概説する。
プログラミングの実装例についても簡単に紹介する。
受 講 料
お1人様受講の場合 46,000円[税別]/1名
1口でお申込の場合 57,000円[税別]/1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。
【プログラム】
1 状態空間モデルと状態推定
1.1 確率と統計
1.2 ベイズ推定・逐次ベイズ推定
1.3 状態空間モデル
1.4 状態推定とその形式的解
2 状態推定のアルゴリズム
2.1 解析的フィルタ〜カルマンフィルタ
2.2 近似フィルタ〜パーティクルフィルタ
2.3 発展的な方法〜逐次モンテカルロフィルタ
2.4 平滑化と固定パラメータ推定
2.5 複数対象の同時推定
3 応用事例の解説
3.1 簡単なモデルでの原理確認
3.2 時系列解析
3.3 ターゲット追跡
3.4 動画像追跡
3.5 マルチセンサ融合
3.6 移動ロボットの自己位置推定と地図学習
3.7 複数対象の同時追跡
4 プログラミング実装
4.1 C/C++実装
4.2 Python実装
受講料
50,600円(税込)/人