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マルチマテリアル化動向と締結具・締結技術開発例
◎CFRPのマルチマテリアル化の動向を欧米の事例も含めて豊富に解説。
◎金属との異種材接合技術と開発動向、CFRTPの融着接合技術
◎融着・機械的締結によるマルチジョイニングの必要性
◎電食を防ぐインサートナットの開発と応用事例
◎CFRP製リベット、サーボプレスを用いた締結接合技術開発の例
セミナープログラム
CFRPは軽量かつ高強度・高耐食性に優れていますが、金属材料に比べて弾性率や熱伝導率は低く、また材料および製造コストが高く、生産性や再利用性にも課題が多いため、輸送機器や産業機器などへの適用に対して注目は高いですが、そう容易に採用されること難しいのが実情です.そのため、CFRPと樹脂および金属などの異種材との接合によるマルチマテリアル化が不可欠です.
本講演では熱硬化性CFRPの適用事例として金属とのハイブリッド化が有効な産業機器や自動車部材への応用例を紹介します。また、熱可塑性CFRPについては材料や特性、量産化のための様々な製造技術を紹介するとともに、熱可塑性CFRP特有の様々な融着接合法や機械的締結について、欧米での展示会や国際会議等の最新事例を挙げて分かりやすく解説するとともに、演者らが行った研究開発事例を紹介します。
<得られる知識>
・熱硬化性CFRPの産業機器への応用事例とマルチマテリアル化
・熱可塑性CFRPの多様な製造技術および装置
・金属とCFRPの異種材接合技術と開発動向
・熱可塑性CFRPの多様な融着接合技術
<プログラム>
1.CFRPとは?なぜCFRPか?
1.1 熱硬化性CFRPの適用事例
1.2 金属とCFRPのハイブリッド化
1.3 CFRPの産業機器応用(インダストリアルCFRP)
1.4 熱硬化性CFRPの利点と欠点
2.熱可塑性CFRPの多様な製造法と異種材接合
2.1 熱可塑性CFRP材料
2.2 加熱プレス成形
2.3 ハイブリッド射出成形
2.4 自動テープ/ファイバ積層
2.5 引抜き成形
3.熱可塑性CFRPの融着および機械的接合
3.1 熱硬化性と熱可塑性CFRPの接合法の違い
3.2 熱可塑性CFRPの融着接合法の種類
3.3 高周波誘導融着接合法
3.4 電気式融着接合法
3.5 超音波融着接合法
3.6 融着・機械的締結によるマルチジョイニング
4.欧米での異種材接合と熱可塑性CFRPの最新技術動向
4.1 JEC World 2016~2019展示会での話題
4.2 ECCM-17、ECCM-18会議での研究紹介
4.3 ITHEC2016、2018会議での研究紹介
4.4 SPE ACCE 2018展示会での話題
□質疑応答・名刺交換□
第2部 『電食を防止するCFRP用アルミ合金製インサートナットの開発』
CFRPに機械的締結が必要な場面、炭素繊維と金属などの電位差により水分などが介在する環境下では電食のリスクが発生し、従来の金属製部品は使えない場合があります。この電食を回避でき、かつ軽量なアルミ合金製ナットを開発しました。そのメカニズムと性能、実用性をご案内いたします。
<得られる知識>
・CFRPとの電食を防ぐアルミ製ナットの紹介
・電食を防ぐ表面処理について
・陽極酸化皮膜の特性
<プログラム>
1.インサートナットの種類
2.CFRP用のインサートナット
3.電食を防ぐ皮膜、陽極酸化皮膜の特性
4.インサートナットの強度、基本的な設計事項
5.事例紹介
□質疑応答・名刺交換□
第3部 『一方向熱可塑性CFRP製リベットおよび締結接合装置の開発』
航空機や自動車において費用対効果の高い軽量化手法として期待される金属とCFRP等の異種材料接合によるマルチマテリアル化では、腐食せず軽量・安価かつ異種接合材の潜在的強度を生かしきる新たな締結接合技術の開発が望まれています。
そこでエンジニアリングプラスチックを基材とした一方向連続繊維配向の熱可塑性CFRP製リベットと独自の小型サーボプレス機構による荷重、位置を精密に制御したCFRP製リベットの締結接合技術を紹介します。
<得られる知識>
・異種素材の接合技術
・熱可塑性CFRP製リベットを用いる接合
・サーボプレスを用いた締結接合技術
<プログラム>
1.電動サーボプレスの応用
2.異種素材の接合について
3.一方向熱可塑性CFRP製リベットについて
4.サーボプレス機構を用いた締結接合装置について
5.締結事例について
6.締結接合の評価
□質疑応答・名刺交換□
セミナー講師
『CFRPと金属のマルチマテリアル化および熱可塑性CFRPの融着接合と機械的締結の最新動向』
近畿大学 理工学部 機械工学科 教授 西籔 和明 氏
※12:00~12:40昼食休憩
第2部 14:20~15:20
『電食を防止するCFRP用アルミ合金製インサートナットの開発』
(株)ヤマシナ 技術開発部 シニアエンジニア 高木 一樹 氏
・1996年 京都大学工学部 石油化学科 卒業
・1999年 (株)山科精工所入社 技術開発部配属
タッピンねじの設計、開発/アルミボルト、アルミナットの開発
・2019年 社名変更により(株)ヤマシナ現職に至る
第一電通(株) 製品開発 マルチマテリアルグループ 主査 江口 剛志 氏
・豊橋技術科学大学大学院 物質工学専攻卒業 第一電通(株)入社
・単結晶育成技術・育成装置の開発(多結晶シリコン、単結晶サファイア)
・新規締結接合技術の開発(CFRTP)
セミナー受講料
49,500円( S&T会員受講料47,020円 )
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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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※他の割引は併用できません。
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